ブラジルのサンパウロにあるデザイン会社STUDIO SWINE。この会社はデザインプロジェクトとして空き缶と廃材を使ってスツールをつくりました。
プロジェクト名は「CAN CITY」。一体どんなプロジェクトなのでしょう。
まずは街に捨ててあるアルミ缶を拾い集めてきます。さらに食品に使われた廃油、そしてスツールの型に使う廃材等も拾い集めてきます。
街中で集めた食用廃油を燃料にアルミ缶を加熱して溶かします。
回収した廃材や葉っぱで作った型に溶かしたアルミを流し込みます。アルミスツールの台座ですね。同じようにスツールの足も棒状に作った型に流し込みます。
台座と足をくつけて完成です。空き缶と廃材からつくったとは思えないほどステキなアルミスツールですよね。
「CAN CITY」のショートムービーがあるので、ご覧になってください。
Can City from Studio Swine on Vimeo.
現在ブラジルでは公式機関の代わりにカタドーレスと呼ばれる非公式の労働者たちが、リサイクル用の空き缶やゴミの回収を行う傾向にあります。
そして、その集めた空き缶や廃品をリサイクルしてアルミスツールに返還。そしてそのアルミスツールを販売するところまでのシステムづくり。
これがデザインプロジェクト「CAN CITY」の正体です。
カタドーレスの人たちにさらにもう一つのお仕事が提供できるソーシャル・デザイン・プロジェクトなのです。できあがったスツールたちもすごくステキなので、社会に定着して欲しいところです。
ALUMINUM CANS BECOME STOOLS BY STUDIO SWINE[design milk]
[STUDIO SWINE]
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