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夫を「あいつ」と呼ぶ妻(30代)の本音

2017/09/04 12:14 投稿

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早いもので貴重な休日も終わりですが、ゆっくりして心も体も回復できましたか?
行政書士の露木幸彦と申します。

さて、ここからが本題です。


突然ですが質問です。これは何の数字なのか分かりますか?

1位.夫 320人(31.3%)
2位.旦那 216人(21.1%)
3位.主人 191人(18.7%)
4位.彼 173人(16.9%)
5位.亭主 76人(7.4%)
6位.あいつ 43人(4.2%)
7位.あの人 2人(0.1%)

これは過去3年間、私のところに「離婚」の相談をしに来た女性(妻)が
「夫のことを何と呼んでいたのか」です。(メールによる相談のみ。計1,021人)

もしかすると夫の呼び名と夫婦の離婚率には関係があるのでは?
この仮説の真偽について解き明かすのが今回のテーマです。

とはいえ「夫のことを『旦那』と呼ぶ妻はヤバい」と結びつけるのは早計です。
次に「人に話すときの夫の呼び方」(「夫婦関係調査2011」リクルートブライダル総研調べ)を
見てみましょう。

1位:旦那・旦那さん
2位:主人
3位:お父さん・パパ・お父ちゃん
4位:名前
5位;夫

1つ目のランキングは「妻に離婚の意思あり」、
2つ目は「妻の離婚の意思は不明」です。

両方のランキングに登場する「旦那」「主人」「夫」は、
そもそも絶対数が多いから、離婚数も多いのも当然で、
これは身も蓋もない話ですが、絶対数は少ないのに離婚につながりやすい「夫の呼び名」。
(2つ目に登場せず、1つ目に登場する)は何でしょうか?


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そう、「あいつ」です。夫のことを「あいつ」
呼ばわりするような妻はどのような人なのでしょうか?


もちろん、夫が妻のことを「あいつ」と呼ぶことも問題といえば問題ですが、
今回は逆です。


妻が夫のことを「あいつ」呼ばわりするのだから大問題ですが、
あなたはどんな女性を想像するでしょうか?

前述の通り、私のところには夫のことを「あいつ」と
呼ぶような妻が一定数、相談しに来ているのですが、
今回は各年代の相談者…30代、40代、50代、60代の相談実例を紹介し、
それぞれに共通する特徴を探っていきましょう。




まず1人目は30代の妻ですが、
なぜ、夫のことを「あいつ」呼ばわりするのでしょうか?

「とりあえず、あいつは泳がせておこうと思っています!」

そんなふうに強かすぎる「離婚計画」を暴露してくれたのは
丸子美穂さん(36歳、仮名)。

美穂さんの言う「あいつ」とは夫(38歳)のことで、
夫婦の間には4歳の娘さんがいたのですが、
美穂さんは夫に気付かれぬよう、裏で何をしていたのでしょうか?

突然、出張の回数が増えたり、スマートフォンのパスワードを変えたり、
機嫌良く家に帰ってきたり・・・


夫には浮気の兆候が表れていたのは確かですが、
とはいえ現時点ではっきりとした確証はなく、
美穂さんは離婚を切り出すにしても、
どのタイミングに決行すべきか躊躇していたそう。
そんななか、美穂さんは実家の母親に相談しに行ったそうです。

確たる証拠を握ってから三下り半を突きつければ、
夫は離婚を断れないし、慰謝料も取れるし、
養育費も一桁違ってくるでしょ!

母親は美穂さんに対して、そんなふうにアドバイス
してくれたそうですが、実は母親には離婚歴があり、
海千山千のやり手。だから助言の中身が少し過激すぎるのも
納得といえば納得です。

このように美穂さんは離婚する気まんまんだったのですが、
それなのに今は離婚届を書くつもりはなく、
さらに役所には不受理届
(今回の場合、夫が妻に無断で離婚届を提出しようとしても
役所が受理しないようにする手続)を出しておいたそうです。


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「言っていること」と「やっていること」が明らかに矛盾しており、
私は首をかしげざるを得ませんでした。
美穂さんはなぜ、離婚とは相反する行動をとったのでしょうか?

「そう簡単に別れられないことを、
あいつに思い知らせてやりたいんです!」

夫が「したいこと」をさせないようにするのが
美穂さんの決まりきった行動パターン。


美穂さんは、むしろ夫の方が離婚したがっていることを察していました。
だから離婚をいう結論ありきなのに、わざと離婚のハードルを上げたり、
タイミングを後回しにしたり、メンタルの負担を重くすることで
夫を苦しめ、悩ませ、困らせようとしていたのですが、
一体、何を仕出かしたのでしょうか?

美穂さん夫婦はこずかい制で、夫のこずかいは毎月4万円。
夫の給与は4万円を除き、すべて美穂さんが管理していました。

夫のこずかいは、美穂さんがいつも決まった場所に封筒に入れており、
夫が封筒を空けて受け取るという習慣でした。


しかし、美穂さんは母親に相談した翌月から
突然、こずかいを1万円減らし、封筒には3万円しか
入れておかなかったのです。


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もちろん、こずかいには昼食代や飲み代、
そして日々の雑費が含まれているので、いきなり2割も減らされたら、
夫は外で飲まず食わずの生活を強いられるでしょう。


だから、こずかいの増減は前もって夫婦間で話し合って
夫の了解を得るべきでしょう。美穂さんはなぜ、
夫の話を聞こうとせず、勝手にこずかいを減らしたのでしょうか?

「あいつより私のプライドの方が上だってことを
見せつけてやったんです!」

美穂さんは「プライド」という言葉で誤魔化していますが、
どうやら先に夫が悪いことをしたのだから、
美穂さんが「どのような形で責任を取らせるのか」を
決めることができ、夫は文句を言うことができる
立場ではないという「一罰百戒の論理」が見え隠れします。


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仮に夫が美穂さんの信用を損ねたのが事実だとしても、
責任の取り方が「こずかいの減額」が正解だと
誰が決めたのでしょうか?


法律や規則、常識を抜きにしてマイルールを作り、
マイルールをもとに自らの手で相手を罰する行為を
死刑ならぬ「私刑」と呼びますが、

美穂さんは夫のことを「あいつ」と呼んでいる時点で、
まともな人間だと認識しておらず、「私刑上等!」なのでしょう。

だから美穂さんは調子に乗って、
さらなる減額を検討しているようです。

(次回に続く)

現在私が執筆しているダイヤモンドオンラインの連載
『実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」』ですが
おかげ様で51回目が公開されました。

今回は『不倫の罠!経験なし女子医大生が先生との泥沼にはまったワケ』です。

男性はもちろん、夫の作戦を守って知りたいという女性にも
役立つ内容です。立場を逆にすれば、きっと応用できるはず?!

ぜひぜひご覧いただければ嬉しいです。

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