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漁師や住職が1年間穿き、リアルユーズドデニムを作るプロジェクト

2017/03/02 10:00 投稿

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未だかつてこのような製作方法のデニムがあっただろうか……。

新しいデニムにわざわざ穴を開けたり、ウォッシュ加工などのユーズド感を出す加工を施すのはよくある製法で、もはや珍しくない。ところが、一風変わった方法でユーズド感を出したデニムを作る「ONOMICHI DENIM PROJECT」というおもしろいプロジェクトをご存じだろうか。

尾道がある備後地方はデニムの産地。そのデニムと、尾道という街を世界に発信したいという思いが重なりこのプロジェクトが誕生した。

職業で作られるデニムのカタチ

写真を見ると、住職や農家、カフェ経営、海の男たちなど、いろんな職業やライフスタイルの人たちがデニムを穿いている。

このプロジェクトは、それぞれの職業や生活を通してできる“デニムのカタチ”を作るために、新品デニムを1年間穿いてもらうというもの。わざわざ加工するのではなく、自然な加工を作り出すためのプロジェクトなのだ。

漁師・大工・住職・農家・繊維業・飲食業・デザイナー・保育士・大学生など、主に尾道市民が参加する中、なんと市長までも。270人に2枚ずつ総勢540通りのデニムができ上がった。尾道市民の郷土愛の強さが感じれらる。

職業が商品名のデニム

「漁師」



一番人気は、「漁師」が1年間穿いたデニム。このプロジェクトを象徴するデニムでもある。

日光を十分に浴び、潮風を受け、さらにロープで擦れたデニムは独特な色褪せが生まれる。ひざ下の白い色落ちは、長靴の痕なのだとか。漁師という職業は、このプロジェクトに大変適している。

「大工」

「神父」

裾に白い点……この職業は?

ひざ下に広がる白い点……!?

この職業は、なんとシェフ。この白い点は厨房の清掃時にかかった漂白剤らしいが、偶然にも、なんとも可愛らしいドット模様ができ上がった。長靴を履かずに掃除をしたらこうなってしまったという。

こうして育てられていくところがこのプロジェクトのおもしろいところだろう。

手間暇かける工程

1人に2本ずつ渡しているデニムは、週ごとに交互に1本を穿き、毎週回収して洗われ、また配布して穿くという工程を繰り返し、1年間続ける。最後に専門の職人が、色落ちの進行具合や状態によって洗いをかける。

状態をチェックしながら、時間と手間をかけて丁寧にモノを作っていく。

増え続けていくストーリー

さまざまな職業の人たちによってできているのがよくわかる、タグに押されるハンコたち。

誰でもこのプロジェクトに参加できる

また第1弾の「働くデニム」に続いて、第2弾は「旅するデニム」を展開している。国内のみならず国外へも旅をし、新たなストーリーが刻まれている。

実は、このプロジェクトに参加することができるのだ。

1. RESOLUTE 710と711モデルのデニムとONOMICHI DENIM PROJECT参加権1,000円(税抜)を購入。
2. 参加の証明としてデニムのポケット裏にシリアルナンバーがスタンピングされる。
3. デニムを手にしたその日から毎日しっかり穿き込む。
4. しっかり穿き込まれたデニムをショップに送り、査定後、委託販売が開始される。
5.デニムが売れたらその金額の70%が還元される。

デニムを毎日のように穿いている私にもってこいなプロジェクト。いつかチャレンジしてみたい。

ONOMICHI DENIM SHOP
尾道デニムショップ

所在地: 広島県尾道市久保1-2-23
営業時間: 10:00~19:00  
定休日: 水曜日
TEL: 0848-37-0398

尾道デニム [ONOMICHI DENIM PROJECT]

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