先日、ピクルスを作ったので、無理やりPPAPに当てはめてみました。
行政書士の露木幸彦と申します。

(P)パパッと(P)ピクルス(A)あっという間に(P)パーフェクト♪
腕に自信がないので専用のビネガーをゲット。柚入りの一工夫で
1日目は和風あっさり目、2日目はハンバーガー用、
3日目はイタリアン店っぽい酸っぱさ。そんな感じで漬け具合の変化を楽しめました。

さて、ここからが本題です。

昨年から「死後離婚」という聞き慣れない言葉を耳にする機会が増えましたね。
これは夫に先立たれた未亡人の妻が「夫の実家と縁を切る」ことで
具体的には役所へ「姻族関係終了届」を提出するのですが、
届出件数は10年前と比べ1.5倍に増えています。
親戚付き合いをやめたい、一緒に暮らしたくない、
そして何より「夫の両親を介護したくない」というのが主な理由ですが、


妻が義両親の介護を続けるか否かの選択を
迫られたとき、チェックリスト(5項目)のうち、
前回は2つ目までを紹介しました。今回は3つ目からです。


このメールのバックナンバーは「ブログ」で読むことができます。
http://ameblo.jp/yukihiko55/



3.離婚検討中もしくは協議中かどうか。

⇒離婚と死別の違いは前述の通りですが、
離婚検討中や協議中の「死別」はどちらに
当てはまるのでしょうか?


ところで離婚したのに元妻が元夫の両親の世話を
しているケースを私は聞いたことがないので、
「夫との離婚」が頭をよぎった時点で、
妻のなかでは「夫の両親に尽くす」という気持ちは
消え失せているのでしょう。


これは離婚の理由が「夫の両親の介護拒否」でも、
そうでなくても結果的には同じことです。


このように考えると離婚検討中や協議中に
夫が亡くなった場合も、やはり妻は義両親の面倒を
見るつもりはないでしょう。


なぜなら、生前に夫と離婚が成立せず、
検討中や協議中の段階にとどまっていたとしても、
妻の心のなかでは「離婚したも同然」だからです。


そして離婚ではなく死別で夫を失ったとしても
姻族関係終了届を提出し、義両親との関係を
絶ち切ることも視野に入ってきます。


つまり、離婚検討中もしくは協議中の「死別」は、
義両親の介護という点では離婚(=死後離婚のようなもの)と
同じなのです。


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4.過去に「もし夫が亡くなったら、
(義両親のことを含め)どのように暮らしていくか」を
個別具体的に検討したことがあるかどうか。

⇒妻が前もって用意周到な準備…
例えば、法律等を調べたり、他の親戚に相談したり、
自分の心を整理したりした結果、

「夫が亡くなっても家に残る」
「亡くなったら家を出る」の二択にうち、
後者を選んだのなら、いざ夫が亡くなったとき、
姻族関係終了届を躊躇せず提出することができるでしょう。

逆に何の準備もせず、その日をむかえた場合、
夫亡き後の生活について考えたこともなく、
他の親戚への根回しもせず、そもそも姻族関係終了届の存在すら
知らなければ、すでに手遅れです。


なぜなら、夫の逝去後、妻が何も言わずに
義両親の世話を続け、時間が流れていくと、
親戚一同のなかで「今のままで」という
暗黙の了解が出来上がってしまい、今さら
「義父(母)さんのことなんですけど」と
お伺いを立てるのは雰囲気的に難しいからです。




5.義両親を任せられる兄弟姉妹等が他にいるかどうか。

⇒今現在、夫の両親と衣食住を共にし、
身の回りの世話や介護を妻が行っている状態で
夫が亡くなった場合、義両親を引き取ってくれる
夫の兄弟姉妹等が他にいるかどうかです。


引き取り手がいないのに、実家に要介護の義両親を
残して出ていくのは現実的に難しいです。


もともと妻1人で義両親の世話をしていたのだから、
「(夫が亡くなったので)1人で面倒をみるのは無理」と
頼み込んだところで、他の親戚は「最後まで看取りなさいよ!」と
門前払いが関の山ですが、

一部には遺産目当てで妻を厄介払いすべく
「あなた(妻)に任せられない!」と猫をかぶるケースも。

冒頭で述べた通り、「姻族関係終了届」の届出件数は
10年前と比べ1.5倍も増えているのですが、
「どうせ高齢化しているからでしょ!」と簡単に
済ませるのは危険です。

なぜなら、姻族関係終了届の増加は「離婚件数の減少」と
紐付いているからです。これはどういうことでしょうか?


世間の風潮では「離婚は増えている」と思われがちですが、
実際のところ、10年前に比べ、年間の離婚件数は
減っているのです。

(2006年度は約25万件。2015年度は約22万件)



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ところで夫と妻が離婚する場合、妻は「姻族関係終了届」を
提出しなくても夫の両親と縁を切ることができるので、
同届出件数には含まれていません。


問題は妻が夫と離婚せずに夫に先立たれた場合です。


高齢化しているのに離婚件数が増えていないのだから、
熟年離婚が減っているだろうと推測できますが、
だからといって50代以上の夫婦の多くが仲直りし、
関係を修復し、離婚の危機を乗り越えたとも考えにくい。



現実的には離婚したくても離婚できない予備軍が
増えていると考えるのが自然でしょう。

例えば、経済的な理由(離婚したら生活できない)、
体裁的な理由(親戚が反対している)時間的な理由
(老い先が短いから)、心理的な理由(離婚の話で揉めたくない)
などが考えられますが、


これらの理由で離婚届を提出せず、戸籍上は「夫婦」だけれど、
夫婦の間に信頼関係は存在せず、会話も成り立たず、
喧嘩を繰り返し、すでに「夫婦」の形を成していないとしたら…


夫婦の仲が悪ければ悪いほど
夫が先立ったときに妻がすべて(義両親を含め)を
捨てて逃げていく(姻族関係終了届を提出する)
確率は高まるでしょう。

つまり、「離婚予備軍の増加=姻族関係終了届の増加」だと言えるのです。



(次回に続く)



現在私が執筆しているダイヤモンドオンラインの連載
『実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」』ですが
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今回は『医者同士の不倫でポイ捨てされた献身妻 
娘の学費ピンチで狡猾ドケチ夫も完敗の一手』です。

男性はもちろん、夫の作戦を守って知りたいという女性にも
役立つ内容です。立場を逆にすれば、きっと応用できるはず?!

ぜひぜひご覧いただければ嬉しいです。

http://diamond.jp/articles/-/118511

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