写真:三輪友紀 自炊生活でいちばん困るのは、「疲れすぎて、つくるのも外食も億劫。でも腹ペコ」という極限状況ではないでしょうか。

そんなときの座右の書になってくれそうなのが、料理研究家・リュウジさんの新作『虚無レシピ』(サンクチュアリ出版)。

食材を極限まで削ぎ落としたカルボナーラこと「虚無ボナーラ」をつくってみたら、見事なとろとろ加減と濃厚な味わいに感動!

リュウジさんの言う通り、心が「虚無」のときでもつくれるし、おいしくて瞬時に元気になれる「究極のサバイバル飯」でした。

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ピザ用チーズが最強。「虚無ボナーラ」のつくり方

(本書24~25ページより)

<材料(1人分)>

パスタ(1.6mm)…100g 卵…1個 水…350cc オリーブ油…大さじ1 A ピザ用チーズ…35g A 黒胡椒…ひとつまみ B コンソメ(顆粒)…小さじ1/2 B 塩…ひとつまみ 仕上げ 黒胡椒…少々

<つくり方>
1. ボウルに卵を割り入れ、Aを加えてよく混ぜておく。

2. フライパンに水とBを入れて沸かし、パスタを入れて約7分ゆでる。

3. ゆで汁が大さじ1くらいになったら火を止める。
フライパンをふって温度を少し下げ、オリーブ油と1を入れて混ぜる。

ソースにとろみがつくまで弱火で混ぜる(本書24ページより)。


4. 弱火で軽く火を入れて混ぜ、とろみをつける。

(『虚無レシピ』24ページより引用)

リュウジさんによると「千皿以上のカルボナーラをつくったけど、結論、『ピザ用チーズ』が最強でした」とのこと。

不器用な筆者の場合、パルミジャーノチーズをすり下ろして入れる本格派のレシピだと、ソースがダマになりがちなんですが、今回はじめて理想的なとろとろ状態に仕上げることができました!

フライパンひとつの「ワンパンパスタ」形式でつくるので、パスタ麺は「マ・マー」の早ゆで6分スパゲティや「バリラ」など、ツルツルしたタイプを使うのがポイント。

最後のとろみのつけ方のコツは、リュウジさんのYouTubeでぜひ確認してみてください。

「虚無」なときでもつくれる、究極の引き算レシピ

「虚無リタン」(本書26~27ページより)。
味付けがケチャップだけとは思えぬおいしさ。

本書『虚無レシピ』のコンセプトは、「いかに少ない材料と手間で、いかにウマイものをつくるか」を極限まで突き詰めること。

究極の引き算レシピだから、「虚無ボナーラ」ならベーコンを足してもいいし、アレンジも自在なんです。

手順がシンプルな分、失敗もしにくい気がします。カルボナーラづくりに苦手意識がある人も、気軽にチャレンジしてみてください。

虚無レシピ

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