もちろん「コウモリ」でもなく、ましてや「ラン」の仲間でもありません。葉の広がった様子がコウモリに見えることから名付けられたのだと思います。
正式名は「ビカクシダ」Platycerium bifurcatumといって、シダ植物の一種です。ビカクシダの「ビ」とは鹿のような角を持った中国の伝説の動物で、葉の形がその角に似ていることからこう呼ばれています。
原生地ですと他の木などに着生して生きているので、いわゆる「根」を持っていません。体内に水を貯める貯蔵庫のようなもの持っているので、画像の様に吊り下げて生育させること出来ます。どうしても植え木鉢に植えたいという方は、土ではなく水ゴケなどで植えらると良いでしょう。
外側の緑色の葉は 湿度を好むので霧吹きなどでこまめに葉水を与えて下さい。逆に、中心部の茶色い葉の部分は若干の乾燥を好むので、多少乾いてからお水をあげて下さい。全体がカラカラに乾いてしなびてしまった時は、バケツになどに水を貯めて、30分~1時間位つけておくと回復します。
寒さにも強いので、室内であれば問題なく冬越し出来ます。また北風などがあたらない場所であれば、屋外での冬越しも可能です。
こんな感じのオリエンタルな鉢に合わせてもgood(roomie編集部所有)!
ご自宅にちょっと変わった植物を置きたいという方、お勧めです。
撮影地:PANCOW/BOTANY