10月10日は世界コーヒーの日。その夫妻は2012年のその日から「茶太郎豆央」というコーヒーユニットを組んでプロジェクトを開始しました。
茶太郎豆央は「サードウェーブコーヒー」というコーヒー文化の最前線について見聞し、メルマガを配信しています。そんな彼らの1年分の見聞録であるサードウェーブコーヒー・カルチャーのいろはが『サードウェーブ!:サンフランシスコ周辺で体験した最新コーヒーカルチャー』という一冊の本になりました。
コーヒーの第2波のムーブメントとして、スターバックスは世界で一世風靡し、日常に溶け込みました。そして、 サードウェーブ(第3波)はさらにそのひとつ先に進んだ、いわば「コーヒー3.0」。
ひとつひとつ大切に育てられ、公正取引された「スペシャリティコーヒー」や「ハンドクラフトコーヒー」など、今までのコモディティ(日用品)として扱われたコーヒー豆と違い、一流品として手塩にかけられて商品化される。その過程は、職人達が手にマメをつくって生みだす男っぽさもあり、また、そのコーヒー豆をていねいに淹れてサーブする様はからはもてなしの心も感じられます。
僕はこのプロジェクトの相談役として参画してきました。そして話を聞くうちにコーヒーを淹れる「時間」にまつわる話や、「日本製」の道具のすばらしさなど、そこに漂うライフスタイルにすっかり魅了されました。垣間見えるのは我らの心「和」の精神でした。
サードウェーブコーヒー界隈で働いているコーヒーギーク達というと、レコード屋で働いているようなサブカルチャー寄りな人たちというイメージがあるかもしれません。ところが、最近ではバリスタたちをはじめ、みなの所作がエレガントでホスピタリティにあふれています。さらに西海岸のテクノロジービジネスの素地である「シェア」で「オープン」といった居心地のよさもある。
この本はコーヒーの歴史を紐解きながら、サードウェーブコーヒー・カルチャーのトレンドセッターであるサンフランシスコ界隈について解説していきます。アマゾンで電子版が発売中。キンドルがない場合は、iPhoneもしくはiPadのKindleアプリで購読できます。
大切な人と過ごす時間。どんなコーヒーを選んで時間を彩るか、ぜひ参考にしてください。
サードウェーブ! : サンフランシスコ周辺で体験した最新コーヒーカルチャー [Amazon]