初代牙狼が導入された頃、まさにホールは鉄火場でした。
あの頃はパーソナルシステムなんて便利なものはほとんどなくて、店員さんがドル箱を交換するのに右往左往している姿が色んなパチ屋で見られました。
今話題の「P牙狼 月虹ノ旅人」も、そんな初代を思い起こすほどの熱気になってますな。
導入前は似たスペックで早く導入されたタロウに軍配が上がるか? なんて言われてもいましたが、フタを開けてみれば牙狼の圧勝と言えるんじゃないでしょうかね。
次郎の知るホールでは、40台クラスに導入していたタロウを一気に半分に減らして牙狼を導入したホールもあるくらい。
1回の大当たりの出玉ではタロウですが、ラッシュに突入した……と思いきや20%のほう引いてて単発でした、なんてガッカリパターンがあるのがタロウはネック。
また、最近のパチンコはシンフォギアの流れから突破型がほとんど。
突破型ばかりになってるってことは、当然苦手意識を持ってる人も多いと考えられますな。
突破できませんでしたーってストレスを味わうくらいなら、50%で最初に決めてくれたほうがいいよって人も多いんじゃないっすかね。
中古価格も圧倒的で、すでに200万円近くにまで高騰しているとか。
さらに恐ろしいのが、サンセイの次のキャプテン翼まで売れてるって聞きました。おそらく牙狼の引換券か何かなんでしょうね。商売上手だこと。
いずれにせよ牙狼旋風でサンセイが息を吹き返したのは間違いなさそうです。
シリーズものってけっこうコケるイメージですが、牙狼はこの月虹で……9作目でしょうか、相当数は出てますがコケた機種が他に比べれば少ないイメージありますな。
それだけ牙狼というコンテンツをサンセイが大事にしてるってことが伝わってきます。
一流コンテンツだけど開発がおざなりになって下降の一途をたどっているシリーズもの……ありますよね、色々。言わないまでも、皆さんの心に留めておいてくださいまし。
さて。ここからはこぼれ話なんですが、業界の方に聞いたところによると月虹のバトルモード、皆さんは何を選んでます?
……まあそうでしょう、そりゃ初代バトルですよね。
開発当初は初代バトルだけだったらしいですが、それじゃ味気ないということで急きょ残りの心滅と開眼の2モードを追加したそうです。開発の方はギリギリのスケジュールの中、ホテルに泊まりこみで作業をしてなんとか間に合わせたそうですよ。
エンディング後のSP魔戒CHANCE、魔戒騎馬決戦(魔導馬競馬)なんていう遊び心あるモードは先に決まっていたみたいですが、こうして最後まで気を抜かずに楽しみを追加しようという心掛けが牙狼のヒットを生んでるんだろうなぁと思うところですな。
この月虹のヒットを受けて、この先の牙狼がどうなっていくのかはまだわかりませんけども、これからもパチンコ業界を支える人気シリーズであり続けて欲しいと思いますし、サンセイの気合いの入った開発であれば、きっとそうなっていくのだろうなと思ったエピソードでしたねぇ。
■次郎の色んな意味で注目の一台
・三洋「P聖闘士星矢」
こちらも大物版権ですが、いまいちパッとしない印象があるのがドンズバ世代の次郎としては悲しい。
でもいまだに稼働している聖闘士星矢3は爆発力がスゴかったんで、出玉の部分は最前線を走っていて欲しいコンテンツですな。
では、今週はこの辺で。
また来週お会いしましょう。
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