人が、そこで遊ぶことで初めて完成する作品。
じーっと見ていると、なにがなんだかわからなくなってくる作品がありました。今回紹介するのは、そんな錯視をうまく使った作品です。
これらを描いたのは、フランスの2人組のアーティストEllaさんとPitrさん。場所は、フランス東部のサン=テティエンヌ市にある荒廃したビル。
これらの作品は、ある一定の角度から写真で撮ることで、額縁の中に入った人物がまるで作品の一部になってしまったかのように錯覚してしまうというもの。額縁とヒトを合わせて、ひとつの「アート作品」になっています。
描かれた額縁を見ただけでは、平面のようにしか見えないのに、そこにヒトが入り込むことで、立体感と平面感の両方が混在し、まるで時空がゆがんでいるよう。
彼らが描くまでは、誰にも使われていなかったビル。でも、こんなカラフルな色で描かれた額縁を見たら思わずポーズを取りたくなってしまいますよね。
アートは今まで「見るもの」という印象がありましたが、これは「参加するもの」。ヒトが参加することで、はじめて作品になる面白い取り組みだと思います。
美しい異次元空間。額縁に飲み込まれてしまいそうな空間アート – Ella & Pitr [Style4 Design]
Ella and Pitr’s Playful Optical Illusions [Neatorama]