そんな日本名作文学が、コーヒー豆になった。
注文ごとに生豆から焙煎するコーヒーメーカー、やなか珈琲店は小説の読後感を味わいにするために、なんとAIを活用。そして見事、日本名作文学の読後感をコーヒーのテイストとして再現した。
「飲める文庫」はNEC(日本電気)のAIである「NEC the WISE」に、日本名作文学である6作品のレビュー文を読み込ませて読後感を学習させ、コーヒーのテイストとして再現したブレンド。
例えば、夏目漱石の『こころ』。愛のために友を裏切った過去の罪を背負い、とらわれ続けた男の物語がコーヒーになるとどうなるのか?
レビューから生まれたブレンドは、苦味と余韻、飲みごたえに特化しているようだ。
質感の高い濃厚なボディのインドネシア産マンデリンに、ブラジルのキレのある苦味をプラス。まとまりのある深いコクと満足感のあるボディから、誰のこころにも潜み、いざというときに現れる苦々しい人間のエゴが垣間見えています。
他にも、『吾輩は猫である』『人間失格』『若菜集』『こころ』『舞姫』『三四郎』の6作品がコーヒーとなっている。どれも日本を代表する名文学であり、改めて読みながらコーヒーを飲みたくなること間違いなしだ。
ビーンパッケージにもこだわりがあり、まるで本の装丁のよう。どれもシンプルながら上品で魅力的だ。豆は100〜500gまでのパッケージが用意されているので、自分が普段どれくらいコーヒーを飲むかに合わせて購入できるのも嬉しい。
AIの最新技術を上手く使い表現した、読書好きにはたまらないコーヒーのブレンド。
「飲める文庫」はやなか珈琲店の公式ホームページより、大好評発売中。オンライン以外でも、販売店舗がいくつかあるようなので、気になる人はホームページをチェックして欲しい。
日本の名作文学、実はまだ読んだことがない、という人にもぜひ目と舌で味わってみてほしい。
飲める文庫[やなか珈琲店]