国内外120種類以上のスパイスやハーブ、塩などを取りそろえるスパイス専門店・レピスエピスの佐藤麦さんに教えていただいた「粉ドレ=粉ドレッシング」のレシピ3種類を、食のメディアFOODIEから紹介する。
「今回ご紹介する粉ドレは、塩をベースにスパイスを調合したシンプルな材料なので、サラダの素材そのものの味をグッと引き立たせてくれます」(佐藤さん)『家庭で簡単に作れる、粉ドレのレシピ』
スーパーなどでも見かけることが多くなった、液体でなく粉状の「粉ドレ」。ハーブやスパイスを混ぜるだけなので家庭で簡単に作れ、少量でも保存用に大量にも作れる柔軟さが嬉しい。
マイルドなスパイシーさがクセになる、ごまが香るカレー味
「カレーの香りづけとして使われるガラムマサラに、きなことごまの香ばしさを同量でプラス。強い個性的なスパイスに、和風ならではのやさしい甘さと香りを合わせることで、マイルドなスパイシー味に仕上げました」(佐藤さん) 材料(作りやすい分量) ・ガラムマサラ(大さじ2、メーカーによって辛さが違うので加減が必要)・すりごま(あれば粗めのもの、大さじ2)
・きなこ(大さじ2)
・塩(小さじ1) おすすめの使い方
シーフードとトマトのサラダにかけるとグッド。きなことごまのコクで、シーフードとカッテージチーズがリッチな味わいになる。ガラムマサラは、甘酸っぱいトマトのアクセントに最適。豚肉、鶏肉、温かい根菜、肉の下味やごまだれに加えても良い。
甘い香りで異国にトリップ!「スパイシーモロッコ味」
「オールスパイスは、シナモン・クローブ・ナツメグをミックスしたような甘い香りを持つ果実です。ここに上品な甘い香りのカルダモン、シャープな甘い香りのクローブをかけ合わせることで、奥行きのあるエキゾチックな風味の粉ドレに仕上げました。合わせる食材も、甘みのある芋類や根菜がおすすめです」(佐藤さん)・クローブ(パウダー、小さじ1)
・カルダモン(パウダー、小さじ1)
・塩(小さじ2)
・砂糖(小さじ2) おすすめの使い方
かぼちゃと根菜のサラダにかけて。マッシュしたかぼちゃと、にんじん、れんこん、りんごの甘さが、粉ドレの複雑な甘い香りにぴったり。異国へトリップした気分になれる。じゃが芋、さつま芋など甘みのある芋類や根菜などの温野菜、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、アップルパイや焼きりんごに加えてもグッド。
甘酸っぱいハーブ塩「さわやかヨーロピアン味」
「最初にふわっと香るのは、ガーリックと清涼感のあるタイムですが、この粉ドレの主役は『飾り』と思われがちなピンクペッパー。粒を噛むと広がるベリーのような甘酸っぱさが、全体の味のアクセントになっています。色もきれいなのでサラダがパッと華やかに」(佐藤さん) 材料(作りやすい分量) ・ピンクペッパー(大さじ1と1/2、砕いてもOK)・タイム(ドライ、大さじ1/4)
・ガーリックパウダー(小さじ1)
・塩(小さじ1/2) おすすめの使い方
ローストビーフのサラダにかけて。クレソン、玉ねぎといった味の強い食材も、さわやかにまとまる。口の中でピンクペッパーの粒が砕けると、甘酸っぱい香りが広がる。
紹介した以外にも、和風の料理にも合うように配合し、グリルした肉や野菜にもピッタリな「ピリ辛えびかに味」など、想像するだけで、お腹がすきそうな粉ドレが紹介されている。気になる方はFOODIEの記事へ。
「プレゼントにしたり、お弁当のサラダに持っていったりするのもおすすめです。サラダだけでなく、いろいろなお料理に塩を使う感覚で、気軽に使ってみてください!」(佐藤さん)佐藤さんのレシピを元に、自分好みの粉ドレを作ってみては?
液体じゃない! 振りかけて使う新感覚の「粉ドレ」手作りレシピ [FOODIE]