さて一体そのような植物は、どこで買い求めることができるのでしょうか。
■鹿児島に優良店あり!
珍品探しにはネットが一番。筆者がここ数年育てている「珍グリーン」10数鉢を購入していたのは、鹿児島にある「e-RAN」というネットショップです。こちらの母体では、植物生産管理のプロがグリーン専門のショールームを運営しているそうです。
なんと鹿児島は、観葉植物の大鉢・中鉢が全国第1位という大産地なのだとか。その生産温室から中間業者を通すことなく、直接植物を入手できるということもあり、お値打ち価格で購入できます。そして何より、「希少種」の鉢植えが多く取り扱われていることが、このショップの最大の強みです。
それでは実際に、熱帯系の美しく珍しいグリーンを3種、見ていきましょう!
1. 希少!カラフルで美しい「マランタ・エリスロネウラ」
・原産地:ブラジル
・葉の特徴:全面ビロウド状の表面で緑と赤のコントラストが美しい。裏面は紫色。
■その姿はさながら仮面ライダーアマゾン?
最初に見かけたときの第一印象は、「なんか仮面ライダーアマゾンっぽい!」。派手な緑と赤の交わりとビロード調の質感が、熱帯地方にいる動物や昆虫などを想像させ、毒々しい感じが。しかし実際手に取ると大変趣があり美しく、仮面ライダー改め、サンバの衣装を身にまとった情熱美女、といった印象に変わりました。かなりパンチが効いていて、希少感満点です。
■葉が生き物みたいに動く!
さらに大きな特徴は、「葉が動く」ことです。これは、もともとマランタが熱帯雨林のジャングルの地面付近という光の届きにくい位置に生息しているため、光を得るために葉を動かすという習性を持つようになったとか。
日が差して明るいときには身をそらすように葉を大きく広げ、夜など暗いときになると全体的にシュッと上を向いて、葉を閉じます。動くたび、「ざざっ」と動く気配がするので、ああ生きているんだな、と親近感がわき、どんどんいとおしく思えてきます。
2. クジャク調の羽模様が美しい!「カラテア・マコヤーナ」・原産国:ブラジル
・葉の特徴:クジャクの羽模様に似た特徴的な柄模様
葉自体はとても薄く繊細な印象を与えますが、クジャクの羽にある紋のような柄が特徴的で、存在感は十分。南国のトロピカルな雰囲気を醸し出しています。また、この種も葉が一日を通じて開いたり閉じたりと動きを見せることから、その変化を楽しむことができます。
3. ハート型なのに色はクールなメタリック調!「チャメドレア・テネラ」
・原産地:メキシコ
・葉の特徴:濃いグリーンのシルバーメタリック調で、ハート型。
これはヤシの一種ですが、生産数が非常に少ないため、ちまたではめったにお目にかかることのできない希少種のひとつ。葉の形がハート型でかわいらしく、珍しさ満点です。一方、色味はメタリック調なので、クールでスタイリッシュな印象を与えます。また、1年中青々と葉を茂らせ、大変育てやすいというのもうれしいポイントです。
いかがでしたか。お部屋の雰囲気はグリーンひとつでがらりと変わるもの。珍しくてすてきなグリーンを上手に探しながら、個性的なお部屋づくりを目指したいですね。 取材協力:Green Style Produce e-RAN(ヨリエ・スディラジェンコフ)