それがこの「SHOETREE」。
シンプルながら、新鮮なビジュアル。
この「SHOETREE」を制作している杉本浩介さんに、お話をうかがってみた。まずは制作の経緯について。
以前、生花店に勤めていたこともあり植物を媒体とした表現は常に身近にありました。それと自分の趣味嗜好を掛け合わせた次第です。
靴に植物を入れる行為自体は特に珍しい発想ではないと思うので、それを丁寧に、より辻褄が合うように表現しました。ビジュアルやコンセプト、ストーリーも自分の気分に合った状態が「SHOETREE」です。単純に楽しいからやっています(杉本さん)
杉本さんが思春期の頃は、まさに90年代のスニーカーブームや「エアマックス狩り」の時代。世代のせいか、大好きなスニーカーに対してとてつもないエネルギーを感じているという。
水はダメですが形状的にも花瓶や鉢と変わらないので、そこまでの違和感は無いと思っています(杉本さん)
この繊細な完成度、細かい部分もこだわり抜いているに違いない。
コンセプトである“劣化の正当化”を常に念頭に置き、デコレーションにならないよう注意しています。
箱から取り出したらとんでもないことになる酷い加水分解のスニーカーも、その臨場感は残したい。アッパーで言えば、好きなラインを強調するように配置しています(杉本さん)
販売は「植物」と「人間」が共存するライフスタイルを実現させることを目指すショップ「moku」で行っている。
東京都文京区小石川2-5-7 佐佐木ビルB棟2階「TAIYOU no SHITA」「PLAIN COMPANY」「DESIGN 小石川」「moku」の4社からなる複合施設。総称は特に無いという。
ショップの他には主にインスタグラムで情報を発信している「SHOETREE」。
特に海外の方の反応が良いですね。
先日もニューヨークに商品を持って行った際、とても多くの方に興味を持って頂きました。制作過程を知らずに「勿体無い」などの意見を頂くことはありますが、状況を理解すると納得してくれます。
私自身もどんなレアなスニーカーでも普通に履きたいタイプなので思いは一緒です。今のところネガティブな意見は少ないので助かっています。
「SHOETREE」に対するお客様からの反応を、詳らかに教えてくれた杉本さん。気になる方はぜひ一度、「moku」へ足を運んで、実際に商品を見に行ってほしい。
SHOETREE [instagram]