店の奥に堂々とした佇まいでディスプレイされていたのが、イギリスのマッキントッシュ社製「ヴィンテージサイドボード」。
Lewis目黒店のオーナーである箙(えびら)さんに、このアイテムの魅力を語って頂きました。
老舗メーカーの信頼感
このサイドボードは、60年代のイギリス製。
マッキントッシュ社という有名な家具メーカーが製作したものですね
イギリスのミッドセンチュリーを代表する老舗家具メーカーのマッキントッシュ社。
以前ご紹介したラウンドテーブルを手掛けたG-PLANと並び、イギリスのヴィンテージアイテムを語るうえでは外すことのできない存在です。
しかし美しい色合いだ……。 この艶やかなチークの金褐色が、存在感をより強いものとしている気がしますね。
特徴的なルーバーのデザイン
扉に施された“ルーバー”のデザインも特徴的。
細長い板を平行にして組み込まれたルーバー部分は、まるで連続した波か、鳥の翼のよう。
このデザインが、見る側を楽しませる良いアクセントに。
ちなみに、一般的なサイドボードの横幅が180~200cm前後とされるなかで、このサイドボードは170cmと小柄。
日本の住宅にも取り入れやすいサイズなはず、と箙さんは話してくれました。
どうやって使おうかな?
購入される方の7~8割が、TVボードとして使われていると思います。
一般的なTVボードの高さというと40~50cmという低いイメージがありますが、足のあるソファに座っていると、高さが約78cmあるこのサイドボードぐらいでもそこまで気にならないと思いますよ。
こういう雰囲気のボードがあれば、お部屋も良い感じにまとまってきますね
お気に入りのソファに腰を落として、このサイドボードに置いたTVで映画を見る。
それが叶うなら、いつもより何倍も優雅で落ち着いた休日を過ごせそうだ……。
不便さすら愛してしまいたいよ
全ての扉や引き出しをオープンさせると、かなりの収納力を備えていることが分かります。
ルーバー扉の内側にはとりわけ大きなスペースが用意されており、TVボードとして使うならここに付属機械を収納できそう。
それに関してはひとつ問題もあって、扉が厚いのでリモコンの電波を通しにくいんです。
いちいち扉を開けたりするのは、現代の家具と比べると不便ですよね
む、確かに。 それは現代家具のつくりと比べれば、便利とはいえないポイント。
でも、それでもいいじゃないですか。 作られた当時には、電波を飛ばすリモコンなんてありませんでした。
ヴィンテージ家具との付き合い方ってきっとそういうもの。自分が惚れたデザインの前では、便利かどうかなんてきっと些細なことになっちゃうはずです!
細かいところにも目を向けて
右側の引き出しに敷かれた紅いフェルト生地や、扉につく真鍮製の金具など、細かい部分に目を向けても楽しいですよ。
こうした細かいディティールと、全体の高級感が合わさってこそのヴィンテージアイテムなのだ、と取材を通して気づかされます。
機能性や利便性ってとっても大切だけど、きっとモノの価値ってそれだけじゃないはず。
「これに惚れた!」と、思わず心揺さぶられるような家具を探しに、Lewis目黒店まで足を運んでみてくださいね。
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