ファッション業界ではおなじみのPR会社、ムロフィスのプレスマネージャーとして活躍する嶋田哲也さん。

郊外の自宅から原宿のオフィスまで、片道約20kmを自転車通勤している彼の愛車は、今はなき片倉自転車が手掛けたヴィンテージのロードバイク。

洋服のコーディネートを楽しむがごとく自転車カスタムを満喫する、嶋田さん流自転車ライフを聞いてきました。

お名前(職業):嶋田哲也さん(会社員)
年齢:38歳
愛車:片倉シルクのクロモリロードバイク
自転車歴:約14年
月間走行距離:約700km

東京だからこそ、自転車に乗るのがカッコいい

公共交通機関が発達している東京ですが、石川県出身の嶋田さんにとっては、東京だからこそ自転車に乗るのがかっこいいというイメージがあったそうです。

15年前に上京した時、先輩からいい感じのマウンテンバイクを譲り受けたことで僕の自転車ライフがスタートしました。

雑誌の影響もあって、ファッション系のおしゃれな人たちは、洋服だけでなく自転車もカッコいいという印象があったので、自分が自転車にハマるのもあっという間でした。

その後、ピスト、BMX、ロードバイクと、次々と新たな自転車を手に入れ、現在は計5台を所有。なかでも、最近のお気に入りがネットオークションで見つけて一目惚れした、こちらの片倉シルクのロードバイクだとか。

ロードバイクはカーボンフレームのものを一台持っているのですが、クロモリ(鉄)フレームのクラシックな一台が欲しくて。

たまたま探しているときに見つけたのがこれです。約6万円で完成車を購入しました。

片倉シルクのロードバイクといえば、前回の東京オリンピックの日本代表チームにも採用された往年の名車。

現在は中古市場でしか購入することができませんが、今でも旧車好きの心をくすぐり続ける名門として知られています。

Made in Japanにこだわる嶋田さん流カスタム

購入したモデルは20年以上前のモデル。状態は悪くなかったそうですが、自分らしい一台にするために、嶋田さんは前後のホイールとサドル、バーテープなどを交換しています。

パーツの規格が今と違うので、なかなか目当てのものが見つけられないのですが、そこを地道に探すのも楽しみのひとつ。

片倉シルクは日本が誇る名門ブランドなので、交換するパーツも日本製にこだわりました。

網目の形状が美しいサドルは、日本の総合サイクルパーツメーカー・タイオガのスパイダー。

薄くてシュッとしたデザインが好みで選びました。

『細くて痛そう』とよく言われますが、絶妙なしなり加減なので長時間乗っていても問題ありません。

X-PAC素材のサドルバッグにはパンク修理用のキットを収納しています。幸い、まだ出番はありません(笑)。

ハンドルやブレーキは購入時のままですが、タイヤとバーテープは気分に合わせてカラーコーデを楽しんでいるそうです。

以前は白いタイヤに白いバーテープでした。

気分転換でタイヤをイエローに変えて、バーテープもカーキに。ミリタリーぽい見た目になったので、今回の組み合わせも気に入っています。

バーテープはクラシック感を損ねないために、コットン製にこだわっています。

シルバーのフレームと馴染んでいてわかりにくいかもしれませんが、シート下のフレームに取り付けられている細長い物体は、空気入れ。

このチョイスも嶋田さんのこだわりです。

空気入れってもっと小さくて軽いものがたくさんあるんですけど、日本製でサイズがぴったりはまるものがなかなかなくて。

これもネットで購入したヴィンテージなんですが、フレームにぴったりフィットしてホッとしてます。こちらも、幸いまだ出番はありません(笑)。

乗車時のお洒落は、斜めがけとアンクルバンド

通勤やツーリングなど、月間で700km前後は自転車に乗っているという嶋田さん。乗車時のこだわりを聞くと、いかにもファッション関係者という回答でした。

脱いだ上着はとにかく“斜めがけ”です。

結び目を手前に持ってきたり、上着を細く巻いて棒状にしてみたり、スタイルに合わせてかけ方も変えています。

この日は脱いだ上着のボタンは閉めず、あえてマントをまとっているようなシルエットを構築。

シックなコーディネートの中で、オレンジの斜めがけがいい感じのアクセントになっています。

もうひとつのこだわりが、右足に巻いたアンクルバンド。

ギアがむき出しのロードバイクの場合、パンツの裾が巻き込まれないように右足だけロールアップなどで対策をするのが鉄則ですが、嶋田さんはアンクルバンド派。

それも、コーディネートにあわせて何種類も使い分けているというからさすがです。

ナイロン、ゴム、レザーなど、洋服に合わせて変えられるように素材もいろいろ揃えてあります。

一番上のナイロン素材はバッグなどのアジャスターパーツ。使ってみたらシックリきたので、アンクルバンドとして愛用しています。

自転車は自分の脚でどこまでも行けるから楽しい

先日、自宅から鎌倉までの往復100kmのコースを走ってきたという嶋田さん。自分の脚でどこまでも遠くに行けることに快感を覚えているそうです。

趣味でトレランもやっているのですが、自分の力だけでというのが感動的だし、達成感があるんです。

自転車も同じで、いま計画しているのは三浦半島の最南端までの往復150kmコース。

少しずつ距離を増やして、いつかは輪行して有名なサイクリングロードを走ってみたいですね。

嶋田さんにとって自転車とは、生活になくてはならないものであり、気分転換に必要な乗り物。

スタイリッシュでありながらも本格派、そんな彼の自転車ライフは、おしゃれに自転車を楽しみたい人にはお手本のようなスタイルですね。

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