Photographed by KINGSBARREL
オーロラを見に来る観光客に、地元のお酒を飲んでほしいという夢から生まれたノルウェーのオーロラ・スピリット蒸溜所。
ここでは、ヴァイキングの国らしく北欧神話「9つの世界」をモチーフにしたウイスキーのシリーズを作ってきました。今回、そのシリーズの8番目となる「アルフハイム」(古ノルド語で“エルフの家”の意味)がリリースされ、その希少性と味わいから、世界中のファンを騒がせています。
北極小麦と5000年以上の時を経た氷河で作るウイスキー
そもそも、オーロラが見えるような極寒の土地でウイスキーが作れるのか?と疑問に思う方もいるかもしれません。
第二次世界大戦までは大麦が非常に重要な穀物だったノルウェー北部。「この地を支えてきたこの大麦でウイスキーを作りたい」という思いから始まった世界最北端の蒸溜所のシングルモルトウイスキー計画の元、ノルウェー北部の地元農家や専門機関の協力を経て、ウイスキー製造に適した北極大麦が誕生しました。
北極大麦はこの土地の恵みを受け、強く、特別な風味を醸し出します。
オーロラ・スピリット蒸溜所は、この大麦と5000年以上汚染されずに残ってきた地元のピュアな氷河を溶かした水を活かし、ノルウェーにしか存在しない幻のウイスキーを作り上げたのです。
世界最北の蒸溜所がおいしいウイスキーを生み出せる理由
白夜と極夜を繰り返すこの地では、夏には気温が20℃を超える日があるかと思えば、冬にはマイナス20℃以下になることもあり、その気温差はなんと40℃以上。
こうした気温の激しい変化が、ウイスキーの樽熟成の過程に良い影響を与え、個性がより早く形成されるのだとか。極北ならではの、意外なメリットと言えそうですね。
同蒸溜所が作るブランド、BIVROST(ビヴロスト)の樽は元NATOのバンカー(軍事用トンネル)や、ヴァイキングの倉庫で保管されており、独特の環境によって、樽熟成の間に蒸発してしまう分を減少させる効果があることが分かりました。
通常、この蒸発分は「天使の分け前」と呼ばれますが、ここオーロラ・スピリット蒸溜所では、北欧の最高神である「オーディンの分け前」と呼ばれています。いかにも軍神オーディンが好きそうな強いお酒にぴったりの呼び方ですね。
「アルフハイム」の樽熟成がワールド・オークと呼ばれるわけ
オークとは、ブナ科の広葉樹の総称で、世界中に様々な種類が存在しています。
「アルフハイム」で使われる熟成樽には、アメリカンオーク/フレンチオーク/チンカピオンオーク/コロンビアンオークの4種が用いられ、それぞれの特性から、バニラ/シナモン/ココナッツ/キャラメル/トフィーなどの風味がウイスキーに加わって、複雑で豊かな味わいを作り上げています。
世界中のオークによって命を与えられたウイスキーだからこそ、ワールド・オークと呼ばれているのですね。
そんな「アルフハイム」は、豊穣と繁栄を司る神「フレイ神」によって統治される光あふれる美しい国だとされています。
そのイメージを大事にしたラベルとボックスには、生命感あふれる美しいグリーンをベースに、フレイ神やエルフたちが描かれています。ウッディーなオーク感たっぷりのシングルモルトウイスキーを、外観とともに楽しめますね。
今回のプロジェクトでは、「北欧神話9つの世界シリーズ」8番目の「アルフハイム」のほか、同シリーズ2~7番目のウイスキーもセットで味わえる貴重な機会も用意されています。
まだ手に入れていない方は、machi-yaでのプロジェクト終了前に、ぜひ詳細をご確認ください。
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