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建築の低価格・短工期を実現する「コンテナ型」という回答

2016/11/22 04:00 投稿

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ACE HOTELをはじめとした、最近話題のデザインホテル。

日本にも魅力的なホテルやホステルが増えていますが、一風変わったデザインホテルが、東京近郊の横浜にあるんですって。

吉村靖孝建築設計事務所設計による「ベイサイドマリーナホテル横浜」は、白をベースとした、シンプルでクリーンな空間。

メゾネットになっているため天井が高く、縦に2段重なった窓も相まって、かなりの開放感です。

ただ、このホテルの魅力は内装だけではありません。何よりも1番の特徴は、建物自体にあるのですが……この形何かに似ていると思いません?

実はこのホテル、31室ある客室がすべて、船で運ぶ「コンテナ」と同じ規格で作られているんです。

メゾネット型の客室は、コンテナ型のユニットを縦に2個重ねて作られています。

このホテルがコンテナ型をしている1番の理由は、コスト。

設計を担当した吉村靖孝建築設計事務所は、建築費を抑えるために、タイで大枠の建物を作り上げることで人件費を抑えました。かつ、建材ではなく完成したコンテナ型のユニットを、コンテナ船に乗せて輸入することで、輸送コストを非常に安くあげることができるんです。



日本に着いてからは、縦にコンテナ型のユニットを積み上げ、内装を仕上げるだけなので、工期も短縮でき、結果的には人件費も削減できます。

こういったさまざまな面でのコストカットのために、このホテルはコンテナ型になっているのですね。

でき上がった客室は、ベイサイドマリーナという場所柄を活かし、波間に浮かぶ船を意識したランダムな配置に。

すべての客室から海が見え、かつ相互の視線が気にならない、よく考えられた配置になっています。

ちなみに吉村靖孝建築設計事務所では、コンテナの手法を応用して、東日本大震災の被災地向けにコンテナ住宅を提供する「エクスコンテナ・プロジェクト」という活動も行なっています。

コンテナがこんなに快適な空間になるのか! という驚きの体験をしたい方は、ぜひ泊まってみてください。

ベイサイドマリーナホテル横浜
神奈川県横浜市金沢区白帆6-1
045-770-1301 ベイサイドマリーナホテル横浜[YASUTAKA YOSHIMURA ARCHITECTS]

Photograghed by Yasutaka Yoshimura

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