今日はこんな奇景をたくさん載せた『地球 不思議の旅 大自然が生んだ絶景』という本の中から、いくつかをご紹介したいと思います。
アイスリーゼンベルト
蒼く澄んだ氷の洞窟「アイスリーゼンベルト」は、オーストリアのザルツブルグにあるホーホコーゲル山の標高1641m付近に位置しています。
およそ1億年前に山が隆起して石灰層に亀裂が生じ、化学変化と浸食の影響を受けて、このような洞窟が出来たと考えられているそうです。その全長は、なんと40km。その昔、地元の人々は「地獄への入口」と呼んで恐れていたそうですが、今は年間20万人以上もの人が訪れる観光地になっています。
ランギロア島
タヒチの北東にあるフレンチ・ポリネシア最大の環礁の島「ランギロア島」。環礁とは、円環状に広がる珊瑚礁のこと。周囲の島と異なりほとんど起伏がなく、海面からわずかに盛り上がった島が周囲230kmに渡って広がっています。スコールがやってきても雨雲がすぐに通り過ぎるため、一年中天候が安定しているという、まるで楽園のような島です。ダイビングやハネムーンスポットとしても人気があるそうです。
蘆笛岩(ろてきがん)
岩の惑星のような、不思議な光景。中国、桂林市の光明山にある「蘆笛岩(ろてきがん)」 という鍾乳洞です。ここは、かつて地底湖だった土地が隆起して水位が下がったため、洞窟になったと考えられています。
写真は、鍾乳洞の一番奥にある水晶宮と呼ばれている空間で、鏡のような水面に鍾乳石が映り込み、このように幻想的な風景が生まれたそう。古代は魔術を執り行う場所として使われていたそうですが、現代でも魔的な雰囲気がただよっています。
いかがでしたか? 驚異に満ちた自然の姿を見ていると、日常から少しトリップしたような気持ちになりますね。『地球 不思議の旅 大自然が生んだ絶景』には、この他にも、水辺の地表が虹色に輝く温泉や、何億年もの風化が生んだモニュメントのような岩並など、全部で60のスポットが集録されています。本についての詳しい情報はこちらをご覧下さい。
画像/素材提供:
2番目:Anzenberger-Fink / Anzenberger
3番目:Marco Moretti / Anzenberger
(宮越裕生)