とあるアメリカ企業が架空の仕事をつくり、新聞やインターネットなどで人材募集をしました。役職の名前は「Director of Operation(運営ディレクター)」。
そして興味を持って応募してきた人たちと実際にビデオチャットを通じて就職面接をします。
真面目に面接官の説明に耳を傾ける応募者。この役職がかなり過酷な仕事であることが淡々と説明されます。
週135時間以上の勤務で、常に立ちっぱなし。あらゆる分野での知識と経験が求められ、特に医学・ファイナンス・調理の学位を持っていることが望ましい、と伝えられる応募者たち。
あまりに過酷な条件に、応募者達は耳を疑います。さらに信じられない勤務条件が続きます。休暇は無し、クリスマスや年末年始には普段にも増して労働時間が増えます。
応募者はどう反応して良いかも分かりません。ビデオを見ている私たちも「一体どんな仕事なんだろう?」と想像を膨らませます。
「それって違法じゃないんですか?」
「全く違法じゃありません」
「休憩はあるんですよね?」
「ありません」
こんなやり取りが応募者と面接官の間で交わされます。そして給与について伝えられます。
「この役職には一切給料が払われません」
「給料無し?」
「無しです」
これを聞いて応募者たちは唖然としてします。「タダでそんな仕事誰もしないわよ!」と言うと面接官が言います。
「そんなことないです。世界中にこの仕事を毎日こなしている人が、何千万人、何億人もいますよ」
「誰ですか?」
そこで面接官がこの職業を明かします。
「お母さんです」
それを聞いた応募者たちの顔には、ショック、納得、そして笑顔と涙が浮かびます。
実はこれはポストカード会社American Greetingsが、母の日のキャンペーンとして制作したドッキリ企画。お母さんという仕事がどれだけ過酷か、改めて思い出させてくれます。
企画の内容を説明された後、自分の母親へのメッセージを語る応募者たち。
「お母さんありがとう。いつも感謝しているよ。全然そうは見えないかもしれないけど、本当に私は感謝しています」
自分の母親の苦労を思い、涙で言葉が切れてしまう応募者たち。American Greetings社が制作したこちらのキャンペーン・ビデオ、是非ご自身でご覧下さい。
皆さんは母の日に、どうやって気持ちを伝えますか?
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