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高値圏に来たマザーズ指数とIPO銘柄

2016/03/31 00:01 投稿

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日経平均が17000円前後でうろうろしている間にマザーズ指数が1000ポイントを目前とするまで上昇。
 2014年、2015年とマザーズ指数は1000ポイント台乗せで跳ね返されて下落しただけに注目の動きです。

 全体相場が停滞する中で投資家が中小型株を指向していることが如実に表れています。中小型株の中でもとりわけマザーズ市場に直近上場したIPO銘柄が変化に富んで面白い。


 今年も2月24日の「はてな(3930)」を皮切りに既に21銘柄が新規上場。この中でマザーズ市場に上場した銘柄は11銘柄となっています。
 JASDAQ上場銘柄まで含めると17銘柄が新興市場へ上場していることになります。

 東証2部、1部に上場する銘柄が比較的安定した値動きなのに対して新興市場銘柄は変動のレンジが激しく、その分うまくすれば大きな成果が生まれる一方で値下がりのリスクも大きいのが特徴です。

 昨年7月からのIPO銘柄数は70ですが、そのうちマザーズ銘柄は41銘柄ですから半分以上はマザーズ市場に上場しています(これら41銘柄のうち公開価格を上場後の安値が下回っている銘柄は23銘柄あります)。

 これに対して、JASDAQ上場銘柄数は10銘柄で圧倒的にIPO銘柄の主流はマザーズ市場となっています。
 マザーズ銘柄は比較的時価総額が小さく、今後の成長期待が大きい銘柄が上場しているため、その多くが上場時に高く評価される傾向があります。その後は調整のパターンを描くことが多いのも特徴です。

 上げ下げの変化が大きなマザーズ市場銘柄なので、経験の浅い投資家は戸惑いもあるでしょうが、むしろこの変動が面白いと考える投資家も多いと見られま す。つまりリスクはあるがリターンも大きい。運用の仕方によっては少額の資金で一気に資産形成ができる可能性もあり、この億の近道の読者の皆さんも関心を 持たれているのかも知れません。

 まずはどのような銘柄が上場しているのかを知り、その事業内容や業績を確認し、更に上場来の株価変動、PERなどのバリュエーションをチェックしてみることからマザーズ銘柄を対象にした運用が始まります。


【マザーズ銘柄の株価推移】

1.はてな(3930)上場日2.24

公開価格800円⇒初値3025円(3.78倍)
⇒高値3355円(初値比+10.9%)
⇒安値1801円(高値比▲46.3%)
⇒時価1885円


2.バリューゴルフ(3931)上場日3.2

公開価格1280円⇒初値3215円(+151.2%)
⇒高値3400円(初値比+5.8%)
⇒安値2010円(高値比▲40.9%)
⇒時価2125円


3.ヨシムラFHD(2884)上場日3.4

公開価格880円⇒初値1320円(+50%)
⇒高値1320円(+0%)
⇒安値 930円(高値比▲29.5%)
⇒時価 960円


4.ブラス(2424)上場日3.9

公開価格4370円⇒初値4650円(+6.4%)
⇒高値5350円(初値比+15.1%)
⇒安値3065円(高値比▲42.7%)
⇒時価3160円


5.フィット(1436)上場日3.11

公開価格1890円⇒初値1741円(▲7.9%)
⇒高値1772円(初値比+1.8%)
⇒安値1362円(高値比▲23.1%)
⇒時価1419円


6.LITALICO(6187)上場日3.14

公開価格1000円⇒初値1880円(+88.0%)
⇒高値3000円(初値比+59.6%)
⇒安値1780円(高値比▲40.7%)
⇒時価2214円


7.アカツキ(3932)上場日3.17

公開価格1930円⇒初値1775円(▲8.0%)
⇒安値1506円(初値比▲15.2%)
⇒高値2345円(安値比+55.7%)
⇒時価1978円


8.アイドマMC(9466)上場日3.18

公開価格1440円⇒初値1230円(▲14.6%)
⇒高値1250円(初値比+1.6%)
⇒安値 971円(高値比▲22.3%)
⇒時価1068円


9.グローバルグループ(6189)上場日3.18

公開価格2000円⇒初値3200円(+60.0%)
⇒高値3590円(初値比+12.2%)
⇒安値2475円(高値比▲31.1%)
⇒時価2684円


10.フェニックスバイオ(6190)上場日3.18

公開価格2400円⇒初値2350円(▲2.1%)
⇒高値3285円(初値比+39.8%)
⇒安値2349円(高値比▲28.5%)
⇒時価2455円


11.ベネフィットジャパン(3934)上場日3.24

公開価格1980円⇒初値3310円(+67.2%)
⇒高値3700円(初値比+11.8%)
⇒安値2525円(高値比▲31.8%)
⇒時価2528円


 上場時に安値をつけたアカツキを除く10銘柄の高値から安値までの平均値下がり率は33.7%。初値から高値までの10銘柄の平均値上がり率は 15.8%ですので損する確率の方が高い状況です。短期的にはこのように成果が上がりにくいのですが問題はこれからの運用に活かせるかということです。

 基本的には長期スタンスで臨むべきではありますが、評価が定まらないマザーズ銘柄は短期売買に徹することでリスクを最小限にとどめることができます。銘 柄ごとに株価の変動パターンは異なりますので、まずはそのパターンを吟味し、更に事業内容や四半期業績動向などを絡めての評価を下した上で、できる限り安 い株価水準で投資するよう心がけることで成果を上げて頂きたい。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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