柄の文字には「FLOUR(小麦粉)」「OIL(油)」の文字が。実はこれ、「Breadspoon」といって、パンを作る専用の計量スプーンなのだ。
オランダのデザイナー・Niels Datema氏によるもので、小麦粉、オイル、水、砂糖、イーストそれぞれの材料をスプーンに1杯ずつ入れて混ぜ、こねて、寝かせて、焼いたら……ブレッドローフが1つできる、というわけだ。もともとはコンセプトデザインだったが、多くの声に応えて商品化したアイテム。
商品化にあたり、調理しやすく洗いやすく、長く綺麗に使えるように、白の磁器製に変更し、名前も「Breadspoon 2.0」にバージョンアップした。パン用計量スプーンという機能はそのままに、柄の文字をなくして、テーブルにそのまま出して器としても活躍させられる姿にした。小さなフルコースのようで、なかなかかわいい。
それぞれの材料を1杯ずつ、というアイディアがおもしろいNiels Datema氏の次のプロジェクトは、パン作りセットだというから、Breadspoonと合わせて揃えたらパン作りがもっとはかどりそう。
現在「Breadspoon」はヨーロッパのショップを中心に販売されているが、手軽な焼きたて自家製パンで迎える週末を夢みる日本人のために、ぜひ日本でも取り扱ってほしい。
Breadspoon [Niels Datema]