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コールマンのキャンプカレッジが、どこまでも初心者にやさしいキャンプ体験だったよ…(後編)

2019/09/24 22:00 投稿

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キャンプをはじめてみたいけど、準備やら日数やら、けっこうな気合を入れなければ手を出してはいけない気がする……。

そう思ってもう何年も、いつもと変わらない都会での週末を過ごして来ました。

だけどもう、そんな日常では満足できなくなってしまうかもしれない……。そう思ったコールマン「キャンプカレッジ」、前編に引き続き、後編をお届けします!

日が暮れてきたら必要なものといえば…

ライブペインティングも、かなり進んできた模様

日も落ちてきて、1日も終わりにさしかかってきた大洗サンビーチキャンプ場。

自然に囲まれたキャンプ場は周囲に明かりがなく、夜になると真っ暗になってしまうことも。だからこそ、キャンプにランタンは必需品。

今回のプログラムでは、レンタルされたLPガスランタンの使い方をレクチャーしていただきました。

ガスランタンの燃料の種類は主に、ホワイトガソリンとLPガスの2つ。

初心者さんにおすすめなのは、簡単便利なLPガスのランタン。

使い方は「LPガスを取り付けて、器具栓つまみを回すだけ」と、コンロに火をつけるのと同じくらい簡単。確かにこれならはじめてでも手を出しやすそうです。

【LPガスを使うときのポイント】
①うまく着火しないときは、チャッカマンを使って点火しましょう。
②ランタン本体とガス燃料は、必ず同じメーカーのものを使用。なんとなくくっついたように感じても、実は噛み合っていなくてガスが充満してしまうことも……。

また、新品をはじめに使うときはマントルをランタンに取り付けて火にかける「カラヤキ」の作業が必要。

マントルの取り付けは難しい作業ではありませんが、マントルが破れやすくなっているので、くれぐれも丁寧に扱うように気をつけましょう。破れてしまったときのために、予備のマントルを持って行くのがよさそうです。

詳しいやり方は下の動画を参考にしてみてくださいね。

ちなみに、簡単便利なLPガスランタンですが、寒冷地の使用には向いていません。寒い場所や冬場のキャンプでは、より火力の強いホワイトガソリンのランタンがおすすめとのこと。

また、耐久性があることや、壊れてしまっても自分で直しやすいこと、ホワイトガソリンのランタンの醸し出す雰囲気のよさも魅力のひとつで、なんとコールマンジャパン社員の9割はホワイトガソリンを所有しているのだとか!

コールマンジャパンの梅園さんは、「手間がかかるし面倒だけど、長くキャンプをやっているとなぜか欲しくなってしまうんですよね」と笑っていました。

BBQの前に知っておきたいこと

今回BBQの準備をしてくれた「出張どこでもBBQ満腹」スタッフの方

続いてはお楽しみ、BBQの時間!……の前に、ここで少しだけ知っておきたいこと。

それは、炭の火起こしについてです。

炭の火起こしには、着火剤を使うのが基本。着火剤は、100円ショップなどで売っているもので問題ないそう。

とはいえ、こんなふうにただ着火剤の上に炭を置いても、うまく火は起こせません。

コツは、ピラミッド型に炭を置くこと。こうすることで、隙間から風が入ってきて、上の方まで満遍なく火をつけることができます。

ここでよくやってしまいがちなのが、「火がつかない!」と焦ってうちわなんかで扇いでしまうこと。

ここで扇いでも意味はないので、はじめは扇がずに辛抱強く待ちましょう。炭が白くなってきたら、扇いでもよし。

火が上までのぼってきましたね!15〜20分くらいで白くなってくるので、そうなったら炭バサミを使って炭を平らにしていき、火起こし完了です。

火起こしのポイントは4つ。

【ポイント】
①炭はなるべくほそいものを選ぶ。
また、火が長持ちするオガ炭/備長炭と、着火しやすい木炭を混ぜながら使うのが○。(「出張どこでもBBQ満腹」ではナラの木炭とオガ炭を使用しているとのこと)

②着火剤に近い部分には火がつきやすい木炭を並べ、その上に火が長持ちするオガ炭、備長炭を置いて火を渡していく。

③2〜3時間のBBQであれば2.5〜3.5kgほど、もしくはピラミッドが組めるくらいの量の炭が必要。

④BBQが終わって炭を全て使い切らなかったときは、水を入れたバケツに炭を入れて消化し、持ち帰ってから天日干しをすれば再利用できる。

続いては、待ちに待った夜ごはんの時間ですよ〜!

海鮮とお肉のバーベキュー!

新鮮なハマグリは何度でもおかわり自由の食べ放題!

海が近いということは、おいしい海鮮を食べられるということ……!

夜ごはんのBBQでは、お肉もボリューム満点、それに加えてハマグリやイカといった海の幸まで楽しめちゃうんです。

夜になるとランタンが設置され、雰囲気もバッチリ。お腹も心も満たされて、大満足の夕食でした。

お腹いっぱいになったあと、しばらくテーブルでくつろいでいると、素敵なご夫婦を発見。

お話を聞いてみると、どうやらこの後のライブに出演するアーティスト、近藤拓男&陽子のおふたりのよう。

現在は夫婦で大洗に住んでいるというおふたりですが、もともとは東京に住んでいたんだとか。縁もゆかりもなかった大洗ですが、一度この地を訪れた際に自然豊かな土地にすっかり魅了され、移住を決意したといいます。

現在は大洗の街で自給自足のような生活を送りながら、たまにイベントなどでクロマチックハーモニカとピアノの演奏をしているというおふたり。

体に負荷をかけずに無理をせず、身の回りを豊かにする。おふたりの生き方には、多くの人がキャンプに魅了される理由にも通じるものを感じました。

温泉のあとは楽しいライブ!

食事を楽しんだあとは、近くの温泉へ。キャンプ場から徒歩3分の場所には、「潮騒の湯」という温泉施設があるんです。

キャンプ場に併設されたコインシャワーも24時間使えますが、近くに温泉があるところもまた、キャンプから遠ざかってしまう“お風呂めんどくさい問題”をクリアしてくれるうれしいポイントですね。

疲れた体に染みる、いい湯だな〜。

のんびりしていたら、あっという間にライブの時間に。

急いで会場に向かうと、1組目のアーティストうたうたい りりぃさんがギターに合わせてのびのびと歌っていました。何曲か披露してくれたあと、最後の曲は有名な「オーシャンゼリゼ」のカバー。

「いつも、何か、素敵なことが、あなたを待つよ、シャンゼリゼ」とみんなで合唱しながら、幸せはこんなところにあったんだな……とジーン。

近藤拓男&陽子のおふたりも、素敵な音楽を会場に響かせていました。クロマチックハーモニカのやわらかい音色と澄んだピアノの息ぴったりな即興演奏で、1日の終わりにふさわしい締めくくり。

ランタンのやさしい光に照らされて、会場はかなりいい雰囲気。お酒を飲んだり音楽に合わせて踊ったり、めんどくさいことは全部忘れて、ずっとここにいたいなあと思った夜でした。

完成したライブペインティング

おはようございます!のヨガ

キャンプの朝は早いです。

6時からはじまるヨガには、たくさんの参加者がやってきていました。私だったら普段はまだ寝ている時間に起きてきてヨガに繰り出しているなんて、なんて健康的な生活……!

ヨガの先生をお招きして、海の見える砂浜でヨガを楽しみます。

ザザーッと聞こえてくる波の音が、これ以上ないヒーリングミュージックに……。



ヨガを楽しむもよし、海岸を散歩してもよし、砂のお城を作ってもよしな、自由でリラックスしたムードの朝です。

もちろんヨガに参加せず、テントで寝ていたって全く問題ありません。

ヨガのあとはキャンプサイトに戻って朝ごはん。生しらすと釜揚げしらすを贅沢にのっけた丼と、お味噌汁とコーヒー。

言わずもがなおいしすぎる朝食に、朝からお腹いっぱい。これ以上健康的な生活を、私は未だかつて味わったことがないのでは……。

キャンプの魅力ってなんだろう?

朝ごはんのあとは、撤収レクチャーと撤収作業。作業的には設営よりもカンタンなはずなのに、帰りたくなさからか何倍も大変な作業に感じてしまう……。

テントをしまう際に大事なのは、テントをなるべく長持ちさせるために陽の光に当ててしっかり乾かすこと。インナーテントは特に乾きにくく、カビが生えてしまいやすいので、日光の下に広げ、20分ほどかけて乾かします。

生地はくるくる巻いていくとうまく収納できます

そのあとはテントを設営した順番と逆の順番にポールを抜いていき、生地と部品をまとめて袋に収納。これにて撤収完了です。

イベントの最後、レンタル品を回収していたコールマンジャパンの梅園さんに、今回のイベントについてお話を伺いました。

2003年からはじまったキャンプカレッジは、毎年数回開催され、もう何回目になっているかわからないほど。梅園さんは、キャンプカレッジがはじまったばかりの頃からスタッフとしてイベントに参加しているそう。

そんな梅園さんが感じる、キャンプの魅力とは?

「都会で生活していると、光だったり音だったり、知らず知らずのうちにストレスを与えられてしまっています。

だけど1,2日を自然の中で過ごすことで体がリセットされて、週明けにまた元気に仕事や学校にいけるようになるんですよね。

キャンプでは頭も体もたくさん使うから、今日の夜はすごくぐっすり眠れると思いますよ」(梅園さん)

ファミリーも多いこのイベント。家にいるときは子どものことを気にしすぎてしまいますが、怒らないで子どものことを見てあげられるのもキャンプのいいところだといいます。

そんな梅園さんも、実は親子でイベントスタッフとして参加していました。昨日テントの設営を手伝ってくれていた女の子は、梅園さんの娘さん。お母さんに似て、しっかり者です。

夏休みが終わり、キャンプシーズンも終わりか……と思いきや、「キャンプのオススメは、秋〜冬」。暑すぎず寒すぎず、爽やかな風が吹くこの季節に、もう一度キャンプに出かけてみようかな。

初心者にやさしいコールマンのキャンプカレッジは、自然と人との繋がりを感じる、最高のキャンプ体験でした。

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