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DIY初心者でもOK。家具職人が教える「家具材でカッティングボード作り」

2017/04/02 10:00 投稿

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鉛筆の削りたての木の香り、やさしく温かみのある木の机。風合いを感じさせる美しい木目。

木には五感に響く魅力があって、私たちをホッと和ませる不思議な力を持っている。

国内外で高い評価の家具職人集団「KOMA」


「あなたと笑い、あなたと泣き、あなたと生きる家具」をコンセプトに、上質な無垢の家具とオーダー家具を創る家具職人集団「KOMA(コマ)」。

工房の開業以来、本物の家具にこだわり続けている彼らが生み出す家具はウッドデザイン賞を受賞するなど、国内外で高く評価されている。

思わず触れたくなるほどの滑らかな曲線を持った「KOMA」の家具は、手仕事でしか生み出せない美しさで人を魅了する。その「KOMA」の家具を体感できる直営店が、2017年1月、東京・荻窪にオープンした。

家具材でカッティングボードをDIYするワークショップ


先日、手技をつくした家具が並ぶ直営店で、初心者も参加OKの「家具材からつくるカッティングボード」ワークショップが開催された。当日は武内舞子さんら「KOMA」の家具職人さんが作り方を教えてくれると聞いて、迷わず参加。

さて一体、どんなカッティングボードができるのだろうか?

使用する道具と、材料選び


アイテムは、バンドソー、ボール盤、ノコギリ、ヤスリ、ペーパーヤスリ、バイス、オイルを使用する。

カッティングボードにする木材は、自分で選択。この日用意されたのは、ウォールナット、チェリー、オークなど銘木ばかり。色や木目など、好きな木材を1枚決める。

形を決めて、材料をカット


私が選んだのは、時間とともに深い色合いになっていくというウォールナット。早速、木材に鉛筆で好きな形を描いていく。

描いたのはクジラ(のつもり)。



形を決めたら、バンドソーやのこぎりで下書きした線に沿ってカット。お手本を見せてくれた職人さんはいとも簡単にカットするのだが、実際にやってみるとなかなか難しい。

線を外側に越えたり、内側に入ったり、ゆらゆら蛇行し、思ったように刃が進まない。「下書きとちょっと違っても、それも味!」と気持ちを切り替え、形を整える工程へ。

面取り、穴あけ、サンドペーパーで仕上げ


続いて、ボール盤という道具でカットした部分の面取り。木材にボール盤を当てると、あら不思議! ガタガタしていた角が滑らかに整えられていく。これは楽しい! と調子に乗って面取りしていたら、焦げ臭い匂いが。「力を入れすぎると焦げますよ」と、職人さん。

変わってもらい、焦げた部分も綺麗に仕上げてもらった。



そのまま穴もあけてもらって、仕上げへ。

使う道具は、鉋(かんな)、金属ヤスリ、紙ヤスリ。紙ヤスリは120番、240番、400番とあり、番号が大きくなるにつれ目が細かくなっていく。

これで表面や側面を整えるのだが、一番大変な作業だった(ちなみに「KOMA」の家具は80番、120番、240番、400番、600番の5種類を使って仕上げているそう)。


「このくらいでいいかなぁ」と職人さんに確認してもらうのだが、「もう少し120番で整えましょう!」「ここがまだ荒いですね」と、なかなかOKが出ない……。ワークショップでも手を抜かない、妥協しない姿勢から、「KOMA」クオリティを感じた。

「仕上げの400番にいつ到達できるのだろう?」と思いつつ、アドバイス通りにていねいに紙ヤスリをかけていくと木材はどんどん滑らかになっていく。

紙ヤスリの目が細かくなればなるほど滑らかさは増していき、何度も撫でてしまうほどの気持ちよさ! 400番で隅々まで仕上げて、OKが出たら最後のオイル塗装へ。

最後の工程、オイル塗装



いくつかの工程を終えた木材にオイルとワックスを塗ると、みるみる色が変わっていく。ツヤツヤとして、木が一気にいきいきとしてくる。

最後は、開けた穴に紐を通してカッティングボードの完成!

時間をかけて仕上げた、自分好みのカッティングボードは世界にたったひとつのオリジナル。工程は同じでも、選ぶ木材、面の取り方や穴の位置など、ちょっとした違いでその表情が変わり、同じものは2つとない。「KOMA」のWEBサイトでは、参加された方の個性豊かな作品が掲載されている。

長くしようか、丸くしようか、木目のどこを活かそうか。そんな風に考えながら、思い思いのデザインに仕上げるのはとても楽しい時間だ。そして完成したカッティングボードを何に使おうか、あれこれ考えることも。

スマホやPCなどデジタルから離れ、ただひたすら木に触れ、木と対話する時間を持つことができるのは、このワークショップだからこそ。「KOMA」では今後もワークショップを開催するそうなので、ぜひ参加してみては。

KOMA

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