好みのワインを選ぶのはむずかしいものです。基本的には飲んでみるしかないのですが、最初に注意したいことは辛口と甘口。
甘口、辛口って、どんなことを基準に分けられているのでしょう。
アサヒビールの「アサヒワインコム」によれば、以下の通り。
発酵によってブドウ由来の糖分がアルコールに変わりますが、この糖分がアルコールに変わる程度によって、甘口、辛口が決まります。糖分をほとんどアルコールに変えてしまえば辛口のワインになり、まだ糖分の一部しかアルコールに変わっていないうちに発酵を止めてしまえば、糖分が十分残った甘口のワインになります。
甘口のワインは発酵が進んでいないので、ジュースのように口当たりがよく飲みやすい。そして辛口のワインは発酵しているので、アルコールが強く感じられることでもあります。
納豆でもチーズでもキムチでも、発酵食品は発酵が強くなると独特の風味が増します。それがいいという方もいますが、慣れないうちは、あまり発酵していない甘口のほうが口当たりがやさしいです。
これは筆者自身の若いときの失敗です。
甘い酒は自分の口には合わないと考えて、辛口のワインを選んでいたんです。ところが、飲んでも飲んでも、おいしいワインに巡り合わない。
実は、ほんとうに好きだったのは辛口のワインでなくて、甘口のワインだったんです!
それを知ったときの驚き。ワインは辛口でないとダメだなんて思い込んでいたのは、浅はかな思い込みでした。むしろ若いあの頃は、味の深みをわかっていなかったのかも…。
いま大好きなのは、ドイツのモーゼル地方の「コッヘマーローゼンハンク」という白ワインです。1本1500円くらいで、比較的手ごろな価格です。
このワインはリースリングという種類のブドウでできているので、「コッヘマーローゼンハング」が手に入りにくいときには、リースリング種の「シュワルツカッツ」なんかもおすすめです。
そろそろボジョレ・ヌーボーも解禁です。ご自宅でぜひいろいろなワインを試飲して楽しみましょう。