今さらながら、2月という月は、
実はは危険きわまりない月なんだと、再確認しました。
露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。
恵方巻の日(2月3日)、肉の日(2月9日、バレンタイン(2月14日)が
立て続けに、やってくるのです。結局、正月太りが戻らないまま
この3つのイベントをむかえるのだから、結果は、言わずもがな、です(苦笑)
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ところで、この統計をご覧ください。
<厚生労働省・人口動態統計>
(平成17年)
◆ 夫が初婚 妻が再婚 7.1%(50,078組)
◆ 夫が再婚 妻が初婚 9.3%(66,193組)
◆ 夫、妻ともの再婚 9%(63,996組)
(昭和50年)
◆ 夫が初婚 妻が再婚 3.6%(33,443組)
◆ 夫が再婚 妻が初婚 5.2%(44,042組)
◆ 夫、妻ともの再婚 3.9%(36,470組)
この統計から分かるのは、再婚件数がここ30年の間で2~3倍に増えたことですが、
むしろ驚くべきなのは10人の1人は「再婚」という現実
(現在、婚姻数が約70万組なので)かもしれませんね。
毎年、一定数の男女が離婚するので、離婚経験者は
年々、増える一方なのですが、だからこそ、離婚経験者の増加に比例し、
再婚の相談が増えるのは間違いありません。
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ここまでは相談者のうち、半分近くを占める30代女性の
「よくある相談事例」をご紹介しましたが、
一方で50代以上は男性が全体の3.4%(50人)
女性が2.2%(32人)という具合で、
お世辞にも多いとは言えませんが、
当事者は自分と年が近い相手に相談したいと
思うのは自然なこと。
私自身が30代(現在33歳)なので、
50代との相性が悪いのは無理もありませんが、
それでも「熟年離婚」の相談者は一定数、やってきます。
なぜでしょう?
実際のところ、50代以上の熟年男性、
女性がたった1人で事務所を訪れるよりは、
本人の息子や娘、年下の兄弟姉妹、
そして息子の嫁などに連れられて来ることの方が多い印象です。
周りの人間が20~40代だと、私と年齢が近いので、
親近感を持ち、相談に至るというわけ。
ところで熟年離婚は20年、30年という長い間、
連れ添った夫婦が離婚するのですが、
だからこそ、長年、積もり積もった恨みつらみは相当なもので、
本人から年金や退職金、老後の生活設計などを聞き出そうとしても、
質問とは違ったことが返ってくることも。
例えば、配偶者への悪口や愚痴、不満などですが、
いくら聞いても、それしか口から出てこなくて、
私が困ってしまうこともしばしば。
一方で周囲の人間、例えば、熟年女性の息子が相談に
同席している場合はどうでしょうか?
相談の前に、ある程度、母親(熟年女性)と
息子との間で話し合いをし、
考えをまとめてきてくれるので、
世間話や人生相談で終わるという心配はありません。
それはそれで有難いのですが、
このようなケースで注意したいのは相談当日、
母親はほとんど口を開かず、息子に任せっきりにしている場合です。
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なぜなら、母親と息子の利害は
必ずしも一致するわけではないからです。
もし、母親は「一刻も早く、夫と縁を切りたい」と思っているのに、
息子は「離婚したら、父はすぐに別の女性と再婚だろうけれど、
そうしたら父の遺産相続時、自分の取り分が減る可能性があるから、
母には離婚を思いとどまって欲しい」
(父の再婚相手が遺産の内容を
すべて明らかにするかどうか分からないので)と
思っているとしたら・・・
息子の言うことを真に受けたせいで、本人(熟年女性、母親)を
蔑ろにするようでは本末転倒です。
事前に話を整理してくれるのは助かるのですが、
「誰のための相談なのか」を忘れないよう、
気をつけたいですね。
なお、厚生労働省が公表している人口動態統計によると、
50歳以上の離婚件数は、1980年は夫が7,036件、妻が4,244件でしたが、
2010年には38,452件、妻が23,753件まで増えているので
夫と妻、どちらも「30年で5倍」です。
この統計を踏まえると、熟年離婚のニーズは年々、増加傾向なので、
50代以上の離婚相談はもちろん、周囲にいる若者からの
「熟年離婚の相談」も今後、増えていくことが予想されます。
(次回に続く)
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