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見れば見るほど吸い込まれる…大平奨氏の円が紡ぐ不思議な絵

2013/11/19 11:30 投稿

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日本、韓国、フランスで活動している大平奨氏(OHIRA Susumu)の個展に行きました。



速乾性のあるアクリル絵の具で同時に2~4点の作品を制作し、バランスを見ながらカラフルな円を3~5回重ねて描いていく。曖昧なバックのイメージも円もすべてフリーハンドで描かれていて、見れば見るほど吸い込まれていく幻想的な美しい絵です。



2008年からは大平氏自身が撮影した写真をもとに制作され、すべて意識的にぼかして撮られています。



よく見ると女性の後ろ姿や木、建物など身近なものがモデルなのが分かる「景N」、人物の顔を描いた作品の「景P」という2つのシリーズがあります。

「景P」のシリーズで描かれている円の数は365、または366。モデルの生まれ月の星座も隠れているそう!

そんなお茶目な一面もある大平氏のいい笑顔がこちら。



カラフルな円に込められたメッセージは、朝昼晩、春夏秋冬といった円環を形作る時の流れでもあり、地球、惑星、恒星といったマクロの世界でもあり、素粒子、陽子、中性子といったミクロの世界の表象でもあります。

その中でも、一年を通した季節の変化は円を描くように繰り返されるが、昨年の春は今年と同じ春ではない。「日々の時間の流れも、少し角度を変えて見れば異なる風景が現れてくるのだろう」という言葉がとても印象に残りました。

いくつもの円が紡ぐ不思議な絵から、あなたは何を感じますか?



次回の個展は2013年12月12日~18日まで韓国・大田市の韓国大田市現代ギャラリーで開催されるそうです。

大平 奨

[カロンズネット]

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