Photographed by 塚田優
世界最北端の蒸溜所オーロラ・スピリット蒸溜所で作られる「北欧神話9つの世界シリーズ」。リリースされるごとに即完売になるという同シリーズですが、今回はその第8番目「アルフハイム」をレビューします。
ハチミツのような甘さとほのかなスパイシーさ
ウイスキーのメッカ、スコットランドがそうであるように、冷涼な気候はウイスキー作りに適していると言われています。「世界最北端」という触れ込みに、普段から蒸溜酒を愛飲する私の期待は高まります。
まずはグラスに注がずビンからアロマを直接確認してみたところ、ハチミツ感、バニラ感がしっかりあるなというのが第一印象。
そしておしゃれなブランド名が入ったウイスキーグラス(ちなみにこれはリターン品でもあります)に注ぎ、軽くスワリングして空気に触れさせると今度はスパイシーさがほのかに感じられて、より複雑なニュアンスに変化しました。
そして口に運ぶとその折り重なった味わいが口の中に広がり、じんわりと余韻がひろがっていきます。マイルドタイプのウイスキーなので、ウイスキー特有の薬っぽさが苦手な人にもおすすめです。
アルコール度数は46%とちょっと強め。なのでロックにしても良いでしょう。味わいとしては、甘さがちょっと落ち着く印象でした。
いろいろなおつまみでペアリング
ストレートをちびちびと飲みながら、ペアリングもいくつか試してみました。
チョコレートは「アルフハイム」本来の甘さをより倍加させ、すいすい飲めてしまいます。柑橘系のドライフルーツは、その酸味がスパイシーさもある「アルフハイム」の重層性にうまくハマっていると感じたので、そちらもおすすめです。
ハイボールも作ってみました。シングルモルトの個性が出るように、濃い目に1:3の割合で。ロックの時よりもさらに甘さは後退し、香辛料的なニュアンスが炭酸とともに流れ込んできて、とても爽快です。
しっかり塩コショウを振ったオイルサーディンをおつまみにしたら、大満足の晩酌になること間違いなしです。
北欧という異国を感じる
「アルフハイム」は、夜にはオーロラの光輝く空のすぐ下で作られたウイスキーです。地元の大麦と氷河の水で作られていることからも分かるように、素材にもこだわり抜かれています。
秋の夜長に、そんな遠い北欧の異国に思いを馳せながら飲む一杯は、格別の味わいになることでしょう。商品の詳細は、以下のリンクからプロジェクトページをご確認ください。
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