同じ商品を買うにしても、居心地の良い店で30分悩みぬいてから購入するモノと、ネットのレコメンドやタイムセール項目から1クリックで購入するモノでは、大きく異なる。とはいえ棚の並び方や商品セレクト、店員さんとの距離感など、自分の購買欲をかきたてる、マッチする店を見つけることはなかなか難しい……。

そこでROOMIEが厳選した、さまざまなジャンルのショップをご紹介。実際に足を運んでみて、通いたくなるようなショップを見つけよう。

TASTE



URL:http://www.the-taste.jp/
住所:東京都杉並区高円寺南3-45-13-2F
電話番号:03-3318-0334
営業時間:12:00~20:00
定休日:水、木 ※祝日の場合は営業

左:宮永さん、右:鈴木さん

高円寺のパル商店街を南へ進み、右手の路地に入ってすぐ見えてくるクリーニング店の上にあるのが「TASTE」だ。少し分かりにくい場所にあり、店内も広くはないが、そこには世界中からセレクトされた生活雑貨が所狭しと並んでいる。

オープンは2015年の秋。これまでは土曜、日曜、月曜、祝日のみの営業で運営していたが、8月からは水曜、木曜以外、休まず営業中。

「TASTE」のスタッフ、宮永さんと鈴木さんにお話しをうかがった。

コンセプト


“世界各地の定番品”というところにこだわりを持つ「TASTE」。世界中で長く愛されていたり、本国での生産にこだわり続けている商品など、かたちが長年変わらないモノを取り揃えている。

日本で考られている「アウトドア」は、一般的に『海や山、川に行く』というものがほとんどだが、「TASTE」が提案するのは、“海外の人が持つアウトドアの感覚”。ガレージや庭といった、身近な場所で楽しむ『日常的なアウトドア』をイメージさせる店づくりだ。

日本のアイテムは2割くらい。ヘビーデューティーなアメリカの商品をはじめ、キッチンツールはドイツ製が多かったり、ティーポットはイギリス、食器だとイタリア……など、各国を象徴的させるようなアイテムが多いのが特徴です(鈴木さん)

客層

20代後半~50代前半の幅広い層をターゲットに展開している。中でもよく来店するのは30代~40代のカップル・夫婦とのこと。家づくりにこだわりを持つタイミングの世代が多いようだ。

またモノの質感や素材にこだわったシンプルなアイテムを揃えているので、高円寺にある飲食店などでも使用されていたりと、業務用として買いに来る人も多いのだとか。

ご家庭で悩まれている方も多いかもしれませんが、素材や用途の違う商品をうまく組み合わせる提案もしています。例えば海外の白いシンプルな食器や日本的な木製カトラリーというように、ステンレス・ホーロー・ガラスなど素材ごとの持ち味を活かし、違和感なく合うように商品同士のバランスを意識していますね。

日本のライフスタイルで箸やお椀は外せないアイテムですし、海外製品だけで揃えるというのは難しいですからね(鈴木さん)

スタッフおすすめアイテム

ワイヤーバスケット

アメリカの日用品の中でも、定番のアイテムですね。何にでも使えます。ランドルームのタオル置き場にしてもいいし、リビングで雑誌などを入れてもいいですね。日本でも徐々に人気が出てきていて、インダストリアル的な雰囲気を好む方におすすめです。

タグプレートが付いたタイプも便利です。最近のキャンプスタイルは日常でも使用するものをそのまま持っていくスタイルも多いので、アウトドアで使用する道具をここに詰めておくといいですね。

ちなみに僕は玄関に置いて、スリッパを入れています(宮永さん)

今後のショップづくり

今の店舗では道具を単体でしか見せられず、より広い店舗に移動できたら、もっとシーンを想定した見せ方、提案もしていきたいですね。テーブルウェアが多いので、きちんとセッティングして見せた方がお客様もイメージしやすいと思っているので(鈴木さん)

ヴィンテージも少しずつ出していきたいです。どこでどのように使用されていたか、扱うモノの歴史や背景をしっかり伝えていきたいと思います。僕はめちゃくちゃヴィンテージが好きなので、早くたくさん販売できるよう準備していきます(宮永さん)

TASTE

Photographed by Kayoko Yamamoto

RSS情報:https://www.roomie.jp/2017/08/395529/