ソチ五輪で銀メダル、銅メダルを獲得したスノーボード男子ハーフパイプ。ボードだけであんなに空高く飛び上がるのかと、試合を見て驚いた人も多いはず。
そんな選手たちを代表アドバイザーとして支えていたのが、4年前のバンクーバー五輪直前に「腰パン騒動」で有名人となった國母和宏選手。
バンクーバー五輪に向かう彼のファッションや態度が「日本代表として自覚が足りない」と、日本中を巻き込んだ騒動になりました。
当時は、「大会を辞退させるべき」という意見も上がっていたほどでした。
それから4年の月日が流れ、ソチ五輪での平野選手、平岡選手の活躍をきっかけに國母選手のドキュメンタリー動画がネット上をにぎわせています。
当時、日本中からどれだけ批判されようと一歩も引くことなく「自分のスタイル」を貫き通そうとした國母選手。この動画では、あまり知られることのない彼の側面を垣間みることができます。
16歳で英語も話せない中、アジア人として一人で海外へ行き、欧米の選手よりも2倍高く飛ぶことでようやく認めてもらえるという状況の中、彼は周りに臆することなく空を飛び続けました。
文字通り、全身を使い「自分のスタイル」を表現しながら。
彼が乗り越えてきた苦悩や挫折は、海外生活を少しでも経験した人には痛いほど分かるのではないでしょうか。
「シンプルにスノーボードにどっぷり浸かって、そのまんま消えていきたい」
インタビューにそう答える彼の言葉からは「スノーボードへの真摯な思い」があふれています。
若手の育成だけでなく、日本のスノーボード界にも多大なる功績を残している國母選手。自分のスタイルを変えずにスノーボードだけに没頭する彼の姿は、見ているものに大きな刺激を与えてくれます。
Welcome:國母和宏(KAZU) [youtube]