皆さんこんにちは。裏方のごっち@CAFUAです。

先週は伊藤康英氏をお迎えしての「ぐるりよざ」後半をお届けしました。
初演30年を迎える名曲を2度に渡りお送りしましたがいかがだったでしょうか。
複雑なTomのリズムの理由、
マーラーの手法を真似したところ、
初演前日リハーサルの龍笛(岩亀裕子さん)の素晴らしさなど、
たくさんの事を語っていただきました。

既に何名かの作曲家さんにご出演いただき、
自作について語って頂いていますが、
共通して言える事は、
作曲家はただ「美しいメロディ」を書くだけじゃない、
という事です。
メロディの上がり下がりにも、
そのメロディについている和音やリズムにも、
また曲の進行による和音の移り変わりにも、
全てに「明解な意味」をもって作曲しています。
そこに込められた音楽の表情や意味、色は、
実際に演奏される事ではじめて音になり、
そして聴衆の皆さんの耳に届けられるわけです。

作曲家が語る言葉は音楽ではありませんが、
言葉の意味を理解する事で、
作曲された作品の価値がより光輝き、
実際の演奏に反映する事で、
より聴衆が感動する音楽になるのでは、と思います。

11/21の生放送では、作曲家の鈴木英史氏が出演します。
先日、大井氏も交えてリモート打ち合わせを行いましたが、
「これは、大変な内容の放送になるかも」と確信しました。
響きの交錯による立体的な音楽作りが得意な鈴木氏。
「カントゥス・ソナーレ」の1音1小節、
その全てに意味があって構築されている事が語られるはずです。

いよいよ深いところへ入りこもうとしているTalk Live、
そろそろリスナーの理解度を遥かに超えてきた感が無くも無いですが、
一度ならず2度3度とご覧頂いて、
作曲家が丹念にならべた音符の意味を考察して頂ければ、と思います。