杉作J太郎の現代芸術マガジン

【サンプル記事】杉作J太郎責任編集『男の墓場プロダクション』公式ブロマガ Ing Future

2012/08/15 21:02 投稿

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【今号のコンテンツ】
・杉作J太郎の美女対談 ゲストしまおまほ(前編)
・男の墓場プロ内部対談シリーズ 杉作J太郎×コンバットREC①
・玉木竜馬の助監督日記
・男が燃えた!アイドルライブレポート 《Negicco》ライブ&インタビュー
・連載小説『応答せよ!巨大ロボ、ジェノバ!絶望無双篇』第一回

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男の墓場プロダクション局長・杉作J太郎が、各方面の美女と対談するビッグ企画。
 
杉作J太郎の美女対談「最近どう?」
 
ゲスト・しまおまほ
 
前編
 
 
・しまおさんは谷間女王!
 
杉作:まほちゃんは最近どう?
しまお:えっ!?なんですかいきなり。
杉作:いやいや、この企画はね、僕が美女に会って「最近どう?」って訊くとこから始まるんだよ。まほちゃんは幾つになったの?
しまお:33歳です
杉作:でもこの前、まほちゃんと結婚式で会ったんだけど、すっごいオッパイだったなぁ。
しまお:そんなことないよー!
杉作:しまおまほって言ったらね、世間の人は文学の人だと思ってるでしょ。
しまお:そんなこと無いよ、サブカルでしょ?
杉作:サブカルでもフィジカルと文学に分けると、文学の方でしょう?
しまお:そうかねぇ?たまたまじゃないですか?
杉作:例えばアイドルもね、文学系と文学じゃない人に分かれると思うんですよね。
しまお:例えば?
杉作:高城亜樹さんはスポーツ…
しまお:それが言いたいんじゃん(笑)!
杉作:北原里英さんは文学の方ですよね。
しまお:ふ〜ん。…結婚式の話は(笑)?
杉作:しまおまほって言ったらやっぱりサブカルのイメージがあるから、性的な印象を持つ人がそんなにいないと思うんですよ。いや、持ってる人もいますよ、僕の知り合いにも。ただ、持ってる方がどうかしてる位の、変質者かお前は!みたいな。
■実は結構ひどいこと言ってませんか?(笑)
杉作:いやいや。でもまほちゃん無防備だよね?
しまお:そうですかねぇ?
杉作:うん、ガードが緩くない?
しまお:杉作さんもそうじゃない?
杉作:男性と女性の貞操の意味合いが違うからね。
しまお:あぁ、そうですか
杉作:でも僕、ガード緩い? なんか傷つくな〜。
■なぜ傷つくんですか(笑)?
杉作:これだけガード緩くて、なんで何も無いんだろう?って。「入場無料」って書いあるのに、なんで誰も入ってこないんだろうな〜(笑)。まほちゃんはその辺はガード緩いから、案外男の人の誘いとかは結構…。
しまお:ないですよ、誘い難いって言われますよ。
杉作:それで結婚式の話になるんだけどね、とある共通の知人の結婚式があって、そこでまほちゃんに会ったんだけど、そこでまほちゃんの着てたドレスが、胸元がパックリ開いてて凄かった!
しまお:そんなことないよ!
杉作:久々の「だっちゅーの」って(笑)。今この御時世に、あそこまでの胸の開いたドレスは…
しまお:え〜、もっと開いてる人いたでしょう?
杉作:漫画家の鈴木詩子さんも開いてたけど、まほちゃんはそれを上回るトップでした、僕が見たあの日の「谷間女王」。
しまお:トップ・レディ(笑)?
杉作:凄かったんだよ!完全にバストがツーンと前にロケット型!どんなブラジャーしてたの?
しまお:あははは、言ってましたね、そういえばブラジャーがどうのこうの。
杉作:凄いオッパイがピーン!と張ってね!
しまお:そんなことないってば!
杉作:元々、オッパイが大きいで有名じゃないですか。
■それはラッパーのサイプレス上野も言ってましたね。
しまお:あぁ、そうですか、まぁ〜…。
杉作:今や雰囲気が変って来たんじゃないですか?
しまお:だってもう30半ばだからね〜。

 
・デビュー〜現在、超マイナーリーグ?
 
杉作:デビューしたのが?
しまお:97年に「女子高生ゴリコ」で。もう15年前ですね。18歳か19歳位の時。
杉作:あれ、高校生の時じゃないんだ?
しまお:そうなんですよ、みんな「女子高生でデビュー」って思ってるんですけど、ホントは大学一年生でデビューしたんですよ。
杉作:でも高校の時に書いたモノなんだよね?
しまお:そうそう。
杉作:高校のときはどこで描いてたの?
しまお:授業中(笑)。それを集めてデビューしたの。
杉作:それをよく溜めてたね〜。それはいつか売れると思って描いてたの?
しまお:そうそうそう。コピーして色んな所に送ってましたよ。「GOMES」にも送ったもん。
杉作:高校のときに山田ゴメスに送ったの?
しまお:違う違う(笑)。パルコの出してたフリー・ペーパー。あの時は「GOMES」で辛酸なめ子さんが賞を取ったりしてたんですよ。天久聖一さんとか、吉本ばななさんとかが審査員で。で、そこに送ってたんだけどそれには引っ掛からなくて、色んな知り合いや、父や母の知り合いの編集者の人にコピー本を配りまくって。そしたら河出書房の人が見つけてくれて、その伝で中森明夫さんがインタビューしてくれたんですよね。それが高校3年の2月とか。大学に行くか行かないかまだ判らなくて、浪人するかもしれないみたいな時でしたね。結局、最後の滑り止めに受かって大学入ったんですけど。
杉作:どこに入ったの?
しまお:多摩美の二部。
杉作:美大に行きたかったの?
しまお:そう。
杉作:なんで美大に行きたかったの?
しまお:適当ですよ、美大の雰囲気が味わえれば何処でもよかった。高校の時、美術の予備校に入ったんですよ。親戚に予備校の先生がいて、美大の予備校があるから入ってみれば?って言われて。そしたら普段の生活で全然話の合わなかった高校とは違って、話が合う人が一杯いたの。
杉作:高校は男女共学だったの?
しまお:男女共学でした。
杉作:そこではモテたの?
しまお:全然。
杉作:そのころ、可愛かったんじゃないの?
しまお:うんん。
杉作:また〜。それは無いでしょう?
しまお:162㎝62kgでしたよ。
杉作:それはどういう意味?太ってたの?
しまお:太ってたの。
杉作:太ってたんだ〜。
しまお:男の子みたいでしたよ。
杉作:でも顔立ちがはっきりしてるし、目が大きいでしょう。これは整形してないの?
しまお:してないです!
杉作:そこはハッキリしとかないと(笑)。まほちゃんはとにかく目が大きい。他の女性から嫉妬されたこと無い?「アナタ、目が大きいわねぇ〜」って美川憲一さんとかに言われたりした事無い?
しまお:ないです(笑)。
■しかも男だし(笑)。
杉作:じゃ、高校時代はモテなかったですか。
しまお:そう、モテなくて、話も全然合わなかった。仲のいい女子は、まぁちょっとはいたけど。
杉作:したい話が出来なかったの?
しまお:スチャダラパーとか好きだったんだけど、それでさえも出来なかった。
杉作:みんなはどんな話してたの?
しまお:パラパラとかサーフィンの話とか。
杉作:えぇ!サーフィンの話してたの!?
しまお:あと安室奈美恵のとか華原朋美の話。
杉作:そういう話がしたくなかったの?
しまお:そう。
■「ゴリコ」の内容ってその反動だったりしますか?
しまお:そうそう。でも、美術の予備校行ったら私の知ってるカルチャーがメインだったんですよ。それで「じゃあ美大に行った方が楽しいじゃん」って、美大を選んだんです。
杉作:それでアートの世界に。
しまお:アートの世界に行ったんですよ(笑)。
杉作:「ゴリコ」に話は戻るけど、その高校の頃にプリントの裏に描いてた時から「コレはいけるぞ!」思って描いてたの?
しまお:受ける自信はあった。なんだか知らないけど。
杉作:や〜流石だね、なかなか凄い才能ですね。
しまお:恐ろしいですよね、今考えると。
杉作:でも結局それが売れたわけだもんね。
しまお:まあね。
杉作:それが凄いと思うんだよ。売れると思って描いてても売れなかったてのが、青春の挫折としてみんな持ってる様な気がするんですけど。
しまお:変な確信がありましたね。
杉作:まほちゃんは割と最初が上手く行ったんだよね。
しまお:う〜ん…。でも、中学までは友達もいたし楽しくワイワイやってたのに、高校になって急に敗北感みたいな味わったのが、あるとすれば唯一の下積みと言うか…。
杉作:それは(高校生活が)気分が悪かったの?
しまお:気分が悪かったです(笑)。
杉作:それは僕も凄くよく判るような気がします。中には彼氏がいるような人もいるんじゃないの?
しまお:いましたいました。ビックリしましたもん、「彼と一緒にお風呂入った」って話を聞いて。
杉作:それはサーファー?
しまお:そう、サーファー(笑)。そういうのを聞いて「もう最悪」と思って。信じられなかったんですよ!全員何もして無いと思ってたら。
杉作:あ〜、全員処女だと思ってたら。
しまお:そう。もう、『え〜っ』て感じでした。
杉作:はぁ〜。女子の世界って判らないんですけど、そういうのは男と風呂に入ってる方が女子ヒエラルキーの中で上に行くの?
しまお:そりゃそうじゃないですか?
杉作:あ、偉くなるわけ?
しまお:うん。で、アイドルの妹とかもいたんですよ、そういう人もブイブイいわせてて。
杉作:悔しかったんだ?
しまお:そうそう、羨ましい(笑)。その子はそんなに嫌な奴でもないんですよ、可愛いしイイ子だし。
杉作:まほちゃんはそのグループに入れなかったの?
しまお:全く。
杉作:入りたかった?
しまお:ん〜…素敵な高校生活を送りたかった。小沢健二みたいな彼氏がいて、放課後に迎えに来たりくれたりとかりして。とにかく優越感を一つでも味わいたかったんだけど、それが一つも無かったですね。超羨ましかったですよ、「リア充」たち。
杉作:まだその言葉は当時無かったよね。
しまお:ない。私は「メジャー・リーグ」って呼んでました(笑)。私達は「マイナー・リーグ」で。
杉作:うわっ!でも、そのマイナー・リーグの中でも話が会わないんだ?
しまお:マイナー・リーグの時でも話が合わないんですよ(笑)。
杉作:じゃ、美大に行ったら一気に話があったの?
しまお:一気に話があった!
杉作:じゃあ超マイナー・リーグなんじゃないの?美大って(笑)。
しまお:(笑)。でも美大の子達はわりとイケてる子達もいたんですよ、お洒落な人もいたし、みうらじゅんさんの話も通じるし。
杉作:それも含めて超マイナー・リーグって感じがするじゃない。
しまお:まぁ、超マイナーリーグだったんだろねぇ。
杉作:今、まほちゃんがいる場所が、もしかして超マイナーリーグなんじゃないの?
しまお:今も(笑)? まぁそうかもしれないね。
杉作:今、この話をしているしまお邸、ここで何人かの方にお会いしましたけど、ここにいた男子だと、天久さん、常盤響さん…
しまお:花くまゆうさくさん、本秀康さん…
杉作:社会的に売れてる方もいるけど、「サーファー」とか「一緒に風呂に入った」とかそういう文化から言うと、でもどう見ても超マイナー・リーグじゃないですか?
しまお:(笑)。
 
・最後のサブカル
 
杉作:僕からみると美大ってのが肌が合わないような気がしちゃう。
しまお:そう?
杉作:僕の憧れとして、子供のころから「美大の女性と付き合う」ってのがあって。部屋で油絵を描いてるような女性の家に転がり込んで「泊まってく?」みたいな。イメージでいうと桃井かおりさんみたいな人と付き合ったら楽しいだろうなぁ〜って想像があったんだ。一方で美大って最近で言うと「ハチミツとクローバー」みたいな、いわゆるセンスのある者たちがわざと低次元な事をやって受けてるみたいなのもありますよね。特に男性像が不愉快なんですよ、ああいうアニメ見てると「なんかその程度で<ダサい風>を出されても困るよなぁ〜」…ってアニメの悪口になってますけど(笑)。
しまお:多摩美の二部は結構ショッパかったですけどね。
杉作:そういう「逆気取り」みたいな人いないの?
しまお:逆気取りもいますね。でも、そればっかりじゃないから、趣味が合う人もいますよ。美大は入ったら入ったで、自分がわりとマイナーなサブカルとか知ってると思ったら、もっとコアな人達がいたんですよ。
杉作:まほちゃんはいつ位からサブカルって言われはじめたの?
しまお:もう最初から。ゼロ地点から。
杉作:ゴリコからか。じゃ、ゴリコがサブカルの一発目位なのかな?
しまお:「最後のサブカル」って言われたんですよ、私。
杉作:えっ!「最後のサブカル」?
しまお:この間、川勝さんのお別れ会の時に言われたんですよ
杉作:じゃ、今のサブカル人達って幽霊じゃない(笑)。
しまお:でも今、サブカルで新しい人っています? 川勝さんのお別れ会の時に見渡したら、私が1番若かったんですよ。
杉作:そーかー。
しまお:「まほちゃんが最後のサブカルだったんだね」っていろんな人に言われたんです、その時。
杉作:そう言われるとそうか。実に意味深い話。
しまお:でも、犬山紙子さんとか峰なゆかさんとかサブカルって言われる方面で活躍されてる方々、いらっしゃるんですけどね、20代でも。
杉作:僕もこの間、取材で聞かれたんですよ。「サブカルって何ですか?」って。僕はまほちゃんと逆で、サブカルって概念とか定義の無い時代の人だから、みうらさんとも言ってたんだけど、僕らは漫画では食えなかったから他の事やってたんだから、それをサブカルって言われても意味わかんないっていう感覚があるんですよね。サブカルの定義として「マイナー」って感じはあるの?
しまお:儲かってるのはサブカルじゃないのかなあ…。だから「モテキ」はサブカルとは違うのかなって。大根仁さんとか儲かってそうだし。でも、みうらさんも儲かってるかもしれないな。
杉作:みうらさんサブカルの意識あるのかな?
しまお:う〜ん、サブカルじゃないかもしれないね。
杉作:みうらさんは先輩だから言うとあれだけど、僕と同じ気持ちだと思うんですよね。漫画だけで終われてたら漫画だけでよかった。「漫画だけで終われてたらって」って俺の場合、そこまで漫画が好きじゃないですけど(笑)。
しまお:勿体無いですよね、もしそうだったとしても、あんなに面白いこと一杯思いつくのにさ、漫画だけで終わるって…。
杉作:面白い事を思いつくのがサブカル?
しまお:やっぱり発明があった方がいいよね。
杉作:プリントの裏にマンガを描いたのを出版したっていうのも…。
しまお:ゴリコが発明だったちゃー、発明だったですよね。まぁ、色々タイミングが良かったんでしょうね、97年前後の女子高生ブームの時期だったし。
杉作:97年って言ったらエヴァンゲリオンの頃だよね。サブカル的な空気が出始めた時代なんだ、サブカル的な因子が日本にブワァと出たんだね。ちなみにまほちゃんは今、儲かってるの?
しまお:儲かってるとも無いとも言えない、普通のOLさんくらいじゃないですか?
杉作:儲けたい?
しまお:いや、もういいです。電気代は払ってるけど家賃は払ってないし。
杉作:俺も数年前、まほちゃんに「一部屋空いてるんで住みませんか?」って言って貰った時に転がり込んどけばよかった。そしたらさっきみたいに男の墓場の合宿所の大家に怒られなくても済んだのに(笑)。でも、まほちゃんは僕なんかより「サブカル」て言葉に触れたの早いわけだよね。15年前から言われてるんでしょ。僕なんて言われだして5年くらいだと思いますよ
しまお:本当!?
杉作:間違いないと思いますけど、僕がサブカルって言われたのって10年は経ってないですよ。「任侠秘録
人間狩り」(2005年公開)を作ってた時に「サブカル界の有頂天ホテル」って、確かみうらさんが言ったのかな。その時に初めてサブカルって聞いたような気がする。
しまお:でもサブカルなんて雰囲気でしょ?
杉作:僕の感じた雰囲気ってのが「儲かってない」ってニュアンスだったんだよね。でもゴリコは儲かったんじゃない?
しまお:1万5千部。でもプリクラ機とか出来たから結構儲かったかな。
杉作:それは凄いよね、プリクラ機が出来た漫画家ってそんなにいないでしょ?花くまさんもプリクラはないでしょ?
しまお:花くまさんはプリッツの箱書いたことあるよ。あと永谷園のフリカケにも。
杉作:あ〜、ふりかけサブカルっぽいよね(笑)
しまお:永谷園変わった事やったな〜みたいな(笑)
杉作:プリッツはサブカルなんだろうね。でもカントリーマアムだとサブカルじゃないよね。
しまお:あ〜、違いますね。アルフォートはサブカルじゃ無い。
杉作:じゃあ、ブルボンってどう?…って話がとっちらかりましたが、マイナーとサブカルは一緒?僕はそこが一番引っかかるんですよ。
しまお:電車乗れる内はマイナーだよ全員。
杉作:俺、電車乗れないけどね、
しまお:なんで?
杉作:痴漢に間違われるから。
しまお:それは意味が違うでしょ!
杉作:電車に乗るお金が勿体無いし、今は(笑)。
しまお:そういう意味ででしょ!
 
・『ゴリコ』墓場プロアニメ化!?
 
杉作:でも、「しまおさんですよね?」とか言われるでしょ?さすがに。
しまお:言われない言われない。昔の方が言われましたよ。
杉作:昔っていつ?
しまお:10年以上前。
杉作:確かにゴリコの頃は可愛かったよ。初めて会ったとき凄い可愛い人だと思ったんですよ。超可愛くて、気風がいいんだよ、気持ちが良い女性なんですよ。僕の中でのイメージでね、キャラクターは男らしくて、素敵な女性でしたよ。
しまお:グフッ(笑)
杉作:でも、ラジオ始めてから追っかけみたいな人はいるんじゃない?
しまお:いないいない。
杉作:出待ちしてる人いないの?
しまお:いないいない、私そういうの寄せ付けないんですよ。
杉作:なんかモテてる風じゃん(笑)。寄せ付けないって言うと。
しまお:寄せ付けないって言うか、コツがあるんですよ。そういう人に好かれないっていう。Twitterとかブログでもなんでもそうですけど、「弱み」を見せるとドンドンみんな来るんですよ。
杉作:弱み?
しまお:「頭いたい」とか「寂しい」とか。
杉作:「今、参ってる」とか。
しまお:そうそうそうそう!それから「自分撮り」とかね。今日のファッションとか、自分の一番かわいい角度とか…そういうのをすると多分、出待ちも来るんでしょうね。
杉作:でも一回ね、まほちゃんとお茶か仕事かの帰りで、一緒に歩いてるときに、酔っ払った人に夫婦に間違われれて。しかも僕がテレビによく出てる時期だったんですよ。だから酔っ払いが僕に色々言ってくるんですよ、変な事を言うわけじゃないけど。そしたら僕をまほちゃんが守ってくれたんですよ。
しまお:へぇ〜。
杉作:綺麗でしたよ。僕の前にスッと出てきてね「やめなさいよ!」ってね。
しまお:へぇ〜〜〜!覚えてない全然!
杉作:俺もう感激してね、「ウワァ!すっばらしい女性だ!」と思ったんですね。
しまお:あっははは!全然覚えてない!
杉作:ああいう姿って、昔から小説家とか映画とかでステレオ・タイプとしてよく描かれるし、実際の世の中にいないヒロイン像って思うけど、まほちゃんは割と近いと思いますよ、ただ、残念ながら僕が少年で、子供の時にそんな女性がいたって話なら絵になるんだけど、現実は俺の方が年上だったって言うね。みっともない話ですけど(笑)。でも、ああいう雰囲気を出せるのは教育じゃないの?しまおさんを語る時ね、ご家族の教育ってのが欠かせない気がするんですよ。
しまお:うふふふ。
杉作:この部屋だけでも見てもさ、暖かいじゃないですか。まほちゃんの自由な気風ってのは家庭的なものに原点があるものなの?
しまお:そりゃあるでしょうね。
杉作:お父さんお母さんが「就職しなさい」みたいな事は言わなかった?
しまお:言わなかったですね。
杉作:それはやっぱり自由だね。
しまお:でも、大学生になるまではメチャクチャ厳しかったですよ。
杉作:美大の生徒の間では就職の話とかは出るでしょ?
しまお:出る出る。あー…でも、多摩美はそんな無かったかな。多摩美でも八王子の方の多摩美は「デザイナーになる」とか「会社に就職」とか「電通に行く」って人はいるんだけど、私の通ってた上野毛は、わりと芸術肌を重視するっていうか。
杉作:まほちゃん自身は就職って考えたことは無かった?
しまお:大学生の時に仕事しちゃってたからね。
杉作:あ〜、そうか。大学生のときに結構お金が入ったんだもんね。
しまお:でも全部、学費に使いましたよ。
杉作:1万5千部売れたわけでしょ?
しまお:うん。
杉作:じゃあ同級生の中ではお金持ちの方だったんじゃない?
しまお:そりゃあそうでしょ。ダントツじゃないですか?
杉作:奢ったりした?
しまお:してないしてない。でも、自転車で通ってたんですけど、雨降るとタクシーで行ってました。だけどタクシーで行ったのがばれると恥ずかしいから、すごい遠くに止めてそこから歩いて通ってた(笑)。それが大学2年位までですね、3年からはバスで行ってました、お金が尽きたから。
杉作:TVドラマとかになったんだっけ、ゴリコって?
しまお:ないないないない(笑)。プリクラが一番頂点じゃない?
杉作:じゃあ墓場プロでアニメにしましょうよ!
しまお:あはははははは。超いいじゃん!!!
杉作:ゴリコなら俺でも作画マンできそうだよ。
しまお:やろうやろう!
杉作:楽な人の絵じゃないと。
しまお:超楽ですよ、ゴリコは。
杉作:本(秀康)さんよりやり易いよ。今のところ、墓場でアニメ化して、自分らだけでやれそうなのは和田ラジオさんとまほちゃんだね、こうなると。でも、今だったらアニメになってただろうね、ゴリコ。ドラマにもなってたかもね。
しまお:それは難しいでしょ(笑)。
杉作:今だとゴリコって誰が演じればいい?
しまお:今なら…浜田ブリトニーとかじゃないですか?
杉作:いまどきの実写ドラマ化になると、不細工な主人公にイケメンとか可愛い子が演じるじゃないですか。例えば「こち亀」の両津巡査を…
しまお:香取慎吾がやるみたいな。じゃ綾瀬はるかとかですかね?
杉作:年齢はいいの?綾瀬はるかさんでも。
しまお:そうか、私、若い人知らないからな〜。えーと剛力彩芽?
杉作:あ〜名前も似てるね!
■顔とかキャラクターじゃなくて名前ですか(笑)。
杉作:当たりそうだね。
 
・サクセスはこのままで良い!
 
杉作:まほちゃんは男性アイドルが好きだよね。
しまお:好きじゃないよ〜別に。
杉作:誰かと仲良くなったって言ってたじゃない。
しまお:Oくん?
杉作:そうだ、Oさん。あれどこまでいった?
しまお:どこまでもいってないよ! 1回2回くらい会った事があるくらい。
杉作:でも凄い話だよね、最後のサブカルと言われたしまおまほが、人気アイドルグループのOさんと接点があるって。
しまお:Oくんがアートが好きで、アート・プロジェクトみたいな事をやるって話があって、それでブレーンの人達が「この人を呼んだら」っていうリストの中に私が入ったんですよ。
杉作:でも呼ばれるんだから凄いよね。
しまお:でも本さんとか河井克夫さんとかも入ってたよ。「でも」って言ったら本さんと河井さんに失礼ですけど(笑)。
杉作:でも、Oさんと実際会って喋ったんでしょ?
しまお:話した話した。「しまおさん」って呼ばれました。向こうはもう覚えてないでしょうけど。
杉作:わりと意気投合した?
しまお:してないですよ。してたらこんな事になってないですよ。
杉作:ちょっと待って「こんな事になってない」ってのはどういう事(笑)?
しまお:もう杉作さんとかと会ってないんじゃない?あはは。今頃もっとさ〜、…一人暮らしはしているね絶対!
杉作:一人暮らしはしたいの?
しまお:したくないけど。
杉作:まほちゃんはここ(実家)に居るのが一番幸せなんじゃないですか?
しまお:でも、Oくんと付き合ったら…。
杉作:Oさんがここに来るだけでしょ?
しまお:いや、Oくんがここに来るのは大変ですよ。
杉作:なんで?
しまお:え〜だってさ〜、カメラマンに張られたりしたら嫌だし。お父さんとお母さんが可哀想だし。
杉作:犬も神経質になっちゃうし。
しまお:そうそう。だから高層マンションか何か借りて、行き来するんじゃないですか?
杉作:それってまほちゃんにとって「アリ」なの?「高層マンションに住むしまおまほ」って。
しまお:全くありえないって事はないと思いますよ。
杉作:まだ33歳だからまだ未来があるよね。
しまお:うふふ。何歳から未来がないんですか?
杉作:幾つにでも未来はあると思うけど、高層マンションに住んでアイドルが訪ねて来るってのは年齢に限界があるんじゃない?
しまお:アイドルだけじゃなくってさー。堤真一とか…。
杉作:…まぁ、未来は幾つになってもあるかも知れないけど。今の話は逢引する為の便利な場所としての選択だけど、「高層マンションに住むこと自体がサクセス」だっていうイメージはある?
しまお:ないです。出来たらずっとここに住み続けるのがサクセスです。
杉作:(笑)。ここにずっと住み続けるサクセスを手を入れるためにはどうすればいいの?
しまお:わかんない。ここに「住んでもいい」って男の人を見つけるのがサクセス。
杉作:あ〜、結婚の話ね、結婚を抜きにするとここに住み続けるサクセスの為には何の努力がいるんですか?
しまお:結婚を抜きにしたら……努力要らない(笑)
杉作:あはははははは。
しまお:あはははははは。
杉作:すっごい良い人生だよね(笑)!。サクセスがこのままで良いってのも
しまお:あははははは。
杉作:その辺がまほちゃんの雰囲気に出てるんでしょうね。
しまお:でも「恵まれてる」って言われるのは、また嫌なんですよ。
杉作:興味深いね。でも恵まれてるって言われる事もあるんだろうね、そりゃ。今の話聞いても、現状がサクセスなんだから(笑)
しまお:「恵まれてる」って言ってくる人が嫌いなんですよ。でも、まぁしょうがないよねぇ。
杉作:何を恵まれてるって言われるの?
しまお:「家賃払わなくていい」って。
杉作:あはは。よくある話だね、でも実家に住んでるってのはそういう事だよね。
しまお:お気楽に住んでるって風に思われるから。…だから悔しいですよね。
杉作:でも家を出たこともあるよね。仕事場があったんでしょ、一回。
しまお:そう。
杉作:それは家を出たことになってるの?自分の中で。
しまお:なってないです。一人暮らしはした事ないから。
杉作:料理とかは作れるの?
しまお:この前きんぴらごぼう作ったじゃない。
杉作:おいしかったね、あれ。本当に自分で作ったの?
しまお:自分で作ったよ(笑)。きんぴらごぼうは簡単だよ。
杉作:一人暮らしはしてないけど、料理は出来るの?
しまお:まぁ、やや。
杉作:大したものですね。一人暮らしはしてみたいって気持ちはあるの?
しまお:不満を感じないっていうとまた…。だから、この家に居たいと思ったり、出たいと思ったりですよね。
杉作:お父さんお母さんは居て良いって言ってるんでしょ?
しまお:何も言わないですね。
杉作:その事について話し合った事はない?
しまお:ない。
杉作:ふははは!その事について話し合った事がないってのも凄いね(笑)。
しまお:そうですか?
杉作:やっぱり教育が変わってるんじゃないですか?
しまお:変わってないよ。普通ですよ。
杉作:さっき厳しかった話があったけど、それはどの辺が?
しまお:門限とか。9時とか10時でしたね。それが大学入る前まで。お泊りも絶対だめ。友達の家でも。
杉作:友達が来るのは?
しまお:来るのは良いけど、お泊りは転校してった友達が半年に一回くらい泊まりに来るのは許されただけ。だらしなく溜まり場みたいにされるのは嫌だし、そういう所に娘が出入りするのも嫌だから、ケジメつけて帰って来いって。みんなが泊ったりするって言っても帰って来いって。
杉作:それは納得してた?
しまお:いやあ、当時は「何で!?」って思いましたよ。別に悪い事するつもりもないのに。
杉作:話は戻るけど、一人暮らし願望は半分はあるんだよね。
しまお:自分が好きな家具とか、一から買ったりとかしてみたい。楽しいじゃないですか。
杉作:まほちゃんて凄く女性的なの?もしかして。
しまお:うははは。わかんない。でも、男の人は人であるんじゃないですか? 墓場プロの合宿所なんて、男の夢みたいな部屋じゃないですか。
杉作:さっき怒られましたけどね、大家さんに(笑)。
 
※後編につづく
 
構成・高木JET、アパッチ
 
収録・しまお邸にて(2012年7月19日)
 
***************
 
男の墓場プロ内部対談シリーズ①
 
杉作J太郎×コンバットREC 2012年7月3日阿佐ヶ谷LoftAトークライブ『検証パート1.いま彼女たちになにが起きているか』
 
 
 
杉作:えー、今日はもう絶対に本名は喋らないからね。REC、REC、REC、REC! 頑張るぞ!
REC:お願いしますよ。とくに下の名前の部分で呼ぶの、親と杉作さんだけなんですから。
杉作:絶対にがんばる! で、何から来てるの?このRECは?成り立ちを知りませんから。
REC:ビデオの録画が好きだから。ですかねー。BUBKAの編集長サミュエル君が勝手に決めた名前なんですよね。
杉作:じゃあコンバットてのは何?戦闘中ってこと?戦闘状態で録画するってこと?
REC:録画戦士ってことでお願いします。
 
 
・ビショ濡れになった雨の中で見た夢
 
 
杉作:ここ(阿佐ヶ谷)に来るまで自転車乗ってて、カッパが上しかなかったんです。
REC:雨の中?
杉作:雨の中。パンツもビショビショで。カッパが上しかなくて水吸っちゃって。足が重くなってきちゃって浜田山かなぁ。これはキツイなーってなりまして。それでもう夢でも見てないと耐えられなくなっちゃって。
会場(笑)
杉作:それで雨に濡れた大きなグランドがありまして。大きなグランドで雨が降ってるから人が居ないんですよ。「人のいないグランドっていいな〜」ってなったら、人の居ないグランドで俺がもし高校生だったら、後ろから高城亜樹さんくるなーって。
会場(笑)
杉作:「あれ?杉君?何してんの?」とか言われて。
REC:ここで、杉恭介が!
杉作:そう、ぼくの本名が。で、「あれ?高城さんは?バレーボールだよね?体育館なんじゃないの?」「体育館は誰かほかの人が。じゃあ杉君一緒に帰ろ?」みたいな。「あっ、そう〜?」みたいな。
REC:っていう夢を見てたんですね。
杉作:いやいや、こっからが長いんですよ!
会場(笑)
REC:じゃあ飲んでますから。黙って飲んでますから続けてください。
杉作:一緒に高城さんと帰ってたら、「あの、杉君のお友達で萩庭君ているよね?」って。ま、コブラのことなんですけどー。
会場(笑)
杉作:「居るけど?」って言ったら、「私の友達の倉持って子が萩庭君の事好きなんだけど。萩庭君ってどんな人?」みたいになって。「いやー!これどうかな?」ってなって。酷い事言うと男が小さく見えますし、あとで積極的に勧めるのもどうかなーってなりまして。ボンヤリ話しながら「萩庭君には彼女居ないの?」「あぁ、居ないよー」とか言って。それで、「倉持さんに紹介しても良いかな?」「あぁ、萩庭喜ぶと思うわー!」みたいな。で、そんななってる間に「なんだ萩庭の話か」とか。「でもなー言いすぎたかなー?」とか色々考えながら話してたら急に高城さんが、「で、杉君は彼女いるの?」ってなって。「おっ、きたっ!!」って思ってね!
REC:ははははは(笑)
会場(笑)
杉作:「あれっ?」と思ってね!「えっ?あっ、あのなんでそんな事聞くの?」って、そう言うと「私の友達に柏木って子がいるの」ってなって。「なんだ柏木かー」って。
会場(笑)
REC:はははは。なんだじゃないでしょ。
杉作:「柏木さんかー」ってなって。「またまたそんなー」とか言って。「いやほんとだよ」みたいな。「柏木の事紹介したいんだけど」とか。「じゃあ一緒なら私も行っても良いけど。一緒にお茶にでも」「ぜひお願いしますよ」って別れて。「じゃあね」とかって。それで別れる時に「あれ?ちょっと高城さんの顔寂しそうだったなー。あれ?柏木の話俺喜びすぎたのかな? あれ? 高城さん、俺の事好、、、ええ!?それはないわー!」って。
会場(笑)
REC:まだ続くんですか!?
杉作:だって浜田山からここ(阿佐ヶ谷)までですから!
会場(笑)
杉作:で、後日萩庭(コブラ)が「いやー杉君ありがとう。」って言ってて。「どうしたの?」って。「倉持とデートした」って。「いや、大丈夫だよ!絶対変な事してないから!墓場倶楽部の名前に傷が付くような事はしてません!」「おいおい、ホント頼むぜー。合林先輩うるさいんだから」
REC:そこはそうなんだ(笑)
杉作:そしたらね、コブラが倉持さん楽しかったよって話するんですけど。「あ、そういえば倉持さん紹介してくれた高城さん? この前柏木さんと仲違いしたっていうか絶交したらしいですよ?」「え〜っ!? どうしたの?仲良かったんじゃないの?あの3人は」って話聞いたら。「いや、なんか2人揉めた。倉持さんから聞いた話だと、なんか同じ人好きになったみたいですよ」って。
会場(爆笑)
杉作:「そ、そうなのー!?」みたいな。「うわー、なんだろなー!」って。その日生活してて体育館の横歩いてたら、バレーボールが転がってくる。コロコローって来てね。そして見たら高城さんが来るんですよ。「あら杉君こんにちは」って。見た感じ変わらないんですよ。「あれ?よそよそしいけど普通だな。なんかの間違えかなー」って。「でも高城さん、かわいいなー。かわいいけどバレーボール一生懸命やってるから。ま、よそよそしいんでしょ」とか思ってて。あ、これは夢だけど僕の視点を離れましてね。
会場(笑)
杉作:体育館の中に視点が行きまして。そしたら部活が終わった後にキャプテンが。高橋が。
REC:高橋なに?たかみな!?
会場(笑)
杉作:そう。高橋みなみが「高城どうしたんだよ?途中から今日ミスが多くて。考え事でもしてんじゃないのか!大会も近いんだよ!私だけがちっちゃくて大会出れないんだよ?頑張ってもらわないとダメなんだよ!」みたいな。高城さんは僕に会って動揺したんだろうね!試合中にやっぱ怪我しちゃうんだよ!高城さんが!
会場(笑)
REC:その辺はちゃんとリンクしてね(笑)
杉作:そう。足を怪我したら、才加さんが怒るんだよ。秋元才加さんが 「高城お前!いいかげんにしろよ!」「お前そんな事してるから!!」って。そしたら高橋が「今言わなくてもいいじゃないか!!!」って。それで丁度、阿佐ヶ谷付いたんですよ。
会場(笑)
REC:なるほど。
杉作:まぁ、阿佐ヶ谷着いた時に思った事は秋元才加って、そういう良い役なんだなと。悪いんだけど良い役じゃないかなって。
 
 
・いまおっさんたちになにが起きているか
 
 
REC:で、そろそろ、総選挙の話を聞きたいんですけど。
杉作:ビックリしましたよねー!ホント運命のいたずらっていうかね!いや、あの瞬間武道館がサンプラザみたいに。
REC:はははは。いや、ホントあれですよね。ビックリしましたよね。
杉作:だっているメンバーが!いや、あんな偶然ってあるんだ。
REC:結構開演直前だし、僕もステージに集中してたし、杉作さんも開演前だったから、ビックリした。僕の前通ってきて気付いてない。「すいませんすいません」って行ってただけだから。でもなんか「見たことあるおなかが通るなー」って思ったら杉作さんだった。
杉作:その前にサミュエル君と宇多丸さんがいたから!
REC:僕らに気付かずにサミュエル君も宇多丸さんも素通りしてきてるから。
杉作:そこがまず、「おぉっ」ってなったから。何で宇多丸さん来てんだ。で、サミュエル君も来てたから。この感じは、僕の記憶でいけば、モーニング娘なんだよね。
REC:集結してる感じありましたよね。
杉作:今日のタイトルなんですけど、今彼女達が。なんだっけな?
REC:今、何がおきているか?何をでしたっけか?
杉作:検証パート1。ま、これ特捜最前線風にやったんですけどね。
会場(笑)
杉作:『検証パート1.いま彼女たちになにが起きているか』これホントは、彼女たちになにが起きているか。っていう話のつもりなんだけども。
REC:まぁ、そもそもそんな話は一つもしてないですよね。
杉作:っていうよりも今の話する限り「いまおっさんたちになにが起きているのか」だよね。
会場(笑)
杉作:ハロプロからAKBに集団移動したみたいな。
REC:だから今でもハロプロ好きな人。そういうファンにはごめんなさいって感じなんですけど。ホントに申し訳ないって気持ちはあるんですけれど。
杉作:RECちゃんはあれなんですか?誰が好きなの?
REC:僕、好きな人、人数が結構多い感じなんです。
杉作:多くても良いんですけど。
REC:順位なんてつけらんないみたいな。
杉作:困るよねー。なんか話聞くと日替わりみたいに変わっていくよね、テンションが。
REC:えぇ、そうですね。
杉作:「珠理奈の為に俺は生まれてきた!」って言ってた事もあったよね。
REC:そんな気持ちの時もありましたよね。でもやっぱり、秋元才加を一番推しますよ。
杉作:本当?
REC:ええ!やっぱ秋元さん好きですね。誰か一人!っていうと秋元才加ですよね。俺が応援しないと。他の人はみんな応援してくれるっていうのがあるんですけど、秋元は「俺が応援しないと」っていう気持ちにはやっぱなりますよね。俺が応援しないと秋元はどんどん減っていくってなりますよね。秋元ビジュアルがまず単純に。僕がAKB好きになったキッカケも秋元さんなんですが、アイドル見た目で入る事ない僕が、入れたっていうのが秋元さんですからね。
杉作:見た目で入った事って少なかったっけ?
REC:そうですけど。
杉作:元々だって僕たちがハロプロハマったのは後藤さんファンじゃないですか。
REC:僕らは後藤さんファンですけど。
杉作:じゃ、後藤さんも見た目じゃないんですか?
REC:見た目もそうなんですけど、やっぱり背負ってるもんだとか、ドラマだとか。わりと僕ドラマ派なんで。
杉作:そこは僕と一緒だね。
REC:やっぱドラマがあって。
杉作:だから、僕らハロプロからAKBに惹かれはじめたキッカケが秋元才加さんってわけでしょ?
REC:そうなんですよね。それから僕元々、志保美悦子さんのファンだったんで、秋元才加さんなら2代目志保美悦子を襲名出来るなって思っているんで。やっぱり身体能力がめちゃめちゃ高いんで。
杉作:あの雰囲気が僕なんかは一時期の菅原文太さんみたいな感じがします。
REC:彼女はたたずまいがいいですよね。だから秋元才加さんは志保美悦子リスペクトからも応援出来るし。色んなトコから応援出来る人なんですよ。
杉作:僕はRECちゃんには言ったけど。みんなに言うと僕はAKBの事は全然知らなかったんですよ。みんな墓場プロってハロプロファンが多かったんだけども。篠本634君だけがAKBいっちゃって、「裏切り者だ〜」みたいな感じで言われてて。彼も辛かったんだと思うんですけど。だから彼は随時随時僕を誘う訳ですよ。「AKB見に行こうよ!AKB見に行こうよ!」って。それであの、山ちゃんもいったんだよね。
REC:南海キャンディーズの山里さんですよね。
杉作:山里さん。で、誘われてたの。「AKB見に行こうよ!AKB見に行こうよ!」って。山ちゃんと3人で行こう行こう行こうよ!って。でも「行かないよ」って、言ってて。ちょうど僕大江さんとのDVD撮ってる時だったんだけど。その時に、番宣で『今夜はドル箱』ってパチンコ番組があってそれに出るって話で。その『今夜はドル箱』で出演者みたら「秋元才加」って名前あって。「あぁ、AKBかぁ」って。キツいなぁと思って。で、心配だったから篠本君に聞いたんだ。まず篠本君に「アキバ48じゃないですよ」って。僕は「アキバ48」だって思ってましたからね。それから「体育会系だけど、良い子だから。ちゃんとした子ですよ」って話になって。たしかにね、キリっとした顔してたんですよ。楽屋でもビシっとした顔してんですよ。「あぁ、これが秋元才加か」って、思ってね。偉いなって。スゴイ固い表情で、ビシっとしてね。それでスゴイ真面目なまま、本番が始まろうとしたんですよ。そしたら僕の携帯からキカイダーの、アイキャッチの曲が流れたんですよ。「♪パパッパパッパッパッパーパ」みたいな曲。
REC:あぁ、OPキャッチの方の。
杉作:そう。アバンのやつ。それが鳴ったんですよ。そしたらジョーダンズの山崎まさやさんが司会だったんですけど、「Jさん相変わらずモーニング娘。好きですよね〜!」って言われて。
REC:はははは。違うのに。
杉作:「おいおい!」って。「勘弁してくれよ!」って。秋元さん居るのにって(笑)。ちょっと微妙な空気になったんですけど、記憶もあんまりないんですけど。昔の話なんで。秋元さんが先に予定あるからって先に違う現場向かうっていうんで、廊下でばったり会ったんですよ。パチンコ屋の裏の廊下だったんで、結構長かったんですよ。その廊下の真ん中くらいから、僕らが行こうと思ったら、「お先に失礼します」って言って、秋元さんが来て。「今日はどうもありがとうございました!」って頭下げたんだ。90度で下げてるんだね頭を!そして「あぁ、どうもどうも!」って言って。僕らが移動しながらだったからスラッと歩いて行ったんだけど、そーっと振り返ったらまだ、こう90度で腰曲げてるんですよね。そんで、また振り返ったらまだ、ずーっと頭下げてんだよ!角を曲がるまで結構ながーい廊下だよ。ずーっと歩いてて、振り返っても振り返っても、角曲がるあたりでも一回見たんだけど、まだ僕らの姿が消えるまで一回もこっち見ない!90度に頭下げてね!ピクリとも動かさない!ずーっと頭下げてんの!その頃ねAKB若干人気は出てきてて。
REC:『RIVER』のあとじゃないですかね?
杉作:どうだったかな。『RIVER』の頃でしたっけかね。AKB、紅白とかもう出てたと思うんだけど。「あぁAKBってフロックじゃないんだ」って。人気あるけど、これは人気出るよっていうかね。ハロプロの女の子しか僕は知らなかったですから。ハロプロの子たちっていったら、なんかこうちょっと違いますよね、体育会系でビシっ!!とした感じと。
REC:ハローの人はそういう感じないですよね、全体通しても。
杉作:そんな女を見た事なかったからね!
REC:僕はハロプロっていうと保田圭さんがそういうイメージですけどね。他の人はそう感じた人はいないですよね。
杉作:僕の人生でそうやって頭下げるのって、姿が見えなくなるまでずーっと頭下げるのって、もう横山剣さんしか知らないですから!
REC:横山剣さんそうなんですか?
杉作:横山剣さんそうなんだよ。横山剣さんの撮影に行ったときに、横浜の事務所に行ったときにね、取材して、「どうも今日はありがとうございました」って言ったら、もう90度に頭下げてんだよね!「どうも!」って。ドア閉まるまで頭下げてんですよ。最後のドアが閉まるまで頭上げなかったんでね。僕らが話かけても!最後の1ミリになるまで!ピクリとも!
REC:こっちが撮影に行ってる立場なのにね。こっちがお願いしてる立場なんですけどね。
杉作:そうです。だから僕、人生の中でめったにない光景だったよね。そんなお辞儀する人って。生まれてこの方、そこまでやる人って過去に居なかったですから。彼女と横山剣さんしかいませんでしたから。
REC:2人目だったんだ。そこまでの人は。
杉作:2人しかいなかったねぇー。ま、他所の人だってのもあったし、先に帰るってのもあったし、初対面の人だってのもあったのに。いやーでもね、すごい子だったなぁ。
REC:他のAKBの子は、居ない感じなんでしょうけどね。
杉作:だから僕はAKBって 秋葉原でやってるアイドルっていう地下アイドルみたいな感じだと思っていたから。コレはスゴイ軍団に会ったな!ってね。
REC:中でもその最たる人に当たったってのもあるんでしょうけどね。
 
 
(その2 つづく)
 
構成・玉木竜馬、安部徹
 
収録場所・阿佐ヶ谷LoftA
 
**************
 
玉木竜馬の助監督日記
 
2012年6月19日 天気・台風
 
・撮影前日準備
 
初めまして。男の墓場プロダクション・チーム竜馬リーダーの玉木竜馬です。
現在男の墓場プロダクションが制作している映画『チョコレートデリンジャー』の助監督日記を書かせていただくこととなりました。
拙い部分はあると思いますが、みなさまよろしくお願いいたします。
僕が男の墓場プロダクションに入ったばかりの時、『チョコレートデリンジャー』は撮影の真っ只中でした。
いえ、真っ只中というよりは残りのカット数も少なく撮影は終盤に差し掛かっていたと言った方がいいかもしれません。
僕が初めて参加した撮影現場は今は残念ながら無くなってしまいましたが、下北沢にあった映画館「下北沢アートン」での撮影でした。
『チョコレートデリンジャー』主演でチョコちゃん役の松本さゆきさんがYOU THE ROCKさんが演じる泥棒を追い詰めるというシーンです。
それが一番初めに参加した撮影現場でした。次の撮影現場は都内のハウススタジオを借りて撮影した三蔵の家族のシーンです。
三蔵役のロマン優光さん、三蔵の奥さん役に大友さゆりさん、三蔵の娘さん役には男の墓場プロ野方隊隊長ポパイ高橋さんの娘さんに出演していただきました。
撮影は順調に進み、『チョコレートデリンジャー』は完成間近なんだという雰囲気を感じておりました。
そんなある日、杉作局長から連絡を受けます。
「お前、学生服あるか?」「ないです。」「実家には?」「実家に行けばあります。」「よし、今からお前の実家に行くぞ。」今後の撮影に学生服が必要ということで、急遽杉作局長の車に乗り僕の実家がある伊豆の方まで学生服を取りに行きました。
次の撮影までには学生服を用意しておかなければいけないと、杉作局長も急いでいる様子でした。
東京から下の道を走らせ、実家に着いたのは深夜近くになっていたと思います。実家に着いて、急に帰ってきて学生服だけを持ってまたすぐ帰る息子を両親は不思議がっていましたが、帰り際に自宅で食べることが出来る牛丼チェーン店の牛丼パックを何個か持たせてくれました。
学生服と牛丼パックを持って杉作局長の車に乗り込みます。
この時、映画制作というのはお金はかけられないし用意しなければいけない物はあるし時間はかかるけど急がなければいけない大変な作業だなということを感じつつ、まさか自分が着ていた学生服を役者さんが着て映画の中で使われることになるなんていうこんなことがあっていいのだろうかという、この贅沢な出来事を味わえる嬉しさで撮影が楽しみでした。
東京に帰ってきて、とりあえず撮影までは学生服を僕が保管しておくことになりました。
その日から次の撮影まで1日目、2日目、1週間、2週間と過ぎ、その間も男の墓場プロの業務と、男として、人間として未熟な自分の勉強の日々が続いていきます。
苦しかったり、挫折したりしながらも、撮影はまだかな、学生服を使ってもらうぞと思いながら日々を過ごしていました。
そんな日々の中でタンスにしまった学生服も、今か今かと出番を待っているかのようでした。
そして月日は流れ、気づけば4年。4年が経っていました。
そうです。『チョコレートデリンジャー』の撮影は完全にストップしてしまいました。
男の墓場プロダクションのチーフ助監督であったコブラ先輩。撮影現場では機敏な動きで若手を引っ張ってくれて、コブラ先輩の目は映画制作にかける情熱で光り輝いていました。
この4年間の間に、そんな頼もしいコブラ先輩は「とりあえず食いつなぐため」と、始めたドカチンの仕事を、今ではドカチンが本職といわんばかりにドカチン業に精を入れ、もう映画制作に燃えていたあの時の目の輝きはありません。
4年間という月日はあまりにも長過ぎました。そして今年に入り、いよいよ『チョコレートデリンジャー』が撮影再開します。
撮影前日は台風。台風の中、撮影準備のため外へ買い出しに行く男の墓場スタッフ。男の墓場プロ合宿所では撮影に使用する道具の制作など、4年ぶりの撮影とあってみんな台風に負けないほどの気合いです。
明日の撮影に向け持ち物を整理していると、一台のカメラが出て来ました。
カメラケースの中には何本かテープが入っておりました。「なにが入っているんだろう?ちょっと見てみようか」と、杉作局長。
準備も終えていたので、そのテープを見てみるとそこには男の墓場プロダクションの『任侠秘録 人間狩り』と『怪奇!!幽霊スナック殴り込み!』の予告が入っていました。
次々と予告が流れ、1つの予告が終わる度に最後の出演者テロップが増えていくという動画に墓場プロの今までの歩みを感じたといいますか、明日の撮影に向けまた一段と気持ちが引き締まる思いになりました。
朝方までその動画を見て、集合時間までほぼ寝る時間はなくなってしまったのですが、逆にアドレナリン全開で4年ぶりの撮影に向かいます!
 
***************
 
男が燃えた!アイドルライブレポート①
《Negicco》
 
戦う男には休息も必要である。そんな男の休息を満たしてくれるものの1つにアイドルという存在がある。
ここでは男の墓場プロダクションがそんなアイドルを紹介していくコーナーです。
記念すべき第一回目のゲストは新潟出身でいまや地方アイドルグループの代表格Negiccoの3人をお迎えします!
今回はNegiccoインタビューとサンストリート亀戸で行われたライブレポートをお送りします。

6月23日Zepp東京でタワーレコード主催の「POP'nアイドル02」共演・Beryyz工房、ぱすぽ☆、さくら学院、バニラビーンズ、BABYMETALと共に会場を沸かせたNegicco。
その翌日、Negiccoはアイドルイベントの聖地の一つサンストリート亀戸で新曲「あなたとPop With You!」発売記念のイベント最終日を迎えていました(6月16日~24日8会場9公演)。
イベントスタートの1時間以上前から会場には熱心なNegiccoファンの姿があり、会場入りするメンバーと談笑していたり、とてもゆっくりと時間が流れていました。
開演時間近くになった会場にはNegiccoファンだけでなく、買い物中の家族連れ、デート中のカップル、休日に遊ぶ子供たちなど、かなりの人数がステージに足を止めNegeiccoの登場を待っていました。
14時に始まったNegiccoライブは「ガッター!ガッター!ガッター!」「あなたとPop With You!」「トキメクMERMAID」「圧倒的なスけタイル」の4曲を披露してくれました。
新曲「あなたとPop With You!」は聴いた人だれもがノレる、Negiccoの持つ大らかな雰囲気をリズムとメロディに置き換えたような華麗なサマーソング。
そして「圧倒的なスタイル」の途中、メンバーがステージから降りて会場を歌いながら、お客さんとハイタッチを交わしたり、小さな子供の頭を撫でながらお菓子のプレゼントを渡していたり、
思わずその子供に「うらやましい……」と呟いてしまった。今日このステージを体験した子供にとって、目にした光景は一生の想い出になって、これからもNegiccoの歌を口ずさむのかな。
そして恒例の「圧倒的なスタイル」でラインダンスを踊る頃には完全に会場全体がNegiccoの熱と優しさに包まれていました。
いつどこの会場に出向いてもNegiccoはお客さんとの優しい一体感を見せてくていると思います。
戦う男が休息を求める時に、Negiccoのライブイベント会場をオススメしたいです。(山崎竜馬)



・Negiccoインタビュー

--男の墓場プロダクションがニコニコ動画内の新サービスでメルマガを創刊することになり、その中にあるアイドルコーナーの一回目をNegiccoさんにぜひお願いしたいと思いまして。

Negicco:ありがとうございます。

--今回僕らも初めての取材なので不手際があるかもしれませんがよろしくお願いします。

Negicco:よろしくお願いします。

-- タワーレコード主催のイベント、「Pop'nアイドル」を観させていただいて、Negiccoさんのステージにすごい感動しました。お客さんの声援がわーっと来た時の笑顔が本当に忘れられません。ステージに出る前と出た後の違いといいますか、緊張というのはあったのでしょうか?

Nao☆:出る前はみんな凄く緊張していて……あっ!一人落ち着いているメンバーがKaedeなんですけど。

Kaede:ふふふ。

Nao☆:いっつも私とMeguで「どうしよ!どうしよ!どうしよ!」ってなってる中「大丈夫、大丈夫」みたいにいつも支えてもらっているんです。

--昨日はどうでしたか?

Megu:会場が大きくて照明もすごい「パッ」と、がんがん光が来て、振りでこう首を下から上に回す箇所があるんですけど、
その時に(照明が)目に入ってきて、クラッときちゃったんですよ。それで倒れそうになったんですけどそこはもう、持ちこたえて。

Kaede:やばいことになってたよね。

Nao☆:しかもその時緊張しすぎてて、最初はリミックスから始まったんですけど、「どこで出るんだっけ?」みたいになって、「いまだよ!」って私がいつもGO出すんですけど出ちゃったらまだで。ぽんちゃ(Megu)がちょっとだけ隅からはみだしたくらいで、戻ってきて。

Megu:そうそうステージの真ん中から出るんですけど一瞬だけチラッと出ちゃったんですよ、かっこ悪かったよね~。

--昨日はたくさんのアイドルと共演されました。共演されてみてどのグループが印象に残りましたか?

Kaede:どのグループも私達よりも上っていうか、私達は下っ端っていうのはわかってるんですけど。実際やってみて皆さん凄かったんですけど、中でもBerryz工房さんのオーラが凄いなって思って本当にプロだなと感じました。
あと、ぱすぽ☆さんがすごいパワフルで体力があって「10曲続けてやります」って、聞いた時にショートバージョンとかも入るのかなと思ったんですけど、全曲ちゃんとフルで10曲。
私達もまだまだ体力つけなきゃって…

Nao☆:私普段あんまりリハーサル観ないんですけど。
昨日リハーサルから見させていただいてすごく印象に残ったのが、ぱすぽ☆さんのあんにゃさん。
すっごくダンスがうまくて勉強になります。
ずーっと目で追ってダンスかっこいいなぁと思って。ぱすぽ☆さんパワフルで、Negiccoはヘロヘロなので体力つけないとなぁと。
Berryz工房さんはやっぱり落ち着いて肝が据わってて。盛り上がる所はすごい盛り上がって。雰囲気もガラっと変わって歌い方も雅さんとかすごい可愛い歌い方から突然かっこいい歌になると歌い方がかわってすごいなって。
バニビ姉さんは、Negiccoが緊張してたのをすごい支えてくださっていたんですよ。楽屋も一緒で「Negiちゃんはこうやってアピールしたほうがいいよ」とかアドバイスをくださってやっぱりすごく元気になりました。
さくら学院さんは凄いかわいかったよねぇ・・・

Megu:可愛かったねぇ(笑)

Nao☆:すごい素敵な方たちと出られたなっていう。

Megu:Nao☆ちゃんが言ってくれたように昨日出演されたアイドルさん本当にみんな印象的で。
さくら学院さんは凄い可愛くてハキハキしててフレッシュなパワーを頂いて。本当父兄になった気持ちですよね、さくら学院さん観てる時。
Beryyz工房さんは長年やってるグループだけあってステージを全力でやってるんですけど、やっぱりかっこいいなぁって改めて思って
ぱすぽ☆さんは10曲連続でやってるのにもう全部の曲で足が頭上近くまで上がってるんですよ。凄いなぁと思って。Negiccoがラインダンスしても多分足は腰くらいの位置なのに。ライブ前に楽屋とかご挨拶させていただいた時も、全員ストレッチしてて、ライブ前にしっかりストレッチしたり準備したりしてる姿が凄いなと。
で、バニビさんは、おねぇさんだよね?

Kaede、Nao☆(頷く)

Megu:楽屋でも一緒でバニビさんは2番目に出られてたんですよ。袖で見ててドキドキしてる気持ちが解けて、かなり落ち着きました。
有難うございました。

--では最後に男の墓場プロダクションの杉作J太郎局長と以前イベントで共演されました。杉作局長に対してどのような印象を持たれましたか?

Megu:あはは!めっちゃいい人でした。

Nao☆:杉作さん和みます。新潟でご飯を一緒に食べててすっごくおいしそうに召し上がってて。ご飯も幸せだろうなって(笑)

Megu:「食べますか?」って聞いたら「いいんですか?」って凄いがっつりよってきて。あげたくなっちゃいますよね(笑)

Nao☆:バニビさんを見る目が杉作さん違うんですよ。美しい女性をすごい喜んでいて。Negiccoも杉作さんに喜んでもらうような綺麗なバニビさんのような女性になっていけたらと思います。

--最後、ニコ生のメルマガと同時にニコ生放送を毎週やることになったんですけど、よろしければもしゲストとかに出てもらえるなら…

Negicco:お願いします!

--本当ですか?じゃこれ局長の方に伝えておきます。

Negicco:お願いします。

--映画も撮っているのでもしよかったら、映画の方も…

Negicco:わーでた~い!なんでもいいです!やりたいです!

--なんでもいいので?

Megu:なんでも。死体の役でもなんでも(笑)

--わかりました。

Nao☆:マーメイド。人魚の役で。

--新曲の衣装に合わせて、いいですね!

Megu:ネギ役で畑に植えられてて(笑)

--ありがとうございます。男の墓場プロダクションはNegiccoを応援してます!

Negicco・・・2003年7月結成。Nao☆、Megu、Kaedeによる新潟発J-POP3人組アイドルユニット。
地元新潟での活動はもちろん、都内でのライブ活動も精力的に続け夏最大のアイドルイベント「東京アイドルフェスティバル2012」初参加でメインステージを務めるなど今大注目の地方発アイドルグループである。

2012年、永遠の最新サマーチューン
Negiccoニューシングル
「あなたとPop With You!」
レーベル:T-Palette Recordsより発売中!!
 
構成・アパッチ(インタビュー)、山崎竜馬(ライブレポート)
 
***************
 
連載小説
応答せよ!巨大ロボ、ジェノバ!絶望無双篇
第一回
執筆・杉作J太郎
 
001
 
「こんな人生になるとは思ってなかったんだろ、おじさんもさあ。こんな狭い、小汚い店の、マスターですか? 笑っちゃうよね。俺だったらいま即、首くくって死ぬね。毎日毎日こんな狭い、小汚い店に。出勤ですか? これでも。出勤ですか。恥ずかしいよね。絶対耐えられない。でもさ、おじさんももっと別の夢があったんだよね、わかる、わかるよ。ホントはわかりたくもないけどね」
「やめなよ、タカシ」
「いいんだよ。マスターはこういう話をしたくてこの店やってんの。そうだよね、おじさん、いや、マスター」
 水色のポロシャツを着て、カウンターの中でグラスをふいている、マスターと呼ばれた男の表情は変わらない。
「そう。そうなんだよね。これだよ、この余裕。この余裕にまいっちゃうバカな女もいるわけよ。娘ぐらい歳の離れたバカ女をだますことなんかおじさんにとっちゃ朝飯前だよね。娘みたいなガキのパンツ脱がしてさ、むしゃぶりついてさ、そーでもしてないとみじめな毎日にがまんできないもんね」
「タカシ、やめなよ」
 女が男の肩をつかんでゆさぶった。
「うるせえ!」
 男が女の手を強く払いのけながら突き飛ばした。椅子といっしょに大きな音をたてて女が転がった。床に転がった女の顔はみるみる赤く腫れ、口の端からひとすじ、血が流れた。
 カウンターの中の男は変わらずグラスをふいている。
  若い男は女に暴力をふるったことで興奮していた。目がぎらぎら燃えているようでもあり、怯えているようでもある。
「殺すぞお!」
 男がカウンターにあったウイスキーのボトルを握って振り下ろした。ボトルが砕けてウイスキーとともに飛び散った。飲み口の部分だけが残ったボトルを握る手から血が流れている。男が歯をむいて凄んだ。
「お客さん」
  カウンターの中の男は手にしたグラスから目を離さずに言った。
「そろそろ店あけたいんで、出て行ってもらえますか」
 床にはいずった女が悲鳴をあげるのと同時だった。若い男がカウンターを乗り越えながらマスターと呼ばれた男に飛び掛った。ボトルやグラスが砕ける音を聞きながら、マスターと呼ばれた男、山並恭一は口の中で血の味を感じた。
 くだらない。
 本当にくだらない。
 もみあいながら山並は相手の男の骨が折れる音をからだで聞いた。
 
002
 
 四国。松山。
 その歓楽街、三番町。
 秋の高い空がきれいな朱色に染まっていく。
 夕暮れである。
 何千と並ぶ飲み屋の看板に明かりがともりはじめる。
『ラウンジ・ヴァーチェ』
 この、どこにでもあるようなキャバクラの、どこにでもいるような若さだけが魅力であるような女、ミツコ。その女に恋をした中年男、室田新三。彼は、どこにでもある話だが、一進一退を繰り返したように見えた後に訪れた、押してもだめなら引いてもだめな状況に業を煮やしながらも、やはり今夜、またヴァーチェに足を運ぶのであった。
 ヴァーチェの近くにあるコンビニでサンドイッチを買い、ペットボトルの水で流し込む。
 そのとき、室田は見てしまった。
 ミツコが若い男となにか言い争いながら歩いてくる。
 室田は建物の陰に身を隠した。
 若い男がミツコの腕をつかんでなにか強い口調で言っている。
 街のざわめきと行き交う自動車の音にかき消されてなにを言っているのかまでは聞き取れない。
 ミツコは男の手を払いのけながら時折、激しい表情でなにか言い返している。
 ヴァーチェのほかの女の子から噂話だから本気にしないでねと釘を刺されて教えてもらったミツコの情報。ミツコには男がいる。そんなバカなと思いながらも、そんなこともあるだろうと室田は思っていたが、いま、目の前に展開されている光景こそが、それに該当する。
 やっぱりな、と思いながら、ミツコの細いからだを男が抱き寄せ、好き勝手に蹂躙してる姿が頭に浮かんだ。そして股間が熱くなった。どうするか迷ったが、室田のからだは動いた。
 言い争いうふたりに向かって室田は歩き始めた。一歩、一歩、着実に室田はふたりに近づいていく。街頭でチラシを配っていたバニー姿のキャバクラ嬢が室田のごついからだに突き飛ばされて転がった。
「おい、おっさん、なにすんだよ!」
 立ち話をしていた料理人とその友人らしい男が持ち前の正義感から室田の前に立ちはだかった。瞬間、室田の鉄拳が料理人の顔面と友人らしき男のボディに炸裂した。ふたりの男が路上に転がった。見ていた何人かが悲鳴をあげた。その悲鳴の中、ミツコとミツコに詰め寄っていた若い男は、自分たちに向かって近づいてくる室田を見た。ミツコの顔面は蒼白になり、若い男は身構えた。
「やあ、こんばんわ」
 室田の満面の笑顔だった。ミツコは愛想笑いを返すこともできなかった。
 室田は両の目さえ笑いながら、必死の、必死に作った笑顔でなんでもないように話しかけた。
「ちょっと遅刻なんじゃないか、もう。どうしたんだよ」
 その一時間後。
 室田はヴァーチェの店内ではなく、松山東警察署、その取調室にいた。暴行の現行犯であった。
 
003
 
 マリに電話をかけた。
 コール音もなく留守番電話になった。
 電源を切っているのだ。
 暮れて朱色から藍色に変わった空が藤沢の不安を増幅させた。
 19歳のマリ。
「マリちゃんは絶対にバージンだよ。間違いないね!」
 この間、ファミレスで飲んだとき、情報二課の最首がハッキリ言ったその言葉が耳に蘇る。
 そうだ。間違いない。そして、そのバージンをいただくのは、俺だ。純愛と信じつつも、25歳の藤沢にとって、その肉欲もまた真実だった。
 で、藤沢は童貞でもあった。
 童貞の藤沢と、バージンのマリ。
 これぞベストカップルである、と藤沢は思う。
 焦るのはやめよう。
 焦ることはない。
 焦ったところで実際、ベッドの上でどうすればいいのか完全童貞の藤沢にはわからないのだから、ここは純愛に徹するべきなのである。
 マリの気持ち。これは実際、わからない。
 年長の藤沢を尊敬してくれているとは思うし、歳の離れた大人の多いアタックチーム内で、六歳差とはいえマリと藤沢は同世代といえば同世代である。なついてくれているようにも思う。
 だが、正直、ここ最近、マリのことがわからなくなってきた。
 プライベートが見えない。
 まったく姿を見せなくなったりする。
 なにげなさを最大に装ったメールは有効だった。マリからなにげなく返事が来て、またそれにどうでもいいような返信をする。それは文面のクールさと間逆に、胸がドキドキするものではあったが、そのメールが時折、ぱったり途絶える。
 今回もそうだった。
 アタックチームは現在、個々がそれぞれ別のミッションを抱えているのでそうなるともうどこでなにをしているのかもわからない。隊長の権藤に尋ねてみてもいいが、
「ん? なんできみがマリくんを気にするの?」
 喰えないタヌキみたいなあのオッサンは、なにもかも察しながらとぼけて藤沢の表情を観察して楽しむはずだ。
 いやだ、いやだ。どうして人間は歳をとると、ああいう情緒性のない俗物になってしまうのだろう。俺だけは決してああはならない、と藤沢は権藤を見るたびにそう思う。
 藤沢はバイクのキーを回した。
 海沿いを走ってみよう。
 松山から今治に向かう国道196号は海に面していてハワイ島のようでもある。
 バードに入隊して何度か研修で訪れたハワイ島。マリはまだ高校生だった。高校生にしては凹凸の少ない、子供っぽく思えるマリのからだだった。
 それがいつからか、猛烈に気になり始めた。
 だが。
 マリがどこでなにをしていようがもうどうでもいい。
 俺は男だ!
 熱くなりかけた股間を冷ますように、バイクの上で風が藤沢を包んだ。(以下次号)
 
***************
 
次号予告
・杉作J太郎の美女対談 ゲストしまおまほ(後編)
・男の墓場プロ内部対談シリーズ 杉作J太郎×コンバットREC②
・玉木竜馬の助監督日記
・連載小説『応答せよ!巨大ロボ、ジェノバ!絶望無双篇』第二回
・杉作J太郎が考えたこと出張版『あきちゃについて考えたこと』 
おたのしみに!
 
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vol.001
発行/男の墓場プロダクション
東京都新宿区西新宿4-31-3-413
編集発行人/杉作J太郎
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編集会議議長/上田馬五狼
システム協力/住倉カオス
マネジメント/芸能コブラ

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