ジンの本場・ロンドンの要素はもちろん、日本ならではの和のエッセンスも取り入れた、いわばジャパニーズスタイルのジンなのだ。
日本ならではの「和のエッセンス」
ラベルのデザインは江戸時代から続く唐紙屋さんが監修しており、細やかなこだわりが感じられる。
では具体的に「日本ならではの和のエッセンス」とは、いったいどんなモノが含まれているのだろうか?
米から作られるライススピリッツの他に、ボタニカルとして大きく6つのカテゴリーに分けられる。
ベース「礎」ジンの主な香りと言われるジュニパーベリー、フローラルでアロマの香りが漂うオリス、そしてヒノキがベース。 シトラス「柑」
レモンはもちろん、日本特有の柚子が入り華やかな味わいに。 ハーバル「凛」
山椒と木の芽でオリエンタルな香味が味を引き締める。 スパイス「辛」
フレーバーを引き締める生姜がピリッと効いていいアクセントに。 フルーティ&フローラル「芳」
笹と赤紫蘇が名脇役ながら、フローラルなエッセンスを加える。 ティー「茶」
京都らしく上品に引き締める玉露を使用。
ジンとは思えない、日本特有の中味の数々。ぜひ、試してみたいものだ。
ジンで表現するのに適した場所
そもそもなぜ、京都でジンを作ろうと思ったのだろうか。
製造者が言うには、芸術や伝統工芸など歴史を感じさせ、そういった潜在的な感覚を「ジンで表現するのに適した場所こそが京都」なんだとか。大手飲料メーカーや酒蔵があることでもわかるように、水にも恵まれており、そうしたところがマッチしたのだろう。
まだ発売されて間もないが、常に新しいモノを取り入れるようなバーなどでは、よく見かけるようになった。柑橘系の香りとともに、ほのかな懐かしさとオリエンタルな優雅さが漂う。そして最後にはしっかりとジンを飲んだ余韻が残る……。これが筆者の感想だ。
一般的にはキュッと飲むのがジンだが、この「季の美」は、ゆっくり味わって飲むのがオススメ。
今回の記事掲載にあたり、お話しを伺ったウイスク・イーからグッドタイミングでビッグニュースが。なんとイギリスの酒類専門誌「ザ・スピリッツ・ビジネス」で「2016年 最も革新的な商品において1位に選ばれた」のだそう。
本場のイギリスで日本のジンが1位に選ばれるとは、今後ますます人気が高まりそうだ。
巷ではクラフトビール人気の昨今だが、もはや“クラフトジンブーム”も、じわじわ来そうな勢いだ。
「季の美 京都ドライジン」アルコール度数45度
700ml / 5,000円(税抜) 季の美 京都ドライジン[京都蒸溜所]、[ウイスク・イー]