人気連載「みんなの部屋」vol.96。部屋づくりのアイディア、お気に入りの家具やアイテムなどの紹介を通して、リアルでさまざまな「暮らしの在り方」にフォーカスする。

都市としての人気が年々増し、それに伴い住宅価格もすごい勢いで高騰しているポートランド。ポートランド中心部からちょっと離れた郊外に家を持つ人も多い。

そんな郊外に住むMartin夫妻は、都市の喧騒から離れた静かな環境と、2人の個性豊かな家の中で、日々の生活を穏やかに楽しく過ごしている。

名前:Eduardo & Madealine Martin
職業:退職済み(ふたりとも元米軍勤務)
場所:Aloha, Oregon, USA
面積:約148.6平米(スタジオ部分)
家賃:非公開
築年数:築23年

お気に入りの場所

Eduardoさんの書斎



奥さんのMadealineさんとふたりで、1日の多くの時間を過ごすというこの書斎。「オカルト」がテーマのEduardoさんの書斎には、お面などのアイテムがたくさん置かれている。読書家のEduardoさんはさまざまなジャンルの本を集めていて、この日紹介してくれたのはギリシャ神話にまつわる本。

「居心地がよくて、1日中ずっとここにこもっていることもあるんだ」(Eduardoさん)


日本のアイテムも

以前仕事で韓国に住んでいたことがあるEduardoさんは、アジアの文化に興味がある。今集めているのは神社関連のアイテムで、日本に行ったことがある友人などから、神社アイテムをもらって部屋に飾っていた。

ネオンライトの照明

ユニークなアイテムや書籍だけでなく、照明にもこだわりがある。照明はネオンライトにもなるので、ちょっとオカルトな雰囲気を演出してくれる。ネオンライトのなかで、ふたりで一緒にゲームをプレイすることもしばしば。

ヨーロピアンな雰囲気のリビング



玄関を入るとすぐに目に入るのが、ゆったりとしたリビング。Martin夫妻は各部屋ごとにテーマを持っていて、この部屋は“リラックスできる、木目調のヨーロピアンな空間”だそう。大きなソファ、テレビ、ビーンズバッグ。このビーンズバッグは大きいだけでなく、とても座り心地がよくて、私もうっかり寝てしまいそうになった。

ちらほらと変わり種インテリアがあるのも、リビングのコーディネートのポイント。騎士を彷彿させるインテリアや猛獣を思わせるラグなど、ユニークなインテリアは来客者を楽しませてくれる。

広々としたダイニング



こだわりのバーカウンターが置いてあるダイニング。料理好きなMadealineさんが広々としたキッチンで料理をしている間、Eduardoさんがカクテルを作る。毎朝ふたりでお茶を飲むのが日課で、ダイニングからふたりの1日は始まる。

家庭菜園を楽しむ庭



ダイニングと寝室から直接繋がっているのが、Madealineさん自慢の庭。ここに引っ越してから、いろいろな野菜を育て始めたMadealineさんは、枯らすことなくたくさんの野菜を収穫すべく、日々念入りに手入れをしているそうだ。

「緑が感じられて開放的だから、ストレス発散にもいいし、すごく楽しい趣味になってるの!」(Madealineさん)

この部屋に決めた理由

部屋の数と家の大きさを第一に考えて、物件を決めたMartin夫妻。また、ポートランドの郊外都市であるBeaverton(ビーバートン)の中でも安全な場所にあったというのも大きなポイントだそうだ。

「緑が多くて安全で、素敵な公園が近くにあったのが決め手かな。あとはいろいろな店に近くて、交通の便がいいのも理由のひとつだね」(Eduardoさん)

残念なところ

特にないけど、まだまだリフォームしたい!

不満は特にないMartin夫妻だが、強いて言うなら、ダイニングの壁の色を変えたり、いつかはアイランドキッチンに変えたい思いがあるそうだ。

お気に入りアイテム

サメのボウル


Madealineさんのお気に入りは、サメのボウル。ThinkGeekで買ったもので、ぱっくり開いたサメの口にキャンディなどを入れて使っている。

Skull props

Eduardoさんのお気に入りは、Zane Wylie氏により製作されたスカルプチャー。存在感が印象的なアイテム。

暮らしのアイデア

とにかく居心地のいい空間を作る

心地よさを最も重視したベッドルーム

1日の多くを家で過ごすふたりは、とにかく居心地のいい空間を作るためにいろいろと工夫している。部屋ごとにテーマを設けたり、お気に入りのアイテムを集めたり。快適な暮らしのために、ストレスレスで心地よさを重視しながら、家具や雑貨を決めているそうだ。

これからの暮らし

「今後は庭にグリーンハウスを作って、もっと本格的な家庭菜園をしたいと思ってるんだ。あとは、バスルームにスパを付けたりしたいな。これから本格的にゲストルームを作ったり、まだまだやることはいっぱいあるよ」(Eduardoさん)

とにかく快適な空間だったMartin夫妻の家。暮らしの充実ぶりが部屋の隅々から伝わってくる家で、自分の個性を表現したこんな素敵な家にいつか住んでみたい! と願わずにはいられなかった。

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