【業界人・覆面次郎】メーカー開発の内情 2016/10/26(水)

次郎は色んなメーカーの開発者さんとお話させていただく機会が多いのですが、開発者さんというのは良くも悪くもクセの強い方が多いもので。

　いちパチンコ・パチスロファンとして思うのは、「どんな開発したらこんなク●台ができるんですかね？」という素朴な疑問。

　「一般遊技者として、お金を遣ってホールで遊技してたら、こういう作りにはしないでしょ？」

　なんて思う方も多いのでは。

　そんなイライラの向かう矛先はメーカーの開発者さんだったりするわけで。

　でもですよ。

　メーカーの開発者さんは、けっこうしっかりホールで打ちこんでいる人が多い。
　そして、負けてる人も多い！
　みんなひーひー言いながらプライベートで打ってるみたいです。
　もちろんパチンコ・パチスロが大好きで開発をしてる方ばかりなのですよ。

　では、なぜそんなク●台がホールに爆誕するかというと……
　最終決定をするのが開発者レベルじゃないから、ですね。

　どこのメーカーも、最終的にGOサインを出すのは開発幹部だったりするわけです。
　そして、幹部クラスともなると、プライベートで打ったりなんかしなかったりね。

　演出の意図よりも、良い部分の映像だったり、ちょろっと試打した感想で作り直しを命じられたりすることも多いんだとか。
　そうして開発者さんたちは、自分たちの納得のいっていない機種を世に送り出したりすることも。

　そんな内情があるようです。

　その結果、優秀な開発者さんたちはどうなるか？

　当然、そんなメーカーをあっさり辞めます。自分の作りたい台を作らせてくれるメーカーに行きたい、そうなるのは当たり前ですよね。

　そこからは個人の判断ですが、お給料の高いサ●ーや三●へ行くのか、開発環境の良いユ●バグループへ行くのか、立場を優遇してくれる協力会社へ行くのか。

　平和でルパンを作った人が、今はあそこのメーカーで台を作ってる、なんてのがわりと日常茶飯事で起こる、入れ替わりの激しい業界だったりします。

　メーカーがヒット台を作ってるわけじゃないんですよね。
　開発者がヒット台を作ってるんですね。
　そして、一部のメーカーは、ヒット台になるかもしれない台を、上層のおエラい方々が潰してたりするんですね。

　うーん、こんな内情では、今後ますますメーカー間の格差が開いていくばかり。
　中堅どころのメーカーにも頑張って欲しいところですが。

　ちなみに次郎は、パチンコなら西陣に期待しております。
　他のメーカーよりも圧倒的に少ない開発費にも関わらず、工夫を凝らして特に最近は面白い台を作っていますね。今後、飛躍してくれそうな気がします。
　スロットなら、オーイズミでしょうか。独自の世界観を持った名機をまた出して欲しいです。


　というわけで、今週はこの辺で！
　また来週お会いしましょう。