太平洋にはゴミが溜まっているエリアが5箇所もあるそうで、それを太平洋ゴミベルトというそうです。このゴミベルトが海の生態系を侵し、自然をどんどん破壊しているとか。
ゴミベルトにあるプラスチックを除去するために、なんと当時高校生だったBoyan Slat君が海に浮かぶアレイを考案しました。
そのアレイの仕組みですが、意外にシンプル。
羽のように伸びた大きなオレンジのポール。このポール状の“浮き”に少しの角度をつけ、海の流れに任せてプカプカと浮かせておきます。そうすることで、そこにゴミが集まってくるというわけです。
海のゴミを取るには漁のように網をめぐらせてゴミをキャッチするのかなと想像していましたが、それでは網に付随した機械を動かすことで海への公害となったり、ゴミ以外のものも捕まえることになるそう。このアレイは単純な仕組みですが、公害をもたらさず、しかもかなり広範囲にわたってゴミを除去していける、というアイデアです。
学校のプロジェクトとして発表したところ、彼の企画が多くの賞を受賞し、Tedで発表するまでに。さらには、非営利団体まで立ち上げられ、本格的にこのプロジェクトが実現に近づいています。
「そんなもので取りきれるほどのゴミの量ではない」という批判的な意見もあるようですが、Boyan君は「この計画が実行に動いていくことで、太平洋ゴミベルトの存在を知ってもらうことにつながるだろう」と言っています。
この大きな問題を知ってもらうためにも、ぜひ実現してほしいですね。
19-year-old student develops ocean clean-up array that could remove 7,250,000 tons of plastic from the world’s ocean [inhabitat][Boylan Slat]