金沢駅から車で15分ほど。JR森本駅の近くに奥様のお店、LITTERA flower designと共にあるのが、今回ご紹介する吉田洋輔さんのお住まいです。
趣味であるサーフィン、市内で手がけた飲食店PLAT HOMEでの仕事と2匹の愛猫。
やりたいことと生活の心地よさを落とし込んだお住まいって?
名前:吉田洋輔さん(plat inc.)、圭紀さん(LITTERA flower design)場所:石川県 金沢市
面積とLDK:80平米 3階建て 1LDK
家賃:1,200万円(リノベ費用 2階店舗も含め)
築年数と住宅の形態:戸建 築20年(リノベ後1年半)
お気に入りの場所
大きい窓バックのソファスペース「大きな窓から入る日がとても心地よいので好きですね。
このソファスペースは愛猫のモノになってしまって僕たちは全然使わないんですが、開放的でとても好きなスペースです」
高低差にアクセントを付けた玄関と天井同級生の大工さんに、提案をもらいながら作ったこの住まい。経営しているPLAT HOMEの内装もお願いしたそうです。
「ただフラットな空間よりも、段差や高さに違いがある方が面白いかと思い、天井も含めてアクセントを付けています」
この部屋に決めた理由
夫婦の仕事と趣味のサーフィン、両方に取り組める距離感本当は自分の趣味であるサーフィンをするために海近くを探していたという洋輔さん。
市内にある仕事場との距離もあり、最初はなかなか良い物件が見つからなかったそう。
「妻の花屋が出来るスペースも、と合わせて考えるようになった時、ネットで見つかったのがこの物件でした」
花屋と住まいに開放的な天井高とフロア構成「住まいの間取りを考えるときに、妻の花屋も含めて開放的な空間というのは意識していました」
この物件は、前に住まわれていた方が画家だったそうで、3階住居の2階はアトリエだったんだとか。
「だから、今では2階の1フロアでやっている妻の花屋を置くイメージもつきやすくて。
バススペースなど、そのまま使っているものも多いです」
3階建て、四角いビルという面白さ日本だと三角屋根の一軒家が多い中、3階建ての四角いビルという住まいに面白さを感じた洋輔さん。
高さがあるおかげで窓から周辺に住まわれている方と目が合わないのも良かったそう。
「倉庫っぽい物件も見に行ったのですが、かなり古くてもっと改修にお金がかかりそうで……。
面白さと住まいとしての現実性を考えたら、落ち着いたのがココでしたね」
残念なところ
仕切りがないからこその寒さ「3階の住居スペースは基本仕切りを用意していなくて、2階の店舗スペースに続く螺旋階段も吹き抜けになっています。
だから、どうしても冬場は寒さを感じてしまいますね」
今でこそ業務用のストーブで乗り切っているそうですが、最初はストーブを3台稼働させて寒さ対策をしていたそう!
次のシーズンからは薪ストーブの導入も考えてらっしゃるようで、これまた部屋にかなりフィットする予感が!
3階あるからこその移動負荷と暑さ「1階のガレージから、3階までの移動はやはりキツいと感じることがありますね……。
近隣の住まいから見えないというメリットはあるのですが、モノの移動、たとえば灯油や、先ほどお話しした薪ストーブなんかも1階から運ぶのは大変そう。
それに夏は夏で太陽が近いため、ただただ暑いですね……」
お気に入りのアイテム
富山のガラス作家さんが作った照明照明がとても好きだという洋輔さん。特に好きなのがこの富山のガラス作家ピーターアイビーさんの照明なんだとか。
「部屋で使われているモノの多くはアメリカで買ったモノが多いです。
でも、これは雰囲気が特に良くて。部屋の真ん中で使わせてもらっています」
愛猫の定位置となったIKEAのソファー「内装をお願いした大工さんはアンティークにとても詳しいのですが、同様にIKEAのインテリアを使うのがとても上手くて(笑)
構成やコストも踏まえてバランス加減がとても良いんです。コレなら猫にどれだけ雑に扱われても大丈夫だなと(笑)」
部屋のどこにいても見やすいテレビセッターどこに座っていても、テレビが見やすいテレビセッターも、提案されて付けたモノ。
「部屋がワンフロアで広い分、とても役に立ちますね。
ネットで買いましたが、使っているテレビの型と合わせて考えると良いみたいです」
暮らしのHow ToやTIPS
家族である愛猫が住みやすい空間を最初は1匹だった猫も、今では2匹に。お花は食べるし、ソファースペースは独占されるしと困ったことも多いようです。
しかし、2匹にとっても居心地の良い空間になるよう意識されているんだとか。
「稀にケンカでモノが倒されたりということはありますが、基本は自由に暮らしてくれたらという気持ちを持っておくことが大切ですね」
自分が好きだと思えるモノを選ぶ「今の住まいも、自分が好きだと思えるモノを中心に作ってきました。
インテリアもその心を持っていれば自然と馴染むのだと思っています。
妻も信頼をしてくれているので、インテリアは自分で選ぶことがほとんどですね」
しかも、ひとつひとつが1点モノばかり! たとえば、ダイニングチェアは、イギリスのジムで使われていたトレーニング用のチェアなんだそう。
玄関の段差を使った収納スペース「コレは設計の段階で提案されたものなのですが、玄関の段差にワンタッチで開く収納スペースが作られています。
ラグなどはここに収納しているので。普段は見えないようになっていますね」
飽きないように意識した白中心の空間住まいの構造の中では面白さを求めたそうですが、配色は飽きるのが怖くて白を中心にしたという洋輔さん。
寝室の仕切りも透明にすることで広く見えるようにしているそうです。
これからの暮らし
やっぱり海の近くに住みたい!「やはりもっと海の近くに住みたいなとは思います。ハワイやオーストラリア移住の話は妻ともよくしますね。
今は3階建ですが、海の側の庭付き平屋でいつでもサーフィンができたら理想ですね」
「妻のお店はもちろん、いま市内で経営している飲食店も5年目に入る中で、少しづつ数を増やしていて。
理想は店舗に立たず、遠隔でマネージャーや経理の仕事をしながら、趣味や家族との時間に当てられたらなと思います」
既にそこはかとないカッコよさが溢れている吉田さんのお住まい。
更なる心地よいライフスタイルを求め、これからどんな住まいが作られるのか、今からもう楽しみなのでした。
北欧、ストリート、DIY、アウトドア。リアルでさまざまな「暮らしのあり方」にフォーカスすることで、「自分にとって、一番いい暮らし」を探っていく…。連載「みんなの部屋」はスタイルを探求する旅です。あわせて読みたい:
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