晴・雨・晴・雨の繰り返しで、せっかくの休みも、
なかなか有効活用しにくいですね。
露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。


たまの休みも外出するのがとっても億劫・・・
何となく時間ばかり過ぎて、せっかくの休みなのに何もしてない・・・


こんなことなら、仕事してりゃ良かったなんて後の祭りだし・・・
そんな「出不精な自分」のせいで自己嫌悪に陥りそうでも
メールをささっと読むくらいは大丈夫でしょう。


ちょっとした空き時間にご覧いただき、
何かの役に立てればと思います。


さて、ここからが本題です。



「もし僕に何かあったら、妻は僕の父や母の面倒を見てくれるだろうか」

2017年早々、先行きが不透明すぎて思わず、
そんなことが頭をよぎったことはありませんか?

これは過去に大病を経験した人に限らず、
誰しも起こり得る心配事の一つです。

今までの結婚生活を少し振り返ってみてください。
わがまま放題に振る舞ってきて妻に迷惑をかけたり、

(夫の)母が癇癪持ちで妻と折り合いが悪かったり、
仕事人間で家庭を顧みず、両親のことを妻に任せっきりだったり…

胸に手を当ててみてください。少しでも心当たりがあれば、
未亡人の妻が夫の両親と縁を切って、
家を出て行き、両親の介護を放棄しても不思議ではないでしょう。

ところで離婚と死別の違いは何でしょうか?
盲点になりがちなのは「前夫の両親との関係」です。


血のつながっていない親戚関係のことを法律上、
「姻族」と呼びますが、離婚の場合、
離婚届を提出すれば、夫と妻の関係だけでなく、
妻と夫の両親の関係も同時に消滅します。

一方、死別の場合はどうでしょうか?



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夫はすでに亡くなっているのに、妻と夫の両親との関係は、
死別と同時に消滅するわけではなく、「姻族」のまま残るのです。


もし、義両親との関係を完全に断ち切りたい…

世話をしたり、面倒をみたり、介護をするのが嫌なら、
どうすれば良いのでしょうか?


役所には「姻族関係終了届」という届出があります。
この届出用紙に記入し、役所に提出することで、
正式に夫の両親との縁が切れるのですが、
義両親の承諾は必要なく、妻が単独で行うことができます。


法務省の統計によると「姻族関係終了届」の届出件数は
10年前と比べ1.5倍も伸びており、夫の親戚とのしがらみを
断ちたいという妻が増えていることの表れでしょう。

(参考)姻族関係終了届の届出件数の推移
年度/届出件数件/06年比増減率%
2006年度/2343件
2007年度/2344件/0%
2008年度/2351件/0.3%
2009年度/2334件/-0.4%
2010年度/2427件/3.6%
2011年度/2542件/8.5%
2012年度/2793件/19.2%
2013年度/2743件/17.1%
2014年度/2802件/19.6%
2015年度/3493件/49.1%



今回は私のところの相談実例から、
未亡人の妻が夫の両親の介護をやめたケース、
やめなかったケースを紹介し、具体的に何が
決断を分けるのかを分析していきたいと思います。

まず未亡人の妻が夫の両親との縁を切り、家を出て、
介護をやめてしまったケースですが、どのような経緯で
決断に至ったのでしょうか?


「娘も私もずいぶん楽になりました。
(夫の母親を)介護しなくて良くなったので。」

そんなふうに安堵の表情を浮かべるのは
鈴木陽子さん(仮名。58歳)


陽子さんは結婚28年のうち15年間、
夫の母親(夫は母子家庭)と
一つ屋根の下で暮らしてきたのですが、
今まで亭主関白な夫に振り回され続けてきました。


陽子さんは新卒で就職した会社に今でも勤務しており、
今年で勤続36年目。


夫は妻(陽子)さんが正社員で働き、
安定した収入を得ているのをいいことに、
キャバクラやパチンコ、そしてFX投資など散財を繰り返し、
まともに生活費を入れない月も多く、
陽子さんの稼ぎで一家を支えざるを得なかったのですが、
それだけではありません。



セミナーDVD
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3年前には義母が脳梗塞で倒れたのですが、
その後遺症で身体の一部に麻痺が残ったので、
陽子さんは夫子だけでなく母の面倒も
見なければならなくなったのです。


陽子さんは結婚から28年間、仕事、家事や育児、
そして介護に追われる毎日でしたが、そんな最中、
長年の暴飲暴食が祟ったのでしょうか。
夫が「末期がんで余命6ヶ月」と診断され、
あっという間にこの世を去ってしまったのです。


陽子さんは思わぬ形で未亡人になり、
娘さん(27歳)と義母(79歳)が残されたのですが、
陽子さんの選択肢は二つ。


一つ目は今までの生活をこれからも続けるパターン。
これは夫の実家で暮らし、義母の世話をし、
義母の介護費用を含め、すべての費用を自分の収入から
負担することです。

(夫はほとんど遺産を残さなかったため)


二つ目は今までの生活をやめるパターン。夫の実家を出て、
父親の世話を義弟に任せ、自分の収入や退職金、
年金は自分のために使うことです。

陽子さんはどちらを選んだのでしょうか?



(次回に続く)

現在私が執筆しているダイヤモンドオンラインの連載
『実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」』ですが
おかげ様で47回目が公開されました。

今回は『ヒモ夫・不倫夫と死別したら、義父母の介護は誰が?離縁する妻増加中』です。

男性はもちろん、夫の作戦を守って知りたいという女性にも
役立つ内容です。立場を逆にすれば、きっと応用できるはず?!

ぜひぜひご覧いただければ嬉しいです。

http://diamond.jp/articles/-/114937


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