これでもかと直球を投げてくる「初めてのおつきあい」ネタ
高校が男子校で女の子とつきあうエピソードはゼロだった分、中高生のおつきあいネタは大好きなFP山崎(@yam_syun)です(私の母校、今では共学になっているのですが、まったくうらやまけしからん話です)。
「富士山さんは思春期」は、女子バレー部のエースである中2の富士山さんと、男子バレー部のカンバくんとが、ひょんなことからおつきあいすることになった、ハツカレ・ハツカノのエピソードを丹念につづっていくコミックです。
田舎の中学なので、初めてのおつきあいもとてつもなくかわいいエピソードばかりで、それがまたたまらんのです。
例えば……
・体育用具室でふたりきり
・親に携帯買ってもらう(うまくいかない)
・家電話にかけたら父親が出る
・夏休みのプールで下に水着着て行く
・神社でこっそりふたりで会う
・夏祭り
・夏合宿
・図書館で一緒に宿題
・つきあっていることをカミングアウト(でも、できない)
・台風でずぶ濡れで軒下に避難
・体育祭
・なぜかひざまくら
といった、ういういしいエピソードが次々ストレートで投げ込まれていきます。読めば読むほどういういしくて、好感が持てますし、応援したくなります。
中2で身長181センチ女子の恋愛にほほえむ
このコミックが紹介される際、中学二年生だというのに富士山さんが身長181センチで、彼氏のカンバくんは160センチであることから、身長差カップル、というような切り口で紹介されているようです。でも、読み込むうちに身長差なんて、カップルにとっては小さな問題なのだ、ということも伝わってきます。
カンバくんが身長差を気にしつつも、あえて傘を持つところなど、背の低い彼のことがかっこよく見えます。私も中学までは朝礼で先頭にいたクチなのでなおさらカンバくんを応援したくなります(そういえば中1のとき好きだった井上さんは背が高い女子でした。当然私より大きかった。いや懐かしい)。
「富士山さんは思春期」では、カップルが距離を少しずつ縮めていく切り口として身長差がうまく使われていて、今後の展開も楽しみです。3巻ラストで4巻でのエピソードが示唆されているのですが、もう読むのが楽しみで仕方ありません。
双葉社のホームページでは第1話目の立ち読みもありますので、チェックしてみてください。
あと、コミックを買った人へのおまけ要素として、巻末にちょっとした仕掛けがあります。アニメでいえばエンディングのような書き下ろしページがあって、これがなかなか洒落ています。
コミックを買った人へのプレゼントなので、ここでは紹介をせず、買って読んでみてほしいと思います。