戸建かマンションか、新築か中古か、場所はどこにしようか。悩みだすと止まらない。部屋取材「みんなの部屋」で取材をしていると、近頃は中古マンションを買ってリノベーションする人も多い。理想の家を、戸建よりは手頃にいちから考えられるリノベーションって興味はあるけれど、具体的にどうやって進めるんだろう?
ROOMIE ADVISERであり、中古物件探しから資金計画、リノベーションの設計までトータルで提供するEcoDecoを運営するStyle&Decoの谷島香奈子さんに、リノベーションの魅力や進め方をうかがっていこうと思う。
谷島香奈子
不動産とデザインで本質的な暮らしを追求するStyle&Deco代表取締役。物件探しからリノベーションまでをワンストップで手がける「EcoDeco」を運営する。著書『中古を買って、リノベーション。』
#取材の為に家を片付ける #ecodeco #リノベーション #早いもので9年目 #秀和 #秀和マニア #中古マンション #築46年#ヴィンテージマンション #シンプルな暮らし #twins
Kanako Yajimaさん(@ecodecoo)がシェアした投稿 – 2017 4月 27 12:01午前 PDT
今回はまず、キホンのキとして「ヴィンテージマンションの魅力」について取り上げてみよう。
谷島さんは、ヴィンテージマンションの代表格である「秀和レジデンス」の一室を、ご自身でリノベーションして暮らしている秀和レジデンスマニアだ。
谷島さんは、いつ“ヴィンテージマンション”に目覚めたんですか?
Style&Decoを立ち上げた12年前、東京のいろいろなエリアを、カメラと地図を相棒にひとりで回っていました。まだ今ほどリノベーションが浸透していない時代だったこともあり、リノベーション向きのマンションを多くの人に紹介するためです。
マンションを見て、物件を取材しながら、自分だったらどんな暮らしをしたいか妄想記事を書いていました。
Kanako Yajimaさん(@ecodecoo)がシェアした投稿 – 2017 5月 9 10:45午後 PDT
初めて出会ったヴィンテージマンションが、秀和レジデンス。ビジネス街の中に突如現れた、東京都港区の秀和田町レジデンスに心を奪われました。佐賀出身の私ですが、佐賀にこんな洒落た建物はありません……まさに一目惚れでした。
その後も街歩きは続くのですが、一目惚れした秀和レジデンスは実は、都内の渋谷区港区を中心に同じシリーズがたくさんあるのです。秀和レジデンスだけではなく、東京にはいくつもの味のあるヴィンテージマンションが、しかも同じシリーズで複数存在しているということを知り、そのひとつひとつの特徴に魅せられていきました。
同じように見えて、少しずつ異なるデザインに魅了されて、いつしかI LOVE SHUWAというサイトまで立ち上げてしまいました。
Kanako Yajimaさん(@ecodecoo)がシェアした投稿 – 2017 11月 19 11:12午後 PST
秀和レジデンス以外にも、東京には魅力的なヴィンテージマンションがたくさんあります。原宿駅前の「コープオリンピア」のコープシリーズ。「ビラ・ビアンカ」「ビラ・セレーナ」などのビラシリーズ。「アビタシオン」「シャンボール」「メゾン」「ハイツ」「ハイム」「ドミール」「ドムス」などなど。
第一次マンションブーム(1964年東京オリンピック)以降に建てられた、個性的なヴィンテージマンションに注目するようになりました。
ヴィンテージマンションは、どういう人に人気があるんですか?
Kanako Yajimaさん(@ecodecoo)がシェアした投稿 – 2017 11月 19 11:25午後 PST
私が思うに、ヴィンテージマンションの多くは都心の立地のよい場所に建っているため、こんな方々に人気があります。
・デザインが好きな方・SOHOとして利用するフリーランスの方
・職住近接のライフスタイルを実現したい方
・自分が求める暮らしのイメージをしっかり持っている方
・建築に造詣が深い方
過去に、中野ブロードウェイをリノベーションしたお客様もいらっしゃいましたよ。中野ブロードウェイはヴィンテージマンションの風格が漂う、著名人も数多く住んだ個性的な集合住宅なんです。
ヴィンテージマンションの魅力って、ズバリ何だと思いますか?
Kanako Yajimaさん(@ecodecoo)がシェアした投稿 – 2017 11月 21 1:38午前 PST
設計者の意図が隠れている、愛着を感じる遊びゴコロではないでしょうか。同じシリーズでも、使われている部材はひとつひとつ異なります。工夫すれば費用が落ちるところを、敢えてつくり込んでいるところに魅力を感じてしまいますね。
秀和レジデンス床タイル。勝手に世田谷区しばり。 #秀和マニア#秀和レジデンス #レトロマンション #ヴィンテージマンション #tokyo#ecodeco#タイル#床 #同じに見えて違うのよ
Kanako Yajimaさん(@ecodecoo)がシェアした投稿 – 2017 11月 10 7:00午後 PST
街でヴィンテージマンションを眺めるときの楽しみ方ですが、まずはやはり外観を眺めましょう。そこからディテールに入ります。窓や窓枠の形、タイルの配色やツヤ、ドアハンドルの素材や形など、どんどん近づいてみましょう。
気になる物件があれば、物件の名前を調べて、シリーズの有無も調べましょう。シリーズを巡ってみるのも、とても楽しいですよ。私は趣味が高じて秀和レジデンス・リストをつくってしまいました。まずは、これを参考に巡ってみてはどうでしょうか?
EcoDeco[Style&Deco]@ecodeco_insta[Instagram]
@ecodecoo[Instagram]