国境もジャンルも超えてクラブミュージックやハウス、テクノ、ジャンルを問わず好きなのですが、DNAに脈々と組み込まれているなぁと感じるのが「昭和歌謡」です。そもそも「昭和歌謡」というのは、平成になってからクラブなどで「ムード歌謡」が再認識されて生まれた言葉のようですが、クレイジーケンバンドの曲に代表されるような「歌謡曲の匂いがするなぁ」というメロディーラインは、その流れをくんでいるものとも言えます。
もしかしたら、日本人が本能的に好きなメロディーラインのなかには、流行には関係なく歌謡曲のムード、というものがあるかもしれません。そこで今回、昭和歌謡でおすすめのアルバムを2枚ピックアップしました。
まずは、勝新太郎さんのアルバムで、2003年発売の『夜を歌う+8』。テンガロンハットをかぶり渋く決めているジャケットもさることながら、2曲目の「サニー」、5曲目の「サマー・タイム」といった名曲は必聴。あの深い声で歌い上げています。こちらは、お部屋で帰宅後に、ブランデーでも傾けながら聴いてほしい曲ですね。
もう1枚は、ちあきなおみさんの『VIRTUAL CONCERT 2005 ハンブルグにて』です。12曲目の「ねえあんた」が収録されているちあきなおみ劇場をぜひ堪能してください。いま耳にしても時代を超えて、みぞおちに響く音楽です。仕事でもやもやした日の夜、恋人とうまくいってないわ、なんてさぐれたい気分の夜にぜひ聴いてほしいです。
なんか、今日はお酒でも飲みながらまったりとお部屋で過ごしたいなというときに昭和の濃厚なメロディーが聴きたいと思ったら、少しは大人になったということ、かも。お家昭和ナイト入門ぜひ堪能してみては?
(押木真弓/まゆち)
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