知らない土地なのだけど、どこか懐かしさを感じる旅がしたい、と思ったりする。そんな場所のひとつとして挙げられそうなのが、飴を切る音やせんべいを焼く匂いが感じられ、映画『男はつらいよ』の寅さんに象徴される下町・葛飾区柴又だ。

そんな柴又にグランドオープンしたのが、宿泊施設「Sibamata Fu-Ten Bed and Local」。



暖簾がかかったエントランスをくぐると、ゲストがゆったりと使えるラウンジと受付が待っている。

「Sibamata Fu-Ten Bed and Local」は、もともと葛飾区が持つ女子寮だった、築40年の建築をリノベーションしたもの。どう使用するかコンペティションが開催され、最終的にホテルとなった。

コンセプトは「旅の道中が楽しくなる宿を目指して」。懐かしくも新しい発見がある柴又の魅力に触れられる宿にしたいという思いが込められている。運営はR.project、設計はOpenAツ+ミ / 塚越宮下設計、特徴的なサイン計画は原田祐馬氏率いるUMA / design farm



共用のキッチンとラウンジは広々としていて使い勝手がいいだけでなく、長期滞在の際に便利なのが嬉しい。朝食や夕食は外で堪能してもいいし、コーヒーを淹れて朝食を食べてから観光し始めてもいい。ここで出会った人と交流しても楽しそうだ。


共用の洗面スペースとシャワールームは、清潔感がある洗練された空間。その他にも施設には、コインランドリー、中庭、ライブラリーなどの共用スペースが用意されている。




全室個室ながらも、ほとんどの部屋のシャワー・洗面スペースは共有となるため、ホテルであってホステルのような空間だ。客室は全4タイプで、定員2人までの洋室(4,000円〜/1名)、和室(4,000円〜/1名)、4名用個室(15,000円〜/1部屋)、洋室+専用シャワーがついたバリアフリーの部屋(12,000円〜/1名)がある。4名用個室は、シャワー・洗面は共用スペースの使用となるが、家族や友人で旅行する際に選びたい部屋だ。

最大宿泊数は102名と、なかなか広々とした宿泊施設となっている。


下町独特の魅力に触れられ、下町から旅を始めるという新鮮な選択肢を選びたくなる「Sibamata Fu-Ten Bed and Local」。ゆっくりと滞在することで、知られざる下町の魅力を探る旅が満喫できるだろう。

Sibamata Fu-Ten Bed and Local

写真提供:R.project

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