ホールもほぼ平常通りの営業になり、意外と釘や出玉の状態も自粛以前と変わらないんじゃないかなって店を見たりして、割と安心している方が多いかもしれませんな。
しかし、コロナの打撃はこれから訪れる……そんな兆候が早くも始まってきております。
それはもうじわじわと、ドラクエの毒みたいに業界にダメージを与えつつあります。
大手パチンコチェーンが新台の購入費用を大幅にカットすることを発表したり、部材が輸入できない状況から新台の導入が遅れたりといったお話は耳にされていることでしょう。
ホールは一時の自粛期間を乗り越え、生き延びたと言えるかもしれませんが、販売側、メーカーや営業といった業種はこれからが佳境に入ってきます。
パチンコやスロット台の卸売り業者が破産というニュースや、あのビッグタイトル「北斗無双」のパチスロに予約のキャンセルが殺到し、当初の予定販売台数の4分の1まで落ち込んでいるといった話まで挙がってきました。
だがしかし、これはほんの始まりに過ぎない……。
懐に余裕のある大手メーカーは大丈夫かもしれませんが、そうでないメーカーは戦々恐々としていることでしょう。あの無双ですら売れないんだから、下位メーカーの箸にも棒にも掛からないような台を、ホールが買ってくれるわけないのであります。
もちろん、余裕があるとはいえ、大きな開発費を投入して機械を開発している大手メーカーも他人事ではありませんな。
このような状況を受けて、いかに開発費を抑えて利益を出すか? そういった方向へ舵を切れるメーカーしか生き残れないんじゃなかろうかと。
ぶっちゃけね、もう自己満足としか言えないヘンなこだわりで作り直しを繰り返し(結果出来上がるのはしょうもない台)、多額のお金を無駄に使ってるようなメーカーがたくさんあるんですよ。
1本作るのにウン百万、いや、ウン千万のお金を掛けたスーパーリーチなんてのもあるんですが、そんなリーチを見たいって理由でお客さんが打ちますかね……?
過去の名機たちを見れば、そこがパチンコの楽しさじゃないってことはすぐにわかるはず。
これから先の状況を見極められるような舵取りをしないと、1年後には業界に悪い意味での激震が起きてしまう気がしてなりません。
今こそ改革が必要なときですな。
■次郎の色んな意味で注目の一台
・平和「P新日本プロレスリング」
新日の黄金期、夕方にプロレスのテレビ番組を見ていた世代としては、やはり気になってしまう版権。猪木とは違う方向性であって欲しい。
では、今週はこの辺で。
また来週お会いしましょう。
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