イースト菌、バクテリアと甘くした緑茶から生まれたバイオマテリアル。
Central Saint MartinのSchool of Fashion and Textilesで研究フェローとして働くSuzanne Leeさんが実験的にバクテリアから生地を作り、その生地でクチュールを作ってしまいました。
使われているのは、緑茶に含まれる発酵成分からできる素材。微生物と甘いお茶とバクテリアのミックスを置いておくと繊維ができ始め、徐々にその繊維が増えていき、繊維が折り重なってセルロースのシートができます。
それらのシートを乾く前に合わせておくと、乾いた時にはしっかりとまじりあい、パピルスのような質感の素地が出来上がります。
完全に乾いたものにさらに自然の植物(ターメリックやビーツ)などから染色することもできます。
この素材の素敵なところは、そのまま自然にかえって肥料となってくれる、つまりコンポストできるところ。
着古して傷んでしまったら、 そのまま肥料になるなんて、とてもエコロジカル。家庭菜園をするのも楽しくなってしまうかもしれませんね。
しかもなんとも言えない不思議そうなテクスチャーに見えるので、服として、デザイン次第でとても素敵なドレスができてしまいそう。
研究が進んで商品化される日が楽しみです。
BioCouture: U.K. Designer “Grows” an Entire Wardrobe From Bacteria [ecouterre]