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バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略 第7回

2016/03/24 23:50 投稿

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産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/
4月号連載記事


■ポーター賞は情報の宝庫

●ポーター賞

 ビジネスマン・経営者の間でポーター賞の認知度が高まってきていますが、改めて基本的なことをご説明することにしましょう。

 この賞は、一橋大学大学院国際企業戦略研究科(ICS)が2001年に創設しました。
 審査の基準は、『業界の中でユニークな競争戦略を選択しているか』『イノベーションによって価値を提供しているか』の二つに絞り込まれていますが、要するに『他人と違うことをしているか』ということです(詳細はポーター賞ホームページhttp://www.porterprize.org/index.htmlをご参照ください)。

 そして、この賞に名前を冠しているマイケル・ポーター氏は、著書『競争の戦略』が戦略論の古典的名著との呼び名も高いハーバード大学・大学院教授です。

 私がビジネス・経営を学ぶ上で重要視している人物は、ウォーレン・バフェット、ピーター・ドラッカー、マイケル・ポーターの3名ですが、それぞれを特徴づけると次のようになります。


●三賢人

 バフェットは11歳の時の株式投資で初めてビジネスに関わりを持ちましたが(コーラ売りなどは別にして…)、その後、大株主(オーナー)として、中小企業から米国を代表する企業に至るまでの経営にかかわります。
 その中で『成功する企業』を見分ける選別眼と、それらの『成功する企業』の運営を続ける経営手腕を身に着けました。要するにバフェットが得意とするのは、『成功する企業』を見つけ出しその企業をよりよくすることです。

 ドラッカーは、金融機関のトレーダーとして成功したり、新聞記者を務めていた時代もありますが、そのキャリアの大半をコンサルタントとして過ごしています。
 率直に言って、世のコンサルタントの助言には、役に立たないどころかかえって害になるようなものも多いのですが、ドラッカーの助言・指摘は常に的を得て います。それは、彼が中小企業からGM・GEをはじめとする米国を中心とする大企業の現場で経験(あくまでコンサルタントとしてですが、まだマネジメント という言葉が普及していない時期から手さぐりで『成功戦略』を模索していました)を積んで、ビジネスの本質をきちんと把握しているだけでなく、その幅広い 視野でしっかりとした世界観・歴史観を持っているからです。

 ポーターは、いわゆる『学者』先生ですが、その理論構築に当たり、無数の企業の実際の状況を徹底的に研究したことは敬服に値します。経済学・経営学が実践でまったく役に立たないのは、その理論が他人の集めた2次データの上に築かれた虚構=机上の空論であるからです。
 その点、徹底的な個別企業の調査・研究に基づいた『競争戦略論』を打ち出したポーターは、虚構の経済学・経営学に一石を投じたと言ってよいでしょう。


<続く>

続きは、産業新潮
http://homepage2.nifty.com/sancho/4月号をご参照ください。


(大原浩)


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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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