早いもので、2021年最後のコラムとなりました。
 しかし歳を取ると1年なんてあっという間に過ぎ去っていくもので、夏がきたと思ったらもう年末になってましたわ。
 次郎は何も変わった年じゃありませんでしたが、普遍というのも悪いことではないのかな。何事もなく無事に1年を終えられることを感謝いたします。
 
 さて負け組筆頭を自負する次郎としては2021年を総括し、2022年に向けて業界に言いたいことは山ほどあるわけですが、まずメーカーに言いたいのはただひとつ。
 
 甘い台、勝てる台を作ってください。
 
 業界の景気が良くないこともあってか、数年前にはこれ打ってりゃなんとかなるって台があったもんです。が、ここ最近そんな台はなくなりました。
 甘いかと思えば初当たりの出玉が甘デジ以下だったり、ヘソが1個賞球だったりと、張り巡らされた罠、罠、罠。
 そんな見せ掛けなんてどうでもいいので、打つ側が勝てるなって思う台を出して欲しいんですよ。
 
 特に一部のメーカーね。
 高尾、西陣、ユニバ、平和……このあたりのメーカーって、もう出る新台すべて辛すぎるんすよ。ホールに買ってもらいたいがために辛い作りをしてる。
 そりゃ辛くて稼働すれば万々歳なのはわかるんですが、今の打ち手はレベルが高い。キツいなと感じたらもう二度と触らんですよ。
 せっかく海や北斗といったシリーズにかげりが見え始めてるのに、せめて打ち手が勝てると感じさせる台作りをして欲しい。
 一部のメーカーは希望退職を募ったりなど、本当にマズい状況が続いていると聞きます。それなのにヒット台を作ろうという努力が見られない限りは……2022年には危ないってメーカーも出てくるかなと思いますな。
 
 ホールもそうです。
 おそらく2022年にはさらに中小ホールが消えていくことになるでしょう。生き残るためにお客さんからどうにかして回収しようとするホールが多すぎます。
 北風と太陽の話ではありませんが、回収しようとすればするほど打ち手は離れていくわけです。
 某ホールが今さらという中古台を大量購入し、その中古台をサービス台として出しまくった、という話を聞きました。高い(くせにすぐお客さんの飛ぶ)新台を大手メーカーに媚びて買うなんて時代はもうやめて欲しいです。
 ちょっとした工夫で、新台購入費用を抑えつつも独自性でお客さんを増やす方法ってのはあるんじゃないでしょうかね。
 
 マイナスなことばかり書きましたが、台の規制に関しては明るくなっていきそうです。
 さすがに減りすぎた遊技人口に歯止めをかけるため……かどうかはわかりませんが、パチンコは管理遊技機への移行タイミングで新たなゲーム性を設けられるようになるみたいですし、スロットは徐々にではありますが規制緩和の方向性へと向かってます。
 
 冬の時代を乗り越え、全盛期とまではいかないかもしれませんが、遊技人口を上向けることができれば、メーカーも甘い台を作れるし、ホールもそれを甘く使うことができる。
 すなわち、次郎にも勝つチャンスが生まれるってモンですわ。
 
 そんなわけで、今年の収支なんて過去は振り返りません。(振り返りたくありません)
 2022年はパチンコ・パチスロファン、そして業界にとって良い年になるよう、前だけを見て進んでいきましょうぞ。
 
 それでは皆さん、良いお年を。
 
 
 
■次郎の色んな意味で注目の一台
・サンセイ「転生したらスライムだった件」
 
 人気アニメとのタイアップということで期待してます。
 サンセイは比較的面白いスペックを多く出してくれてるので、新しい版権ともなれば何かしらパンチの効いた出玉の波を作ってくれるのかなと期待。
 
 では、今週はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。