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スロベニアで発見。アルプスの岩肌とのコントラストが美しい「ミニマルな山小屋」

2017/01/08 20:30 投稿

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兄弟メディアのギズモード・ジャパンより転載:

削ぎ落とされた美。

ゴツゴツとしたアルプスの岩肌に直線的なデザインの建築というミスマッチ感が印象的なこの光景、実際にアルプス山脈に建つ山小屋なんです。Core77 Design Awards 2016に入賞したAlpine Shelter Skutaは、山小屋と呼ぶにはあまりに洗練されているデザインなのです。

デザイン系メディアCore77が主催するこのCore77 Design Awardsは、プロダクトや家具に限らず、交通手段やさまざまなサービス向けUIのデザインなど14のカテゴリーを表彰するアワードです。その中でAlpine Shelter Skutaは、空間デザインを表彰するBuilt Environmentカテゴリーの2016年度学生部門に輝きました。

スロベニアのSkuta山に設置されたAlpine Shelter Skutaを設計したのは、ハーバード大学デザイン大学院の学生たちです。山岳地帯の厳しい気候に耐えることができ、革新的でありながら実用的な避難所としてデザインされたAlpine Shelter Skutaは、一般的な山小屋に持つイメージとは異なり、ミニマムで洗練されています。ルーフラインは隆々とした山脈を彷彿させ、外装は視覚的に周囲に溶け込む灰色のコンクリートですが、内装は打って変わって木のぬくもりが感じられるようになっています。

この山小屋は3つのモジュールが連なるようなデザインになっているのですが、それには2つ理由があります。1つは空間を分けるためで、各モジュールには貯蔵庫兼台所、食堂や居間、主に寝室として使われます。そして両端の全面ガラスからは、アルプスの絶景を見渡せます。見た目はこぢんまりとしていますが、8人が泊まれるとのこと。

環境への負担を減らすという観点から、Alpine Shelter Skutaは現地での作業を最小限に留めています。それを可能にするために、各モジュールはヘリコプターで運べる大きさに作られているのです。これが2つの目の理由です。現地で基盤を用意すれば、あとはモジュールを輸送して設置するだけで山小屋が完成するように考えられていて、実際にこの作業はたった1日で済んだとか。


さらに、山岳地帯の厳しい気候に耐えられるように、建材は頑丈な断熱材とガラス繊維補強コンクリートが使われているとのこと。

Built Environmentカテゴリーでは、木材の廃材を再利用したベンチがプロフェッショナル部門の優秀作品だったり、ギズモード・ジャパンでも発案時から追っていたロウラインが注目されたりと、見応えがあります。

ざっと見たい方は、審査員のコメントとともに同カテゴリー各部門の入賞作品や注目作を振り返るビデオをどうぞ。Alpine Shelter Skutaについては8分50秒ごろから語られています。

Core77 Design Awards 2016の他のカテゴリー入賞作も必見です。

source: Core77 Design Award 1, 2, 3, 4
image via Core77
text by たもり

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