そんなノマド文化に染まった人々に捧げたい、ユニークなキットがある。
「Nomadic life」は、どこででも自宅のような空間を作り出せる持ち運び用キット。日本文化がモチーフとなっており、日本人の和の心が反映されているのが特徴だ。
持ち運び可能な「ござ」のほかにも、美しい伝統的なクラフトである食器、花瓶、線香が入っている。アウトドアにも使用できる上、落ち着いた和の雰囲気をどこででも気軽に持ち運べるのがいい。
Nomadia lifeはノマド生活により、場所に属す感覚をなくした人たちに“ホーム”を思い出させる。どこか懐かしくて帰りたくなる場所を持ち運べるように、という思いで制作されている。
キットは美しい木材を使用した箱の中に収納されている。枕とござは箱の上におけるようになっていて、女性でも簡単に持ち歩けるようなデザインだ。どれも日本で製作された、こだわりのクラフトアイテムである。
箱は2段構造となっており、上段にはカトラリーセットが収納されている。その下には、花瓶、インセントキット。
どれもシンプルで美しく、和を象徴したものとなっており、簡素なそのデザインは見る人の心を和ませる。
海外のデザイナーであるGerardo osio氏によって制作された、このキット。儒教や仏教など、日本の宗教観も取り入れられている。「ミニマルでありながらも豊かな精神を保つ」日本独特の哲学を取り入れているとのことだ。
当然ながらアイテムひとつひとつはシンプルでありながらも、こだわりが詰まっている。ござはどこででも寝たり、座ったりして落ち着けるような設計だ。
食器セットには銅で作られたお椀とコップ、そして西洋のカトラリーが備えられている。
石でできた花瓶はシンプルでありながらも、はっきりと存在感を表し、空間に彩りをもたらす。
花を取り入れた空間は、質素でありながらも一気に華やかになるのだ。
そして、ろうそくと線香(お香)のセット。近年外国のフレグランスなどが流行っているが、お香はやはり日本人にとって馴染みのあるアイテムだ。
心に安らぎをもたらし、空間の時間の流れを優雅に表す。和の空間を作り上げるのに、最適なアイテムであろう。
以上のアイテムが揃った「Nomadic life」。
全てのアイテムは、京都、福井、岡山の伝統的なクラフトワークショップに協力を得て、制作された。
食べること、休むことを大切にした、ミニマルで美しい空間。見る人に心の安らぎ与えてくれる、和の文化を尊重したユニークなキットである。
賃貸であることや部屋の設計上、和の文化を普段感じられない人におすすめだ。
NOMADIC LIFE [GERARDO OSIO]