ロシアのモスクワ州ストゥピノに建設されたのは、3Dプリンターによって作られた38㎡ほどの平屋の家だ。
少し変わった形ではあるが、婉曲した壁には、窓もある。
壁には漆喰が用いられており、また、断熱性と気密性を保つポリウレタンの発泡断熱材も使用されている。塗装も簡単にできる。
今までにも3Dプリンターで家を建てたケースはあるが、建築用3Dプリンターを開発するロシアの企業「Apis Cor」が制作した特殊な3Dプリンターは、他のプリンターとはその方法が異なるのだそうだ。
3Dプリンター製住宅は、それぞれのパーツを3Dプリンターで出力して現地で組み立てることが多かったようだが、今回は家を建設したい場所にコンクリートを混ぜるミキサー機能を内蔵したプリンターを運び、その場でほぼ全自動で建物を作っていく。
そのため、組み立てるための道具や資材等の運搬コスト、人件費をカットすることができるようだ。
小さいけれど必要最低限のものが揃い、心地よさそう。1日に最大100㎡の建物を出力することができるという。
建築コストは1万134ドル(約115万円 ※2017年3月8日現在)ということなので、作る土地さえあれば、低コストで家を持つことが可能になる。コストが安いこと、また24時間という短時間の間に作ることができるため、もちろん永住する家としてもいいが、災害時、また、スピーディーに建物を建てなくてはいけないシーンでも活用することができそうだ。
つい同じことを何度も書いてしまうが「24時間でしかも115万円」で手に入るなら、自宅やオフィスとしての選択肢としてもありではないだろうか。
The first on-site house has been printed in Russia [Apis Cor]
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