数々ある自転車の中で、「街を楽しむ」をコンセプトに、東京を走るために作られた人気の自転車ブランド「TOKYOBIKE(トーキョーバイク)」、そして1793年(寛永5年)創業、福井県鯖江市の越前漆器の老舗「漆琳堂」がコラボレーションするという。そして完成したのが「TOKYOBIKE 漆塗りエディション」だ。
この自転車は、中川政七商店が、福井県鯖江市河和田地区で年に1度開催される体験型マーケット・RENEWとタッグを組んで開催する工芸の祭典「RENEW×大日本市鯖江博覧会(10月12日(木)~15日(日)の4日間開催)」をきっかけに実現したコラボレーション。その名の通り、漆塗りの自転車なのだ。
TOKYOBIKEの新モデル「TOKYOBIKE SS」に、漆琳堂が手掛ける漆器ブランド「aisomo cosomo」の人気色、モスグリーン×オレンジを採用。
漆器を塗る時と同様、刷毛の跡やムラを残さず塗りあげる高度な技術で作られている。
漆琳堂の塗師・内田徹さんはこう語る。
器の場合は回転風呂という機械を使って回しながら塗るところ、自転車はそうもいかない。ホコリがつかないように自転車が入るぐらいの箱を作って、そのなかで漆を塗っては 20~30分おきに静かに、ゆっくりと箱の中で回転させるということを繰り返しました。お椀は数分で塗れるのに、自転車はふたりがかりで半日ほどかかりました(内田さん)
「TOKYOBIKE 漆塗りエディション」は、塗り直しや修理にも対応してくれ、何度も塗り直して長く使うことができるのも、日本の工芸品ならではの魅力。配色の変更や蒔絵(まきえ)のオーダーも受け付けてくれるそうだ。
TOKYOBIKEによる完全オーダーメイドで、価格は270,000円~。
使い込むほどに味が出て、一生の相棒となりそうな自転車は、こだわりの逸品に触れてみたい人にぜひ。
[RENEW×大日本市鯖江博覧会]TOKYOBIKE SS[TOKYOBIKE]