あの、ツンとくる香りも、料理のアクセントになるところも、脂っこさを爽やかにしてくれるところも……言い出したらキリがないくらいだ。
ワサビをより美味しく食べたい
ワサビを食べる上でひとつ残念に思うのは、置き場所に困ること。ワサビを醤油の中に沈める食べ方はそこまで良いものではないし、刺身の皿の隅に僅かばかりに盛られたワサビでは少なすぎる。
いつもそんなことを思っていたところ、クラウドファンディングサイトReadyforで「山葵山(わさびやま)」というプロジェクトを発見した。どうやらこれで、ストレスなくワサビがいただけそうだ。
ワサビの居場所を作る
プロジェクトの発起人は「もっと自由にたくさんワサビと美味しい料理を食べることはできないだろうか?」という私と同じようなことを思っていた、プロダクトデザイナーの境悠作氏。山葵山を開発したキッカケは、彼が耳にした「江戸っ子は、ワサビを醤油に沈めない」という話。そこからインスパイアを受けたという。
先端部分にワサビを乗せ、その周りのくぼみに醬油を注いで使用する。
ひとつひとつ丁寧に手掛ける
製作するには天候や湿度によって調整をする必要があり、ひとつひとつ確かめながら焼成していく根気のいる作業なので、とても繊細な手仕事だ。
人とつつき合いながら食べるのもひとつのコミュニケーションかもしれないが、やはり“自由に”ワサビを楽しみたい気持ちもある。それを実現してくれる山葵山は、ワサビ好きにはたまらないプロジェクトだ。
山葵山 [Readyfor]